幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
身長差を突かれ、点差を詰められない巫魔高校だったが、優の決死のブロック、春香の懇親のプレイが再び点差を詰め寄らせる………!


第7話 タイムアップまで諦めるものか

その後の巫魔の戦いは、優をディフェンスの中心、春香を起点とした戦いを繰り広げる。途中、流れが悪くなりそうになると、ゆうかがすかさずにタイムアウトをとった為、第3Qにおいての失点は最小限に留める。そして………

 

優「させるかー!!」

 

優の懇親のブロックが炸裂し、ボールは地面に叩きつけられ、勢いよく転がる。

 

滝川「ひ、拾え!!」

 

力豪は必死にボールにくらいつくが、ボールはのぞみが上手く拾い………

 

のぞみ「春香!!」

 

既に前線にあがり、再びフリーになっていた春香にボールが渡ると、春香は綺麗なスリーポイントシュートを決めた。

 

美咲「やったー!! 遂に2点差!!」

 

遂に、ゴールの差はワンゴールのみとなった。それと同時に第3Q終了。試合は72vs74。巫魔は第3Qだけで25点をあげた。しかし、その代償は大きかった。

 

優「はあっ、はあっ………」

 

春香「だ、大丈夫ですか………?」

 

優「君こそどうなんだ………もうヤバいんじゃないのか………?」

 

春香「まだ………行けます………!」

 

のぞみ「(………ここにきて優と春香のスタミナトラブルが来てしまったわね………)」

 

優と春香のスタミナが限界を迎えかけていた。無論、レイや積牙、のぞみも疲れを見せているが、この2人と比べればまだまだ戦える。

 

ゆうか「2人とも………まだ戦える?」

 

優「勿論………!」

 

春香「大丈夫です………!」

 

しかし、ゆうかは2人を下げられない。今、優を下げれば、インサイドは一気に弱体化。春香を下げれば、アウトサイドのシュート成功率がガクンと落ちる。特に、前者は身長差問題も相まって、身長差を補えるジャンプ力を有する優以外のPFは押し負ける可能性が高すぎる。

 

あかり「危険だと思ったらすぐに出るから!」

 

一応、あかりがバックアップに入ってくれることになった。しかし、彼女のスリーは成功率こそ高いが、県トップクラスの相手を前に、そう易々と撃てるほどの強さはない。優達は薄々感じていた。今、自分達が下がれば負けると。更に、第3Qにおいて、悪い流れを断ち切るために、2度もタイムアウトを使用してしまっており、すでにタイムアウトのチャンスはあと1回。

 

伊吹「無理すんなよ、優。PFならうちにもまだいるからさ………!」

 

優「………そいつは、僕がぶっ倒れたら頼む。」

 

ほのか「優………まさか………倒れるまでやるつもりなのか!?」

 

優「やるさ………僕は諦めないぜ………タイムアップまで諦めるものか………!!」

 

優は内なる闘志を燃やす。それと同時に、第4Q開始の合図が。

 

優「よし………行くぞ!!」

 

4人「おおー!!」

 

優達は気合を入れてコートに戻るのだった………

 

一方、力豪は………

 

滝川「皆、この試合は勿論勝ちに行くが………第4Qは力を尽くせ! アイツらは強い。身長差こそあるが、攻撃力だけなら、俺達に匹敵すると言える。残り10分! 死ぬ気でぶつかれ!!」

 

4人「おおー!!」

 

こちらも気合十分だった。試合は巫魔ボールで再開。

 

レイ「のぞみ!」

 

ボールはのぞみに渡り、相手陣に攻める………相手は、マンツーマンディフェンスを展開する。

 

のぞみ「(マンツーマンで来たか………なら、隙を見つけて攻める!)」

 

のぞみはドリブルのフェイクを上手く混ぜながら、ゴールを奪いに行こうとする。しかし、相手はそう簡単に抜かせてくれない………

 

のぞみ「(守りが硬い………! それに、後5秒か………!)」

 

24秒ルールのタイムリミットが迫る。

 

のぞみ「(こうなったら、優を信じて行くしかない!!)」

 

のぞみはそう考えると、無理矢理スリーポイントシュートを放つ。当然、こんなボールが入るわけが無いが、のぞみはそれを承知で………

 

