幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
メタリアの登場で大きくパワーアップしたアメリカチームに対し、C面での不安がある全ニホンチームは、やはり大牧の採用が不可欠ではないかという話が出てくる。大牧の起用を認められない優だったが、戦記が介入した事で、その場では大牧の話は打ち切られる形となったのだった………


第615話 俺からの一生の頼みだ

ミーティング後、優、春香、戦記、監督の三浦、コーチの夢流が揃い、大牧を起用するかどうかの会議が行われる事となった。

 

三浦「………奴の無断離脱は看過できん。それに、このチームはニホンのありとあらゆる選手達の思いがあって成立したチームだ。ここで大牧を起用してしまっては示しがつかん」

 

三浦は、チームとしての示しがつかなくなってしまう事を理由に大牧の起用を拒否する様子を見せる。

 

夢流「確かに示しがつかないのは私も感じていましたけど、現状全ニホンチームはCが弱い事は紛れもない事実です。それを考慮すれば大牧くんの採用はやむを得ない事と考えるべきでは?」

 

夢流もそれは理解していたが、チームとしてはやむを得ない事と考えて大牧の起用を提案する。三浦は悩ましそうな様子を見せており………

 

優「………そんなことを言ってられる状況じゃない事は分かります。でも、だとしても納得は出来ません………」

 

優も状況を理解しつつも、納得が出来ない様子を見せながらそう呟く。春香はこの場においては何も語らず、優の肩を持つ事はしなかった。そうした大牧起用について、反対ムードが見られる中、戦記が席を立った。

 

戦記「………キャプテン、納得が出来ない気持ちは分かる。だが、アメリカに勝つ為には大河の力が必要なのはお前も理解しているはずだ。別にあのバカの肩を持つつもりは無いが………俺もアメリカに勝つという意志の強さはこう見えて持っている………どうか考えてくれないか? ………俺からの一生の頼みだ」

 

戦記は優の気持ちを理解しつつも、アメリカに勝つ為に大牧の出場を認めるよう頭を下げた。戦記程の人物が優に頭を下げた事に、優や春香は大きく驚いていた。

 

優「や、やめてくださいよ良太さん! 僕は良太さんに頭を下げられる程の人間じゃないです………!!」

 

優は慌てた様子で戦記に頭を上げるよう求める。

 

戦記「いや、人に頼む時に頭を下げるのは当然の事だ。頼む、キャプテン」

 

しかし、戦記は譲らなかった。それを聞いた優は、戦記本人の中でも複雑な心境がある事を察する様子を見せる。優は少しだけ考える様子を見せると………

 

優「………一晩ください。考えてみます」

 

戦記に対し、考える時間を欲する言葉をかける。それを聞いた戦記は………

 

戦記「………監督もキャプテンの意見は欲しいでしょう。キャプテンに時間を与えてやれないでしょうか?」

 

三浦達に優が考える時間を与えるよう進言する。

 

三浦「………そうだな、いいだろう」

 

三浦はそれに頷き、優に考えさせる猶予を与える事に同意するのだった………

 

 

 

大牧の起用について悩む優だったが、戦記は優に対し今日に頷くよう頭を下げる様子を見せた。果たして、大牧の起用に優は頷くのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
春香と共に自室で大牧の事を考える優。そんな彼の元に、大牧が尋ねてきた。優はこの時点で大牧を起用するべきか決めていない様子を見せていたが………?
次回「俺にチャンスをくれ」
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