幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
アメリカvsスペインの試合は、なんと第1Qを全くの互角で終えてしまう事態となってしまった。この展開に加え、{100%領域(ハンドレッドリジョン)}同士の対決の予測が、優をして難しいと言わせしめるものであり、この試合の完全な予測は誰一人として出来ないものとなってしまっていたのだった………


第607話 久しぶりの感覚だよ

その後、審判の笛とコールによって第2Qが始まった。しかし、第2Qになっても試合の流れはまるで変わらず、3分経った時でさえ、スコアは26vs26。同点か2点、3点の行き来を繰り返すばかりで、どちらのチームも4点以上のリードが取れずにいた。

 

メイヤ「(………流石にやるわね。私達を相手にここまでピッタリとくっついてきたチームはスペインが始めてだわ………ここまで意図して{100%領域}を使って来なかったのも理由に挙げられるかもしれないけど………)」

 

ずっと膠着状態が続いている事にメイヤも苦しそうな様子を見せていた。そして、それはカノンも同じであり、どこか退屈そうに試合に挑んでいた。そんな中、メイヤの手元にボールが渡ったタイミングにて………

 

メイヤ「(………仕方ない。後の事を考えるとあまりここで{100%領域}を使いたく無かったし………ユウと直接対峙するまでこれは温存しておきたかったけど………使わせてもらう!)」

 

メイヤは何か覚悟を決めた様子を見せると共に、素早い動きで前線へと走り出した。

 

ソンブラ「(ここまで見せてこなかった相手キャプテンのドリブルか………!?)………止める!」

 

メイヤの攻撃に驚くソンブラだったが、すぐに落ち着きを取り戻すと、素早い動きでメイヤからボールのスティールを試みる。

 

メイヤ「………遅い!」

 

だがその直後、メイヤは一瞬赤い目を輝かせると、ソンブラの目にも止まらぬ速さで彼をかわした。

 

カノン「………! ({100%領域}………!?)」

 

人間離れしたスピードを目にしたカノンは、それが{100%領域}である事を察知する。

 

優「{100%領域}………? でも、それにしては割と短期的というか………まるで、というかスピードが元に戻ってる………まさか、さっきメイヤが見せたのは………{短き100%領域(ショートハンドレッドリジョン)}………!?」

 

だが優は、それが優自身が派生して生みだした{短き100%領域}である事を察知する。メイヤはそのまま大きく跳躍すると………

 

メイヤ「はあああっ! これが私の必殺ダンク………{魔王のダンク(ベリアルダンク)}!!」

 

メイヤは片手でボールを持ち、ゴールリングに叩き込んだ。メイヤがぶち込んだボールはゴールを大きく揺らす程の破壊力を誇っていた。

 

修也「ひ、必殺ダンクだと………!?」

 

メイヤの破壊力あるダンクには、会場の誰もが驚かされていた。当然グリィ達もメイヤのダンクに対し圧倒させられていたが………

 

カノン「(………凄い。アメリカチームキャプテンのメイヤさん、見た感じはユウさんと同じくらいの体格なのに、あれだけのパワー………まるでユウさんを相手にしている気分………)………嬉しい………ニホンと戦う前に………こんな楽しい勝負が出来そうだなんて………久しぶりの感覚だよ………!!」

 

カノンは逆に感心するばかりか、ユウを相手にするような気分にさせられたメイヤに対して対抗心を燃やすと共に………緑色の目を輝き始めた………

 

メイヤ「………! ({100%領域}………!!)」

 

メイヤはそれを見て、カノンが{100%領域}に突入した事を語るのだった………

 

 

 

膠着する試合の中で、メイヤが先手を打って得点を奪う事に成功する。しかし、それがカノンにトリガーを引かせる要因となってしまう事となり、試合はまた複雑な流れへと転がり始めるのだった………

To Be Continued………




次回予告
カノンが{100%領域}に入ってしまった事で、メイヤは手を抜けなくなってしまう事態となった。だが、カノンは今まで優の試合を見ていた経験から、優のとあるスキルをマスターしていたのだった………
次回「ずっと見ていたから」
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