幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

58 / 650
前回までのあらすじ
羽端は速野を鼓舞した上で、全国制覇の夢を速野に託した。速野達は羽端の夢を叶える事を決め、慢心を捨てたのだった………


第58話 これが本気の爆速か

審判「第4Q、始めます!」

 

審判の言葉でいよいよ第4Qが開幕しようとしていた。巫魔に勝利の希望が見える中、速野を始めとした爆速選手達は落ち着いていた。

 

戦記「………速野が落ち着いている………先程のインターバルで何かあったようだな………しかし、確実に分かる事は1つ………巫魔が勝つ為には、もう1つ試練を乗り越えねばならぬという事だ………!」

 

戦記はその様子からその事を予感していた。そして、爆速ボールで試合が始まったのだが、速野にボールが渡った瞬間、速野は先程よりも素早い動きで巫魔のコートへ走ってきた。

 

優「(………!! 速い!?)マーク! 絶対にパスを回させないで!!」

 

速野のスピードに驚きつつも、優達はマンツーマンで守りを固める策に打って出る。

 

速野「マンツーマン………都合がいい………!!」

 

速野はそう呟くと、マッチアップ相手の美矢の前に立つなり、1秒もしないうちに姿勢を低くし、美矢の真横を走り抜けるドライブで美矢を抜き去った。

 

美矢「うわっ!?」

 

美矢は驚きを隠せなかった。

 

春香「美矢ちゃんが抜かれた………!?」

 

優「ぐっ!」

 

優がすかさずヘルプに入ったが、速野は先程圧倒されていた優を目の前にしても動じる事は無く、寧ろ、冷静な様子で優を左から抜いてしまった。

 

優「何っ!?」

 

速野の動きに優は動揺する。そして、速野がそのままレイアップを決めた事で、点差は再び4点差に。

 

速野「(勝つ………! 俺達は絶対に………!)」

 

速野はすぐにディフェンスの為に自身へと走る。その様子を見た優は………

 

優「(………さっきと比べてとても落ち着いている………あの様子は、まるで僕達を全力で狩ろうとでも言わんばかり………今のプレイでよく分かった………これが本気の爆速か………!)」

 

優は、今のプレイから、爆速は正真正銘の全力状態となった事を察した………

 

 

 

それからの爆速のプレイは凄まじいものだった。

 

速野「映鳴!!」

 

PG速野がこれまでに無い程絶好調となった事で、映鳴達4人のプレイもキレが増していた。結果、速野を起点としたインサイドへボールを運ぶ戦術で、爆速が再びペースを掴み始める。それにより、巫魔はなんとか点差を繋ぎ止める苦しい展開へと追い込まれる。

 

春香「はあっ、はあっ………」

 

美矢「ぜえっ、ぜえっ………」

 

第4Q5分に差し掛かった時には、56vs62の6点差。巫魔が勝つ為にはもうこれ以上突き放される訳にはいかない。

 

優「(あと5分………これでどうにか6点差を逆転しないと………!)」

 

優は苦しい状況で、巫魔に残された時間が少ない事を感じさせられるのだった………

 

 

 

速野がチームの主軸として復活した事で、爆速は勢いを取り戻す。6点差を追う巫魔に勝つ術はあるのか………!?

To Be Continued………




次回予告
勝つ為にはこれ以上突き放される訳にはいかない巫魔。しかし、チームの疲労は激しいもので………
次回「倒れらんねえよ」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。