全ニホンチームが優勝して数ヶ月。優と春香がアメリカに向かう日に、仲間達と別れた優達は、アメリカに向かう飛行機に乗って旅立ったのだった………
それから3年程経ったある日の事、スターデビル7番のユニフォームと、その上にジャージを着た優は、会場の控え室で1人スマートフォンをいじる優は、ニホンのニュースを見ていた。
優「ニホン高校バスケ、巫魔高校が4連覇か………理子め、ほぼワンマン状況で全国トップまで登り詰めるとはな………」
それは、ニホンでのバスケで巫魔が4連覇を達成したというものだった。この時には理子以外のメンバーが卒業していたにも関わらず、それを優勝した理子の活躍に驚きを隠せない様子だった。そんな中、控え室の扉が開いた。
メイヤ「ユウ、そろそろ試合よ」
扉を開いたのはメイヤであり、彼女は試合開始を告げに来た。
優「………そうか」
優はそう言うと、スマホを近くの鞄に投げ入れると、鞄を肩にかけて扉の方へ歩いた。
メイヤ「………今日の相手はPGが厄介だと聞いているけど貴方なら問題無く戦えるはず。期待しているわよ」
メイヤはそう言って今日の要注意人物と、優なら対処出来るという信用の言葉をかけた。
優「分かってるよ。僕が奪って君達に繋げる」
優はそう言って、メイヤの望む戦術を既に理解しているかのように呟いて廊下へと出た。それを聞いたメイヤはフッと笑いを零すと………
メイヤ「相変わらず飲み込みが早くて助かるわ」
メイヤは笑いを零しながらそう呟くのだった………
その直後、廊下を歩く優はかつて巫魔で戦っていた時と、現在のスターデビルで戦う自分の姿を思い浮かべていた………
優「(今と昔………か。過去に共に戦った仲間達は全国優勝という挑戦を成し遂げて見せた………そして僕も………年々レベルが上がってきているアメリカのバスケット社会で挑戦を続けている………ははっ、今も昔もそんなに変わらないか………僕の挑戦は終わらない………)」
その中で優は、現在と前の自身の環境は何も変わっていない事を感じていた。そして、自身のユニフォームに目を向けると………
優「………違うとすれば、キャプテンじゃない事と仲間くらいか………でもいい、今となってはどっちでも僕は全力を尽くすだけだ………!」
現在と過去の環境の違いを呟いたものの、そんな事を気にする様子は見せなかった。そして、どこか嬉しそうな様子を見せながら、歓声の聞こえる会場が近付き………
優「………行くか」
試合に向かう覚悟を決めながらコートへ向かって走り出すのだった………
世界を制覇しても続く優のバスケでの戦い。そんな彼のバスケット人生はまだまだ激しさを増すばかりであり、挑戦が続く日々がこの先も続く事になるが、それはまた別の話であった………
『幻想籠球録』~完~
後書き
どうも、中の人です! 『幻想籠球録』は今回を持って今度こそ完結しました! U作品の中で随一の連載期間(初期は不定期投稿でしたが………)、2年11か月とほぼ3年近くの期間を持ってようやく完結にこぎつける事が出来ました。後半は駆け足気味な所がありましたが、結果として完結した事に内心胸をなで下ろしております。さて、本作完結後の7:30枠ですが、今年1月に投稿したコラボ小説より、『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』が帰ってくると共に新キャラクターを加えた、新たな物語『鉱石と破壊の戦士達〜鍵の戦士達〜』が公開されます。新作は明日から公開………と同時に、公開日に本編の前日譚となる第0話も7:15から公開予定! お楽しみに!! それでは、またの機会にお会いしましょう!!