幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
クラウトは点を取られた事で闘志に火がついてしまい、{100%領域(ハンドレッドリジョン)}に突入した。圧倒的な力を見せつけられる全ニホンチームだが、戦記は何か策を頭の中で浮かべていたのだった………


第590話 慣れている奴だ

試合は全ニホンボールで再開。理子から戦記にボールが回り、戦記がドリブルで上がるものの………

 

クラウト「もらった!」

 

クラウトは戦記からボールをスティールした。クラウトはそのままドリブルでインサイドへ入るが………

 

戦記「………今だ、お前達!!」

 

戦記は自身がクラウトにあっさりボールを奪われる事を想定していた。そして、理子達4人がクラウトを中心に小さなゾーンを形成する。この光景には、会場にいる誰もが驚いていた。

 

カノン「あれは………ボックスワン………!!」

 

全ニホンチームはこの状況でボックスワンを形成させたが、普通はこの状況はドイツチームの外にいる選手達への対応を投げ捨てる行為だが、この時はクラウトが汗をこぼす程に有効的な策であり、クラウト本人も戦記に視線を向けると………

 

クラウト「(やられたな………あの男、さては{100%領域}に慣れている奴だ………今の俺を相手にこの動きは有効な手段だ………)」

 

戦記の戦術を素直に賞賛する様子を見せていた。そして、この状況については、Uの看病をしていた春香も目を向けていた。

 

春香「(あれは大河さんの100%のプレイに良太さんが思いついたボックスワンディフェンス………! まさかここで使うなんて………!!)」

 

春香は以前に戦記が用いた戦術に驚くと共に感心する様子を見せていた。実際、クラウトはゾーンディフェンスをかわそうとするが、理子達4人の守備の硬さに全く動けなかった。そして苦し紛れにシュートを放つも、ボールはリングに弾かれ、そのままコートのラインを越えてしまった。

 

審判「アウトオブバウンズ! 白ボール!!」

 

これにより、次は全ニホン側のボールで試合再開する事がコールされた。理子達はゾーンディフェンスを解き、クラウトも自身の方へ歩き出した。その際に戦記の真横を通ると………

 

クラウト「………お前、やるな」

 

戦記の策を素直に賞賛する様子を見せた。当の戦記は無表情であり………

 

戦記「………まさか。{100%領域}に対する子供騙しの策に過ぎん」

 

実際にこの策は特段褒められたものでは無い事を小さく呟いた。そんな中、理子達が戦記の周りに集まると………

 

理子「戦記先輩、取り敢えずはこの場面を凌ぎましたね………ただ、相手の4番が攻めてくる度にこれでは疲れますね………」

 

理子は現状の状況についてそう呟いた。実際にこの状況はジリ貧もいいところだった。

 

戦記「………守れるところで守るぞ」

 

この状況では戦記もそう呟く事しか出来なかったのだった………

 

 

 

クラウトによる無双を止めるため、冷静に立ち回る戦記。しかし、ディフェンス面でしか対抗出来ていない事から、まだ問題は解決していなかった。果たして、この状況を乗り越える術はあるのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
ジリ貧状況の中で第2Qを終える全ニホンチーム。試合に出ているメンバーのスタミナが大きく削れる中、怖気付いていた修也達の心の中で大きな疑問が生まれ始めていたのだった………
次回「このままでいいのか」
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