羽端は速野を鼓舞した上で、全国制覇の夢を速野に託した。速野達は羽端の夢を叶える事を決め、慢心を捨てたのだった………
審判「第4Q、始めます!」
審判の言葉でいよいよ第4Qが開幕しようとしていた。巫魔に勝利の希望が見える中、速野を始めとした爆速選手達は落ち着いていた。
戦記「………速野が落ち着いている………先程のインターバルで何かあったようだな………しかし、確実に分かる事は1つ………巫魔が勝つ為には、もう1つ試練を乗り越えねばならぬという事だ………!」
戦記はその様子からその事を予感していた。そして、爆速ボールで試合が始まったのだが、速野にボールが渡った瞬間、速野は先程よりも素早い動きで巫魔のコートへ走ってきた。
優「(………!! 速い!?)マーク! 絶対にパスを回させないで!!」
速野のスピードに驚きつつも、優達はマンツーマンで守りを固める策に打って出る。
速野「マンツーマン………都合がいい………!!」
速野はそう呟くと、マッチアップ相手の美矢の前に立つなり、1秒もしないうちに姿勢を低くし、美矢の真横を走り抜けるドライブで美矢を抜き去った。
美矢「うわっ!?」
美矢は驚きを隠せなかった。
春香「美矢ちゃんが抜かれた………!?」
優「ぐっ!」
優がすかさずヘルプに入ったが、速野は先程圧倒されていた優を目の前にしても動じる事は無く、寧ろ、冷静な様子で優を左から抜いてしまった。
優「何っ!?」
速野の動きに優は動揺する。そして、速野がそのままレイアップを決めた事で、点差は再び4点差に。
速野「(勝つ………! 俺達は絶対に………!)」
速野はすぐにディフェンスの為に自身へと走る。その様子を見た優は………
優「(………さっきと比べてとても落ち着いている………あの様子は、まるで僕達を全力で狩ろうとでも言わんばかり………今のプレイでよく分かった………これが本気の爆速か………!)」
優は、今のプレイから、爆速は正真正銘の全力状態となった事を察した………
それからの爆速のプレイは凄まじいものだった。
速野「映鳴!!」
PG速野がこれまでに無い程絶好調となった事で、映鳴達4人のプレイもキレが増していた。結果、速野を起点としたインサイドへボールを運ぶ戦術で、爆速が再びペースを掴み始める。それにより、巫魔はなんとか点差を繋ぎ止める苦しい展開へと追い込まれる。
春香「はあっ、はあっ………」
美矢「ぜえっ、ぜえっ………」
第4Q5分に差し掛かった時には、56vs62の6点差。巫魔が勝つ為にはもうこれ以上突き放される訳にはいかない。
優「(あと5分………これでどうにか6点差を逆転しないと………!)」
優は苦しい状況で、巫魔に残された時間が少ない事を感じさせられるのだった………
速野がチームの主軸として復活した事で、爆速は勢いを取り戻す。6点差を追う巫魔に勝つ術はあるのか………!?
To Be Continued………
次回予告
勝つ為にはこれ以上突き放される訳にはいかない巫魔。しかし、チームの疲労は激しいもので………
次回「倒れらんねえよ」