幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
スペインチームに先制点を奪われるアメリカチーム。しかし、メイヤ達は連携を取る形で点を奪い返し、試合を振り出しに戻すのだった………


第606話 全くの互角だ

互いに点を奪い合う形でスタートした試合は、初っ端から激闘を繰り広げる事となった。そして、第1Qは18vs18という全くの互角で終わり、全く試合が動かない様子には優達も驚かされていた。

 

優「ま………全くの互角だ………! もうちょっとどっちかに傾くとは思っていたけど………ここまで互角じゃ予想なんて出来たもんじゃない………」

 

優はもう少しどちらかに試合の流れが傾くと読んでいたらしく、ここまで互角なのは想定外だったようだ。

 

戦記「………だが、まだ試合の流れを決定づけた訳ではない………どちらも{100%領域(ハンドレッドリジョン)}に入った気配が無い。どちらが先に{100%領域}に入るか………またどちらも入った際にどちらが上の実力を見せるか………それ次第で結果の流れは大きく決まるだろうな」

 

だが、戦記はまだメイヤとカノンがどちらも{100%領域}に入っていない事を挙げており、この試合の流れを決めるのが{100%領域}の存在である事を考えていた。

 

優「………このままではそうなりますかね」

 

優はそう言って戦記の言葉に頷く様子を見せていた。しかし、どこかスッキリとしない様子も見せていた。

 

春香「………あの、優さん? 良太さんの意見に首を傾げてませんか………?」

 

春香は、優が戦記の意見に首を傾げている事を察知し、思わず小声でそう問いかける。

 

優「………バレた?」

 

優は春香に対し、小声でそう返した。優は小さな笑いを漏らすと………

 

優「………試合の流れが決まる結果は、概ね良太さんの考察通りなのは僕も納得してるけど………問題はメイヤとカノンの{100%領域}状態での強さだ。これは個人的体感というか、前に2人と戦った時はまだ僕が自由に{100%領域}に入れなかったから一概にどうとかは言えないけど………2人をぶつけた時にどっちが勝つかまるで読めないんだよ………」

 

優は戦記の考察へ大まかに納得している事を明かすと共に、{100%領域}状態のメイヤとカノンのどちらが強いのかについて、優にも読めないようだった。

 

優「観戦者として見るならもっと気楽に予想出来るかもしれないけど………後でどっちかとぶつかると考えると………ここで予想出来ないのはちょっと困ってるかな………」

 

優は苦笑いをしながら、試合の流れが読めない事について言及を続ける。{100%領域}など、遥か先の存在と感じている春香に話の規模は理解出来なかったものの、優程の天才が思い悩む様子から、相当難しいものである事だけは理解する様子を見せたのだった………

 

 

 

アメリカvsスペインの試合、第1Qはまさかの全くの互角という形で流れていってしまった。膠着状態に陥ったこの試合において、果たして両チームはこの状況をどのように変えていこうと動き出すのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
第2Qに入って3分程経っても膠着状態が続いた事で、メイヤは{100%領域}へと突入する。しかし、そのプレイを見たカノンは優達全ニホンとの試合で感じた興奮を思い出し、彼女もまたトリガーを引いてしまうのだった………
次回「久しぶりの感覚だよ」
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