幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
全ニホンチームは異質なスタメンで挑む事になる中、戦記がスタメンとして出場する事となった。その為、優は前半戦を戦記に委託する事となったのだった………


第578話 俺の専門だ

今回の試合のスタメンは以下の通りである。

 

全ニホン(白)

PG 5番 戦記良太

SG 15番 山吹琴乃

SF 20番 三浦理子

PF 8番 十原清九郎

C 14番 湯津張磨

 

ドイツ(赤)

PG 5番 ソーセ・ヴァンシュ

SG 4番 クラウト・ベルリン

SF 7番 タッシェ・ヴァルツ

PF 8番 ヴァイン・ケルン

C 6番 シュネー・ローテン

 

試合開始が近づく中、湯津がセンターサークルに立つ。すると、ドイツ側は先のオーストラリア戦と同じでクラウトがジャンプボールの為にセンターサークルに立った。

 

優「(またあの人がジャンプボーラーを務めるのか………!?)」

 

優は目の前の光景に驚く様子を見せていた。そして、審判がボールを打ち上げると共に、両選手が跳躍。湯津は手を伸ばすが、先にボールに触れたのはクラウトであり、クラウトはソーセにボールを回した。

 

ソーセ「よーし! 行くぞ!!」

 

ソーセは攻撃を行う事を宣言する。

 

戦記「………想定済みだ。十原、三浦理子の2人はインサイドに立て! 山吹は4番をマークだ!」

 

しかし、戦記はそれを見越していたかのように早速防御陣形を設置し始める。自身はソーセをマークしつつ、他の3人にそれぞれ的確な配置位置に立たせた。

 

ソーセ「おっと………? (守りが早い………彼の腰の落とし方や足の様子を見るに………ディフェンスしなれてるタイプだな………そんな相手にドリブルするのはちょっと嫌だな………)」

 

ソーセは戦記を見るなり、彼のディフェンス力を評価。そして、ドリブルでの突破を精神的に嫌がる様子を見せ………?

 

ソーセ「タッシェ!」

 

ソーセはタッシェにボールを回す。

 

戦記「(そうせざるを得ないだろう。だが、ディフェンスは俺の専門だ。このコースなら………)………湯津!」

 

しかし、それは戦記の読み通りだった。戦記が湯津に声をかけると、ジャンプボールが終わって間もなくの湯津が、ソーセのパスをカットした。

 

ソーセ「何っ!?」

 

ソーセはボールをスティールされた事に動揺する。湯津はボールを戦記へ戻し………

 

戦記「上がれ!」

 

戦記がドリブルと同時に前線へ上がる指示を飛ばす。そして、戦記がそのままドリブルでスリーポイントラインの中へと入ると、その場で跳躍し、シュートを狙う。

 

シュネー「止めてやる!」

 

Cのシュネーが戦記の前に立ちはだかると共に、跳躍する。しかし、戦記はシュネーがパスして間もなく、下に向けてボールを投げた。

 

クラウト「(ここでパスか………という事は………)」

 

ディフェンスの為に走っているクラウトはそれを目にすると、戦記の近くまで走っていた湯津に視線を向ける。そしてその直後、湯津は戦記が投げたボールを受け………

 

湯津「よっしゃああ!!」

 

湯津がダンクを狙いにいった。

 

理子「(戦記先輩と湯津先輩のコンビプレー………!!)」

 

全ニホン側は戦記と湯津のコンビプレイで先制を狙う。しかし………

 

クラウト「甘い!」

 

なんと、湯津より背が劣るはずのクラウトが湯津の後ろから手を伸ばしてきた。クラウトの手は惜しくも湯津の左手にぶつかってしまったが、これにより、湯津のダンクは狂い、ボールはリングにぶつかると共に弾かれた。だが、直後に審判の笛が鳴り………

 

審判「イリーガルユースオブハンズ! 赤4番! フリースロー!」

 

クラウトのファール判定と共に、フリースロー2本が与えられる事となった。しかし、クラウトが湯津に追いついて来た事は、会場の殆どが驚愕しており………!?

 

優「(あの場面から張磨さんに追いついた………!? なんてスピードと跳躍力だ………!!)」

 

クラウトの圧倒的な動きに、優も心の中で動揺を隠せずにいたのだった………

 

 

 

全ニホンチームは戦記が司令塔として立ち回る様子を見せるが、クラウトはそれに食らいついてくるという、序盤から怒涛の展開を見せていた。果たして、全ニホンチームはドイツチーム相手にどう立ち回るのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
湯津がフリースローを1本沈めた事で、先制は全ニホンチームとなるが、2本目のフリースローを外したタイミングにてクラウトがリバウンドを奪取。これを機に、クラウト単独の反撃が開始するのだった………
次回「俺は止められん」
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