幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
第2Q開始時点で疲れを隠せない様子の優。{短き100%領域(ショートハンドレッドリジョン)}を解放して戦うものの、長期的な目ではクラウトの思う通りの展開へと進んでいたのだった………


第586話 動けないや

試合開始から3分。27vs16の11点差に動いたものの、優の汗の量は凄まじかった。

 

修也「ミドレーユの疲れが目に見えてやばい………!」

 

それは誰の目から見ても明らかであった。優本人もそれは自覚しており、頭の中が半分真っ白になっていた。

 

優「(………もう今がオフェンスかディフェンスかも分からん………)」

 

優は久方ぶりの疲労に苦しんでいた。そんな中、優の手にボールが回ってきた。

 

優「(ボール………という事はオフェンスか………)」

 

優は現状がオフェンスである事を直感的に察知する。

 

優「はあっ、はあっ………」

 

優の足取りはフラフラであり、最早何も考えられなかった。

 

タッシェ「止めてやる!!」

 

そんな中、タッシェが後ろからボールを奪おうとしていた。だが、優はその際にフラつき、足が止まってしまった。

 

タッシェ「………あっ!?」

 

タッシェは既に手を伸ばしており、優の身体を押してしまい、優は倒れてしまった。

 

審判「プッシング! 赤7番!」

 

当然審判はタッシェのファールを宣言。優は意図せぬ形でファールを貰う事になったが、優は倒れたまま動けない様子だった。

 

審判「………レフェリータイム!」

 

審判はレフェリータイムをかける。戦記や理子が優に近付くと………

 

優「はあっ、はあっ………くそっ………動けないや………」

 

優は疲労のあまり動けなかった。

 

戦記「………こうなってしまっては仕方がない………監督!」

 

戦記は三浦に声をかける。三浦もこれに頷くと共に席を立つと………

 

審判「ニホン、交代です!」

 

審判は交代を宣言。優の代わりに出るのは十原であり、優は戦記、湯津の2人の肩を借りる形でベンチに歩いていた。

 

優「はあっ、はあっ………すみません」

 

優はベンチへと運ばれる際に声を漏らす。

 

湯津「すげぇ汗だ………そんなに疲れる程なのか………」

 

優はとてつもない汗を流していた。

 

戦記「………今は休んでいろ。俺達が時間を稼ぐ」

 

戦記は、全ニホンの勝利には優が必要不可欠だと考えており、今は休むよう呟いた。

 

戦記「春香、キャプテンを頼む」

 

戦記は、春香に優の事を託す。

 

春香「分かりました………! 椿さん! 結衣ちゃん!」

 

春香はそれに頷くと、ベンチの後ろで優を寝かし、マネージャー2人と共に濡れたタオルを用意し、優の体温を下げ始める。

 

優「………頭が働かねぇ………」

 

そんな中、頭が働かない事を嘆くように天を見上げる優であったのだった………

 

 

 

いよいよ優は体力切れに陥り、試合から一時的に外れてしまう事となった。果たして、体力が尽きた優抜きの全ニホンチームは、ドイツチームを相手に戦う事が出来るのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
優が抜けた事で、攻撃面でクラウトに対抗出来る選手はいなくなってしまった。その為戦記は11点差の貯金で時間を稼ぐ事を口にするのだった………
次回「今は時間を稼ぐ」
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