幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
6点差を前に限界が迫る巫魔。優の鼓舞を受け、なんとかコートに立ち続ける春香と美矢。そして、それを見たベンチの積牙は………?


第60話 思いっきりやりなさい

積牙はベンチを立つと、ゆうかの前に立ち………

 

積牙「監督、俺を出してください!」

 

出場を直談判する。それを聞いたゆうかは………

 

ゆうか「今更貴方が出て、この状況をひっくり返せるの? それ以前に、貴方は4ファールじゃない」

 

そう言って、今の積牙に何が出来るのかを問いかける。

 

積牙「それは………分かりません。けれど、このまま見てるのだけは嫌です! それに………他力本願な気持ちで全国になんて行けるわけが無い………俺は、俺の持っている力をぶつけて………今の状況を振り切る! 出来るかは分からないけれど………それが今の俺がやるべき事だと言うのだけはハッキリしています!」

 

積牙はそう言うと頭を下げ………

 

積牙「お願いします、 俺を出してください!」

 

再度試合の出場を懇願する。

 

ゆうか「………」

 

ゆうかは少し悩む様子を見せる。そして、いつの間にか再開していた試合にて、ボールがコートの外に出る。

 

審判「白ボール!」

 

巫魔ボールとなったタイミングでゆうかはベンチを立ち………

 

審判「交代です!」

 

積牙を出す事を決めた。

 

積牙「監督………!」

 

本当に試合に出してくれる事に驚く積牙。

 

ゆうか「何ポケーってしてるのよ。速くジャージ脱いで行きなさい」

 

ゆうかはそんな彼に対し、コートに行くよう支持する。

 

積牙「は、はい!」

 

積牙はジャージを脱いだ後、軽く体を動かした。すると、ゆうかは積牙の耳元に近づき………

 

ゆうか「………頑張った結果、退場したっていいわ。思いっきりやりなさい………貴方のやり遂げたい事の為に………!」

 

そう言って、積牙の背中を優しく叩く。

 

積牙「………はい!」

 

積牙は強く返事をすると、コートに走り………

 

積牙「レイ先輩!」

 

レイと交代する事に。だが、ここで4ファールの積牙を出す事に、会場は驚きを隠せなかった。

 

湯津「ここで4ファールの10番!? 勝負を投げたか、巫魔!?」

 

湯津は驚きを隠せない。

 

戦記「………普通に考えたら幾ら高さがあると言っても、ここで10番を出す事は良い事じゃない。だが………もしだ………もし、あの10番にこの状況を覆せる力があるならば………話は別だ………!」

 

だが、戦記は冷静に試合を見る姿勢を崩さない。

 

レイ「………よろしく」

 

レイは素っ気ない気持ちで積牙の肩を触り、ベンチへと歩く。

 

優「積牙」

 

その直後、優は積牙の元へ近づく。

 

積牙「キャプテン………」

 

積牙は何を言われるが分からず、ビビっていた。しかし優は積牙の背中を叩くと………

 

優「思いっきりやれよ。フォローするから」

 

積牙を鼓舞してポジションに着く。それを聞いた積牙は………

 

積牙「………はい!」

 

返事を返した後、ポジションに着くのだった………

 

 

 

この土壇場で積牙がコートに戻ってきた。4ファールの積牙はすぐに退場してしまうのか。それとも………!?

To Be Continued………




次回予告
積牙をすぐに退場へ追い込もうとするが、積牙は前半とは別人のようなプレイを見せる。積牙は今まで以上に試合へのめり込んでおり………?
次回「他がどうでも良くなる」
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