全ニホンvsドイツの激闘は全ニホンチームが制する事となり、決勝進出を決めた。それを見たメイヤとカノンの2人は、それぞれ決勝へ向かう為の決心を行うのだった………
第603話 決勝に行くのは
準決勝第2試合。試合の対戦カードはアメリカとスペインの2チームであり、どちらも優勝候補である。
優「アメリカとスペイン………どっちも{100%領域(ハンドレッドリジョン)}に入れる選手がいるチームだ。どっちが上がってきても激闘は避けられないし………どっちも1度、僕達全ニホンに勝ってる」
試合後、観客席に移動した全ニホンチームはこの試合を見届ける事となった。
戦記「どちらにせよ厄介だ。この試合はどちらのチームも詳しく分析する必要がありそうだ」
戦記はそう言うと、ジャージの中からメモとペンを取り出した。
戦記「そもそも、あの2チームの中で俺達側からすれば初見の人物が1人いる」
戦記はそう言って、アメリカチームのベンチを指さす。戦記が指さす方向には、スターデビルとの練習試合にはいなかったアメリカチームの若きコーチ、ノゾク=レミールが立っていた。
修也「あの男、若いな………俺達と同じくらいか?」
修也は首を傾げながら優に問いかける。
優「………間違いない。僕達と同い歳だ」
優は携帯でノゾクについて調べ、ノゾクが同い歳である事を語る。
春香「………同い歳なのにコーチとしてアメリカチームを今のところ全勝に導くなんて………相当監督としてのスキルが高いって事ですよね………?」
春香はノゾクが若いにも関わらず、ここまで全勝に導いている事に驚きを隠せない様子を見せた。そんな中、メイヤ達がノゾクと普通に会話している光景に優は驚いていた。
優「高いのはまあいいとして………意外なのは、我が強いメイヤが素直にコーチとして迎え入れて従ってるのが意外だ………」
その光景に驚く優は、思わずそう呟く様子を見せるのだった………
そしてアメリカベンチでは、この試合のスタメン達がノゾクの前に立ち、最終確認を行っていた。
ノゾク「対戦相手のスペインはここまで圧倒的な強さを見せている。特に4番のヒエロー・カノンはPGとして今大会トップクラスの選手と言ってもいい。それにメイヤちゃんと同じ{100%領域}に入れる紛れもない天才だ。彼女に対抗出来るのはメイヤちゃんしかいない。彼女の相手、行けるよね?」
ノゾクはメイヤに対し、カノンの相手をするよう指示する。
メイヤ「勿論よ」
メイヤはそれに頷く様子を見せると………
メイヤ「さあ、行くわよ!」
試合開始に向け、声を上げた。
フリエ達「おおー!!」
それに応えるように、フリエ達も声を上げるのだった………
一方その頃、スペインベンチでもスタメン内で最後の確認をしていた。
カノン「………というわけで、私は相手の4番、メイヤ・デビルの動きに注意を払っていこうと思うよ」
カノンもメイヤの{100%領域}を危惧しているようで、彼女の相手をするつもりでいた。
グリィ「すまないな………ポジション的には俺がなんとかしないといけない相手なのに………」
グリィはカノンに対し申し訳なさそうにそう呟く。
カノン「大丈夫。グリィはいつも通りの動きで貢献してくれればいいから………さて、そろそろ行こう………!」
カノンは気にする素振りを見せず、間もなく始まる試合に向けて声を上げた。
グリィ達「おおー!!」
グリィ達はカノンの声に合わせて声を上げた。そして、コートに向かって歩き始める両チームの選手達。そして………
メイヤ「(決勝に行くのは………私達アメリカよ………!)」
カノン「(決勝に行くのは………私達スペインだよ………!)」
両チームのキャプテンが、決勝へ行く事を望む様子を見せたのだった………
全ニホンとの対戦を賭けたアメリカvsスペインの試合。全ニホンに因縁のあるチーム同士の対決は、果たしてどのような展開へ転がっていくのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
アメリカvsスペインの試合が開幕。アメリカ側がジャンプボールを制するが、スペインはすぐさまディフェンスでアメリカチームを翻弄するのだった………
次回「無理せず動くよ」