のぞみ「リバウンド!!」

 

ゴールにボールが入る前に優に呼びかける。Cの鈴木に押えられていた優だったが、のぞみの声を聞き、真っ先にポジション取りに動いた。

 

鈴木「何っ!?」

 

対応が遅れた鈴木はリバウンドポジションを押さえられ、不利に。ボールがリングに弾かれたと同時に、そのまま優は飛び上がると、ボールを空中でキャッチし、そのままダンクで押し込んだ。

 

明日香「よし、同点!!」

 

遂に、巫魔は同点に追いついた。しかし、優は地面に降りると同時に、突如、視界がグラついた。

 

優「や、ヤバい………もう限界が近い………!!」

 

ゆうか「………!! (とうとう優くんのスタミナ切れが来てしまったわね………! まだ始まって30秒しか経ってないというのに………)」

 

優のスタミナが完全に限界を迎えてしまった。だが、ゆうかは様子をみる事しか出来なかった。その隙に、試合は再開。優はスタミナ低下により集中力が一気に落ちてしまい、試合再開に気づいた時には、山田が速攻を仕掛けていた。

 

のぞみ「ぐっ………! 追いつけない!!」

 

山田「もらった!!」

 

山田はレイアップを決めに行こうとする………しかし!?

 

積牙「させるか!!」

 

積牙は力強くボールを弾いた。しかし、山田の手にも触れてしまい………!?

 

審判「チャージング!! 白10番! フリースロー!」

 

相手にフリースローの権利を与えてしまった。

 

積牙「す、すみません………!」

 

積牙か怒られる覚悟で謝る。しかし、優は彼の肩に優しく手を置き………

 

優「ナイスガッツ。」

 

とだけ言って、彼を励ました………

 

 

審判「ツーショット!」

 

山田はフリースローの1本目を放つ………しかし、ボールは外れてしまった。

 

山田「ぐっ!?」

 

滝川「外した………!?」

 

力豪選手達は驚く様子を見せていた。もちろん、1番驚いているのは山田だ。外した事に困惑していたその直後、足がガクガクと震え始めた。

 

山田「(ま、まさか………さっきの10番に防がれた恐怖心かよ………!?)」

 

山田はそう考えていた。しかし、口や頭で分かっていても、それを何とかしなければ、バスケにおいて不利でしか無い。

 

山田「(ぐっ………外すものか!!)」

 

山田は2本目のショットを放つが、これもリングにあたって弾かれた。

 

山田「何っ!?」

 

ほのか「よし、リバウ………!!」

 

ほのかがリバウンドの言葉を叫んでいた時だった。なんと、優達よりも一足先に、滝川が高く飛び上がっていた。そして、弾かれたボールを、ツーハンドタンクで押し込んだ。

 

優「何!?」

 

こうして、得点は再び2点差で力豪が逆転。

 

山田「キャプテン………すみません。」

 

滝川「落ち込むな。まだ試合は終わってないんだ。それに、お前がいないと、ウチが止まってしまう。頼むぞ。」

 

山田「は、はい!!」

 

山田の不調は、滝川のダンクと言葉で一時のものに終わった。

 

優「まだまだ! ここで返すぞ!!」

 

優がのぞみにボールをパスして試合再開。のぞみはなんとか再び同点を狙おうとするが………

 

月宮「させるか!!」

 

月宮がのぞみからボールを奪取した。

 

のぞみ「なっ!? しまった!!」

 

月宮はそのままジャンプシュートを決め、再び巫魔を引き離す。

 

のぞみ「(相手の流れが変わり始めてる………! このままじゃ、また押される………!!」

 

試合再開、巫魔は再びのぞみを起点にし、今度は積牙にボールを渡す。

 

積牙「(よし、このままシュート………!!)」

 

積牙はシュートを決めようとする………しかし、彼をマークしていた滝川が、突然後ろに向かって倒れた。それにより、笛が鳴り………

 

審判「プッシング! 白10番!!」

 

積牙「しまった………!!」

 

積牙はここで痛恨のファールを取られてしまい、試合はスローインから再開。だが、力豪の突破力は凄まじく、滝川による試合再開から、ボールは山田、笹掛、そして月宮に渡ると、月宮はジャンプシュート。これを見事に決めてしまった………

 

