幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
第3Qが始まる中、1人葛藤する修也。そんな彼に発破をかける優。彼は修也に出場を強制させる気こそ無いものの、自身を信じるように諭す言葉をかけたのだった………


第593話 絶体絶命か

修也「ミドレーユ………くそっ! 俺はなんて臆病な奴だ………!! ミドレーユ達のように何もしてないのに………! 馬鹿! 馬鹿野郎!!」

 

修也は遂に声を漏らしてしまう状態になっていた。その様子に、試合を見ているだけの状態になっている他のベンチメンバーも自身が怖気付いて試合に出ていない事への悔しさを見せ始めていた。そんな中、ボックスワンの中にいたクラウトは、敢えて湯津の目の前でシュートを狙う。

 

湯津「そこは俺の間合いだ!!」

 

湯津は右手でシュートのブロックを狙う。しかし、湯津が勢いよく右手でボールを弾く事に成功するが………

 

湯津「………ぐうっ!?」

 

湯津は右手に違和感を感じた。湯津が右手を見ると、包帯の下が真っ赤に染まり始め、すぐに溢れるように血が漏れだした。

 

春香「張磨さんの右手の傷が………!」

 

それを見た春香は、湯津が先のスペイン戦で負った怪我が再発した事をすぐに察知する。

 

戦記「………絶体絶命か」

 

戦記がそう呟いたように、この状況で湯津の怪我再発はマズかった。幸い、湯津が止めたボールはコートの外に出た為………

 

審判「………ニホン、タイムアウト!!」

 

三浦が慌ててタイムアウトをかける事で試合を止める事が出来た。しかし、この状況で湯津の怪我が再発した事は最悪の事態である事に違いは無かったのだった………

 

 

 

その後、湯津は右手の怪我に対して応急処置を施すものの、湯津の右手の怪我は悪化する様子を見せていた。

 

三浦「………これ以上湯津にプレイはさせられない。下がってもらうぞ」

 

三浦はこれ以上湯津を出せない事を語る。

 

湯津「ま、待ってくれ! 今の状況で出れるCは俺だけだ!! ここで俺が下がる訳にはいかない!!」

 

湯津は下げられる事を拒否する様子を見せる。一応Cには光一が残っているが、彼は未だにドイツチームに対する恐怖を拭いきれずにおり、実質的に精神面で立ち向かえるCは湯津しかいなかったのは間違い無く、三浦も困っていた。

 

湯津「………頼む! 俺の右手が今後使い物にならなくなってもいい!! 今必要なのは、勝利の流れを引き戻す事だ!! 未来の事を考えるんじゃない………今だ!!」

 

しかし、湯津は今に全てを賭けていた。それを聞いた三浦はどう言葉を返すべきか悩んでいた。そんな中、戦記が湯津の肩に手を置くと………

 

戦記「………俺から言う事は1つだ。お前の後悔が無い選択をしろ」

 

戦記はそう言って、湯津本人に全てを委ねる様子を見せた。それを聞いた湯津は………

 

湯津「後悔が無い選択………」

 

戦記から言われたこの言葉が頭の中で強く響くのだった………

 

 

修也達が葛藤する中で湯津の怪我が再発し、絶体絶命の危機に陥る全ニホンチーム。しかし、湯津はその中でも戦おうとする意思を見せた。選手生命を失うかもしれない状況の中、湯津はどのような選択を選ぶのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
少し考えた末、湯津は試合に出続ける事を選ぶ。無茶としか思えないこの選択で、湯津は今大会最後のあがきを見せるのだった………
次回「俺の全てを賭ける」
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