幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
大牧の起用について話し合いを行う優達。中々首を縦に振らない優に対し、戦記が説得の言葉をかける。優は、一晩考える猶予を要求し、考える時間を欲するのだった………


第616話 俺にチャンスをくれ

話し合いの後、優は春香と共に自室へ戻り、近くにあるベッドへ寝そべる形で大牧の事を考え始めた。

 

優「………頼み事とはいえ、良太さんが頭を下げてくるとは思ってなかった。僕がこのチームのキャプテンだと考えても、あの人の事はどこか上の存在として見ていた節があったから尚更ね………」

 

それと同時に、戦記が頭を下げてきた事を意外だったと呟いた。それを聞いた春香は近くの椅子に腰掛け………

 

春香「私もです………それ程良太さんは明日のアメリカ戦に勝つという事を本気で成し遂げようとしているという意思の表れでしょうか」

 

戦記が明日のアメリカ戦に勝つ為に大牧の起用を説得してきた事を、自身の考えも織り交ぜながら語った。優はどうしたものかと考える様子を見せていたが、そんな中、2人の自室の扉からノック音が聞こえた。

 

??「俺だ、優! 話がある!!」

 

ノック音から間もなくして野太い声が聞こえた。優が扉の鍵を開けると、外には大牧が立っていた。

 

優「………やはり大河さんですか」

 

優は大牧の訪問を、まるで分かっていたかのように呟いた。

 

大牧「良太から話は聞いているんだよな?」

 

大牧は、戦記から自身の起用に関する話を聞いているかを優に問いかける。

 

優「そりゃまあ………先程まで話してましたし」

 

優は大牧の問いかけに頷く。それを聞いた大牧は突如として優の目の前で土下座をし………

 

大牧「なら………頼む! 俺を試合に使ってくれ!!」

 

優に対し、自身の起用を求めた。大牧まで自分に頭を下げた事に優は困惑を隠しきれず………

 

優「ちょっ!? や、やめてくださいよ!」

 

優は慌てて頭を上げるよう大牧に促すが………

 

大牧「いや、お前が頷いてくれるまで俺は頭を下げ続ける! なんならどんな罰でも受ける!! だから俺に………俺にチャンスをくれ………!!」

 

大牧は譲らず、どんな罰をも受ける覚悟で起用を求めた。それを聞いた優はどうしたらいいか分からず溜息をついたが………

 

優「………一旦外に出ましょう。ここじゃ恥ずかしくて話し合いも出来やしません」

 

一度話し合いの場を変える事を提案する。それを聞いた大牧は………

 

大牧「………分かった」

 

素直にそれを受け入れ、ようやく頭を上げたのだった………

 

 

 

大牧の起用に悩む優の前に、なんと試合に出る事を懇願する大牧本人が現れた。優に対し土下座をしてまで試合出場を懇願する大牧に対してどうすればいいか更に頭を悩ませる優。果たして、優は大牧の起用に頷く事を選ぶのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
話し合いの為に近くの公園に出た優達。すると外では光一が1人で練習をしていた。彼はCとして試合に出る可能性がある事から、少しでも強くなろうと奮闘していたのだった………
次回「足を引っ張らない為にも」
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