その後、巫魔は必死に食らいついて戦うが、試合は力豪が優勢。そして、残り1分半にして、点差は90vs96となっていた。

 

優「ぐっ………このままじゃ………!」

 

試合は、巫魔にとって悪い勢いになってしまった。ここで、ゆうかはやむを得ず、最後のタイムアウトを使う事に………

 

優「はあっ、はあっ………」

 

春香「はあっ、はあっ………」

 

5人………特に優と春香は無理して戦っているのもあって限界に近かった。

 

優「春香………あとどれくらいスリーを撃てる?」

 

春香「分かりません………そもそもあと1分も持つかどうか………そう言う優さんはどうなんですか………?」

 

優「僕も………あと1分も持つかどうか………」

 

ゆうか「………伊吹ちゃん、あかりちゃん。アップをしておいて。2人が倒れる可能性も否定出来ないから………」

 

あかり「は、はい!」

 

伊吹「分かった。」

 

こうして、2人はアップをする事に。

 

ゆうか「皆、………とても辛いとは思うけど………最後まで頑張って………! 私にはもう………そんな指示しか出来ないけど………」

 

優「………全力を尽くします。行くぞ!」

 

4人「おお!!!」

 

5人は気合を入れる。というか、彼等は最早自身を奮い立たせないと戦えない。それ程までに消耗しているのだ。

 

試合は残り1分半。しかも、力豪ボールで再開。試合再開直前、優は春香の傍に立つと………

 

優「………僕がここから死ぬ気で守る。だから………スリーをひたすら撃ってくれ………君をぶっ倒しちゃうかもしれんけど。」

 

春香「………負けるよりはマシです。」

 

2人はそんな会話をする。そして、試合再開。山田の手によってボールは中央まで進み、のぞみと対峙。

 

山田「………キャプテン!!」

 

のぞみ「(滝川の方か………!!)

 

山田「(と、見せかけて………!)」

 

山田はのぞみの隙を突いて、彼女を突破する。

 

山田「もらった!!」

 

山田はジャンプシュートを放つ………だが、撃たれたボールは途端に地面に弾かれた。その理由は………

 

優「はああああ!!」

 

山田「………な、なんだと!?」

 

優が懇親のディフェンスをしたからだ。しかし、山田は別の事に驚いていた。

 

山田「(こ、コイツ………本当にスタミナ切れ寸前かよ………!? さっきまで鈴木の相手をしてただろ………!?)」

 

そう、優はディフェンス寸前まで鈴木をマークしていた。既にスタミナ切れ寸前とは思えない粘り強さだ。

 

優「春香ああぁぁ!!」

 

優はすぐにボールを拾うと、優のディフェンスと同時に前線に上がっていた春香にボールを投げ渡す。春香はこれを受け取るが………

 

月宮「させるかー!!」

 

月宮が大急ぎで戻り、春香のディフェンスにつく。

 

春香「………いいんですか? そんなに遠くて………?」

 

月宮「何っ!?」

 

春香は後ろに飛んでスリーポイントシュートを放つ。

 

月宮「しまった!!」

 

ボールはリングにかすりもせずにゴールに吸い込まれた。春香のフェイダウェイスリーポイントシュートがこの土壇場で炸裂。

 

ほのか「よし! いいぞー!!」

 

月宮「くそっ………山田!!」

 

月宮は山田にボールを回す………しかし、山田の目の前に一人の人影が………

 

山田「な、何………!?」

 

あずさ「の、のぞみちゃん!?」

 

なんと、のぞみが山田のボールをスティールした。

 

のぞみ「アンタの動きは………もう見切った!! 春香!!」

 

ボールは再び春香に渡る。

 

滝川「させるか!!」

 

滝川が彼女の目の前に立ちはだかる。春香は迷いもせずにスリーポイントシュートを狙う。

 

滝川「止める!!」

 

春香のジャンプ直後、滝川は飛び上がる。しかし、春香の姿勢は前のめりであった事に、飛んだ時に気づいた。

 

滝川「し、しまった!!」

 

滝川は春香に激突。当然、この接触で笛は鳴るが………

 

春香「このボールだけは………絶対に………!!」

 

春香は左手によるスリーポイントシュートを放つ。ボールはリングに乗ると、ぐるぐると回ったが、ボールはリングの中に吸い込まれた。

 

