積牙の活躍が加わり、巫魔はとうとう同点にまで追いつく。だが、ドライブを決めた積牙はファールを取られてしまい、退場してしまうのだった………
速野「残りは41秒! この1本を決めて、爆速が決勝リーグに行くぞ!」
速野はそう言うと岡崎のスローインで試合再開。速野はボールを受け取るが、直後に美矢が速野をマークする。
速野「(厳しいディフェンス………! ならパスで………なっ!?)」
速野はパスをしようとするが優達3人が映鳴達をマーク。羽柴がフォローに走ろうとするが、そこに春香が駆けつけ、羽柴へのパスコースを封じる。
優「ここを死守する!」
優はそう言うと、速野達を絶対に抜かせまいとする懸命なディフェンスを繰り返す。
戦記「………両チームとも理解しているようだな………次の1本を決めた方が、この試合を制する事を………!」
観客席で見ていた戦記達は、次の1本が結果を決める事を呟く。両チームともそれを理解しているからこそ、爆速は慎重に攻めの時を待っており、巫魔は懸命なディフェンスをしていた。結果、20秒近く経っても爆速は珍しく攻めあぐねていた。そして、時間は残り20秒。爆速の24秒まで後3秒にまで減っていた。
羽端「速野くん! 攻めなさい! ここで点を取って、勝つわよ!!」
爆速監督の羽端は珍しく攻める事を求めた。それを聞いた速野は、点を取りに行くと同時に頭を冷静にさせる。それにより、懸命なディフェンスを行う美矢のほんの一瞬の隙を見た。
速野「(ここだ………!)」
速野は一瞬の隙を突き、鋭いドライブでかわす。
伊吹「残り2秒!!」
速野「まだだ!」
速野はなんと、たった2秒にも関わらず大ジャンプする。
光一「決めさせねぇ!!」
光一はジャンプし、速野のシュートコースを防ぐ。
速野「くあああ!!」
速野はダブルクラッチで光一をかわす。しかし………
優「まだだぁ!!」
速野のかわした先には、大ジャンプした優がブロック体勢に入っていた。
速野「優………俺はここで負ける気は………ねぇんだよ!!」
だが、速野はまたしてもクラッチを行い優をかわしてしまった。
美咲「と、トリプルクラッチ!?」
速野「はあっ!!」
速野は0秒になる前にボールをゴールに向けて放り投げた。速野の放ったボールはゴールに入った。同時に24秒を知らせるブザーが鳴るが、スコアボードには爆速側のスコアが2点加わる。
映鳴「よーし! やったぜ! 速野!!」
爆速の選手達は喜びの声を見せていた。残り17秒、速野が奇跡のトリプルクラッチを決め、爆速が2点リード。
芽衣「と、トリプルクラッチなんて高校生で出来る人、初めて見ました………!」
観客席の芽衣は、速野の奇跡のプレイに驚いていた。
戦記「速野が勝利の為に見せた………執念だ………」
戦記も速野の執念のプレイには、珍しく驚いていた………だが、修也は優の顔を目にした時、速野のプレイとは違う理由で驚いていた。
修也「優………まだ諦めてねぇのか………!?」
優の目はこの絶体絶命の危機に燃えていた。優は両手を力強く叩くと………
優「まだだ!! 後17秒!! ここで1本決めればまだ勝てる!!」
優はそう呟くと、ゴール近くのボールを拾い、ベンチに視線を向ける………
優「ベンチの皆も声を上げろ!! 暗い気持ちで逆転出来るものか!!」
優の言葉に驚くあずさ達だったが………
あずさ達「巫ー魔! 巫ー魔!!」
巫魔への応援の声をあげる。
ゆうか「優くん………!」
優の勝利を諦めない姿に、ゆうかは感心する。
戦記「絶望で流されそうになるこの場面を一瞬にして変えて見せた………流石、巫魔を束ねるだけの事はある………!」
優の鼓舞で巫魔の闘志が保たれた事に、戦記はまた感心を見せたのだった………
66vs68の厳しい展開の中、巫魔は残る17秒に全てを賭ける事に。果たして、長きに渡るこの勝負の行方は………!?
To Be Continued………
次回予告
余力が無い優達が勝つには、スリーポイントシュートを決める事が絶対条件。それを理解している爆速は、スリーが撃てる春香を中心に徹底マーク。絶体絶命の巫魔を救うのは………!?
次回「奇跡」