幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
優の{槍の投擲(スピアースローイング)}によって落ち着きを取り戻した全ニホンチーム。優のマークに動くアメリカチームに対し、全ニホンチームは春香のスリーによる攻撃を展開するのだった………


第626話 良い立ち上がりですね

春香のスリーが決まった事で、第1Qは全ニホン側が流れを掴んだ。攻撃の中心人物は優と春香の2人となり、スコアを28vs21の7点差で終える事に成功するのだった………

 

 

 

第1Qが順調に進んだ事で、全ニホン側の雰囲気は良い様子を見せていた。

 

春香「第1Qは良い立ち上がりですね。正直ビックリしてます」

 

春香は優に対し、第1Qの立ち上がりの良さを語った。しかし、上手くいった事に首を傾げる様子を見せていた優は………

 

優「そうなんだけど………なんというか………」

 

自身の中でまた相手チームの様子を疑う言葉を言おうとしていたが………

 

春香「まだ本気じゃないかもって不安視してるんでしょう?」

 

春香はそれを見透かすようにそう呟いた。

 

優「………なんで分かったんだよ」

 

優は春香に心の内を見透かされた事を驚き、思わずそう呟いた。

 

春香「もう見慣れたパターンです」

 

春香は、何度も優が似たような事を呟いていた事から分かった様子だった。優は一度溜息を吐くと………

 

優「………どうなんだろうかな。メイヤ達が手を抜いていないのは見て分かる事なんだけど、戦術としてはまだ本気じゃないというか、様子を見ながら動いているって感じなのかな………? 7点差も今のメイヤ達からすればまだ全然取り返しどころか、余裕が残っていると言える程だ。そもそも、アメリカチームはスターデビル組が4人もいるからチームのレベルとしては最強格。前の練習試合の結果を考えればウチより格上なのは分かってるつもりなんだけど………第1Qがここまで上手くいってしまうと後が怖いんだよね………」

 

自身の心の中にある不安を春香に語った。それを聞いた春香は優の言葉に頷く様子を見せると………

 

春香「………分かります。これまで他のチームを突き放してきたアメリカチームにしては大人しい立ち上がりですよね」

 

春香も優の抱える不安と似たような考えを見せていた。そんな2人の会話中に戦記が近付くと………

 

戦記「お前達の不安は分かる。だが相手が動かない以上はこちらも今の戦術が安定を取れる。奴等が動き出したらまた次の策を考えるしかないな」

 

現状は今の戦術を継続する事を2人に共有すると共に、アメリカチームの動きが変わらない限り次の策を考えられない事を語る。

 

優「………そうですね」

 

優は戦記の言葉にただ頷く事しか出来ない様子を見せたのだった………

 

 

 

アメリカチーム相手に優位を確立する全ニホンチームだったが、優達の内心は不安だった。果たして、優達が感じる不安はどのような形で現れてしまうのだろうか………!?

To Be Continued………




次回予告
第2Qが開幕した直後、メイヤは{短き100%領域(ショートハンドレッドリジョン)}に突入する。メイヤが本気で攻め始めたその直後に優も{短き100%領域}に入って対抗するが、メタリアもその際に{100%領域(ハンドレッドリジョン)}へ入り、試合のパワーバランスを崩壊させかねない事態を引き起こすのだった………
次回「カオスな状況だ」
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