鈴香「は、入った………!」

 

審判「バスケットカウント、ワンスロー!!」

 

春香渾身のパワースリーポイントシュートは成功。同点と同時にフリースローの権利を得た。

 

由香「これで同点だ!!」

 

喜ぶ仲間達………しかし、仲間達が喜んでいると、審判の笛がまたしても鳴り響いた。

 

審判「レフェリータイム!!」

 

明日香「あ………!! は、春香!?」

 

なんと、滝川の前で春香は倒れていた。恐れていた事態が、遂に来てしまった。

 

優「は、春香!! 春香!!」

 

春香「はあっ、はあっ………」

 

優は必死に呼びかけるが、春香はもう立てそうになかった。

 

ゆうか「春香ちゃん!! ぐっ………!!」

 

ゆうかはやむを得ず選手交代を選択。春香に変わって、あかりが登場。フリースローのルールで、彼女がシュートを撃つことに。

 

春香「はあっ、はあっ………ごめんなさい………持たなくて………」

 

伊吹「そんな事ねぇ! 充分頑張ってたよ!」

 

春香「あ、ありがとう………伊吹ちゃん………」

 

白宮春香、残り時間1分にして無念の離脱。この試合での得点は37点。この試合で12本のスリーポイントシュートと、1本のフリースローを決めたのだった。

 

審判「ワンスロー!」

 

あかりはボールを受け取り、ボールを放つ。あかりは無事にこれを決め、巫魔は遂に逆転した。だが、まだ試合は終わっていない。力豪は悔しがる素振りなど全く見せず………

 

滝川「いくぞ!!」

 

山田から笹掛にボールを渡して試合再開。その後、ボールを山田に戻し、敵陣に切り込む。山田は敵陣に入ると、様子を見ながら先の作戦を考えていた。

 

山田「(相手はもう完全に消耗している……)………鈴木!!」

 

山田はボールを回す。鈴木はシュートを放とうとするが、優がディフェンスとして立ちはだかる………しかし、鈴木もそれをわかっていた為か、のぞみをかわした山田にボールを戻した。山田はジャンプシュートできちんと決めた。そして、これにより再び力豪が逆転。

 

優「ぐっ………! 攻めるぞ!!」

 

優達は春香の想いを無駄にしまいとばかりに攻め上がる。ボールは再びのぞみに渡り、敵陣まで進むが、再びマンツーマンディフェンスで簡単にボールが出せずにいた。すると………

 

優「のぞみ! 撃て!!」

 

のぞみ「………! (この状況で撃てとは………ここで決める気ね………!)」

 

のぞみは優の言葉を信じてその場でシュートを撃った。

 

山田「は、入るわけない! リバウンドの準備を!!」

 

実際、力豪はベンチを含めて入るわけが無いと考えていた。しかし、優が何も考えずに無謀に撃てなど言わない。何故なら………!!

 

鈴木「な、何っ!?」

 

シュートと同時に優が大きく飛び上がる。優はのぞみのシュートを空中で掴むと、そのままリングに押し込んだ。そして、このアリウープこそが、撃てと言った答えである。

 

あずさ「また逆転!! 凄いよ、優くん!!」

 

仲間達は歓喜していた。

 

優「はあっ………決まってよかった………な………」

 

だが、優は地面に着地したと同時に、そのまま倒れてしまった。

 

レイ「優!?」

 

積牙「キャプテン!!」

 

審判「レフェリータイム!!」

 

残り時間20秒………優もスタミナ切れによる戦線離脱………しかも、その消耗度は春香以上で、担架で運ばれる程だった。

 

山田「結構ヤバいっすね、キャプテン………」

 

滝川「ああ………しかも、残り20秒だ。だが、俺達の負けは許されん………勝つぞ!」

 

巫魔は伊吹を投入。試合再開と同時に、山田にボールが渡ると、山田は敵陣に颯爽と切り込んだ。だが、巫魔の選手達は気迫のディフェンスをすることで、山田に易々とパスを出させない。山田は様子を見ているが、タイムアップはもう目の前にまで迫っていた。

 

美咲「10! 9! 8!」

 

残り時間は10秒を切った。山田も攻めあぐねていたが………

 

滝川「山田! 勝負しろ!!」

 

山田「は、はい!!」

 

滝川の激励で、山田はシュートを放つ。だが、シュートは外れてしまった。

 

あずさ「リバウンド!!」

 

積牙「(このリバウンドだけは………絶対取る!!)」

 

残り5秒を切り、試合の決着はこのリバウンドに全て賭かっている。積牙と伊吹が大きく飛び上がって取ろうとする………しかし、彼等よりも早くボールを取ったものが………それは………

 

積牙「なっ!? た、滝川………!?」

 

力豪のキャプテン、滝川だった。

 

滝川「うおおおおぉぉぉ!!」

 

滝川はそのままダンクを決めた。その直後、試合終了のブザーが鳴った。試合は、99vs100で力豪が勝利した。

 

鈴木「よっしゃあ!!」

 

山田「勝った!!」

 

力豪の2年生は喜んでいた。しかし、3年生………特に滝川は喜ぶ素振りなど見せなかった。

 

滝川「(勝ったとはいえ………俺達が1点差………巫魔高校………もし………あの2人のスタミナが持っていたら………もし、強力なCがいたら………負けていたのは多分俺達だ。本当に、これが前大会1回戦負けのチームか………!?)」

 

滝川は巫魔高校をそう評価していた………

 

 

 

一方、巫魔の選手達は敗北の味を感じていた。

 

のぞみ「くっ………」

 

レイ「やはり県ベスト4………ここまでやっても………勝つのは困難………!」

 

積牙「くそっ………!! 俺が………あのボールを取ってれば………!!」

 

積牙はとても悔しく、涙を流した。そんな彼に伊吹は軽く蹴りを入れ………

 

伊吹「バカ、落ち込むなよ練習試合で………それと、お前は充分よくやったさ。」

 

積牙「伊吹先輩………」

 

悔しがる優しく彼を慰めるのだった………

 

 

 

練習試合終了後、校門にて優と滝川が握手をかわした。

 

優「参りました。やはり、県ベスト4は強いですね。」

 

滝川「いいや、君達も充分強かったさ。もし君達が更に強くなれたなら………俺達や他の強豪校とも渡り合える強さを得るかもな。」

 

優「………頑張ります。」

 

滝川「それと………俺はPFとしてはお前には絶対に負けねぇぞ。」

 

優「………望むところです。」

 

2人は最後に、対抗する意思を改めて見せ合うのだった………

 

由乃「今日はありがとう。しかし、久しぶりにヒヤッとしたわ。まさか本気のうちにくらいついてきたんだから………」

 

ゆうか「うちのチームは前回の敗北から、1年間必死に練習したメンバーと………頼りになる1年生が加わったからね………それに、もうすぐ彼も戻ってくるし………」

 

由乃「彼………?」

 

ゆうか「こっちの話。じゃあ、またの機会にね。」

 

監督同士でも会話をかわし、この日の試合は終わった………

 

 

 

試合そのものは敗れてしまったが、1点差での敗北は、昨年1回戦負けとは思えない大健闘だった………しかし、ゆうかが言った彼とはいったい………!?

To Be Continued………




次回予告
いつものように練習する優達。そこへ、先の事件で部活動参加停止処分を下されていた男が1人、バスケ部に戻ってきた。彼の名前は相田光一………
次回「俺が帰ってきたぜ」

今回のバスケ用語解説
おう、初めましてだな! 私は佐野 伊吹! 今回はダンクシュートとアリウープについて解説するぜ。まず、ダンクについては説明不要かもしれないが、ゴールリングにボールを叩きつける大技だぜ。と言っても、このシュートは手がゴールリングに届く程の高さが求められるから、体格に恵まれている選手程撃ちやすいって点があるんだよな。まあ、ダンクを決めるには、どんなに体格が良い奴でも練習あるのみだな。

次はアリウープだ。これは空中で受け取った味方のパスをそのままダンクで押し込む技………と、口で言うのは簡単だが、実際、これはかなり難しい。アリウープはコンビプレーみたいな技だから、パスをする方、ダンクをする方の息が合わないと、この技は成立しない。最も、優がのぞみと共にガンガン決めている様子を見ると、アイツらの才能が垣間見えてくるよな………

今回はここまでだ。次の機会でまた会おうぜ!
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