試合が開幕し、守城を相手に攻めの姿勢を見せる巫魔。積牙、光一の奮闘で、何とか無失点に抑える………!
それから試合時間が2分に到達しても、両チーム共に無失点だった。
修也「驚きだな………守城が巫魔を相手に無得点とは………いくらロースコアが多いチームとはいえ、ここまで無得点が続くのは珍しいな………」
観客席の修也は、ここまで全く進まない試合展開に驚きが隠せない。しかし、芽衣は………
芽衣「どうだろう………戦記さんは全然苦しくないみたいだよ。それに………守城からすれば、失点でもしない限り苦しくもなんともないと思う。守りが主軸の守城じゃ尚更ね………」
守城にとってこの緊迫状態は何も苦しくなかった。寧ろ、苦しいのは巫魔だった。
優「(ここまで無失点は正直キツいな………思いの外積牙や光一が頑張ってくれているけど………)」
優はこの緊迫状況を変えられない事に苦しんでいた。
優「(それに、春香がフェイスガード(べったりマークされる事)されているから、スリーを簡単に狙えないし………どうすれば………)」
優の苦しみが見え始める中、戦記が美矢からボールをスティールし、零れたボールをすぐさま拾う。
戦記「上がれ!」
戦記の指示で、湯津達は攻撃ラインを上げる。
優「ディフェンス!!」
優達はディフェンスに戻るが、張り詰める緊張の糸から、冷汗をかいていた。戦記はそれを見逃さず………
戦記「湯津!」
湯津にパスをする。
光一「行かすかよ!! うおおりゃああ!!」
光一は身体を大きく広げながらジャンプする。
伊吹「{ウォールブロック}!!」
光一はウォールブロックを発動させる………が、湯津はジャンプしなかった。
光一「何っ!?」
優「フェイク………!」
なんと湯津はフェイクをかけた。これでは、光一が着地した時には湯津がシュート出来てしまうため、光一のウォールブロックは不発に終わる。 それを見た優は慌ててゴール下の方へ走り出す。
湯津「もらった!!」
湯津は優のフォローが間に合わないと踏み、光一が地面に落下し始めたタイミングでジャンプし、シュートを放つ。
優「させるか!!」
だが優は大きく飛び上がり、ボールよりも先に、ゴールの高さへ到達した。
湯津「な、なんだ!?」
湯津は優が追いついた事に驚きを隠せなかった。優はそのまま力強くシュートを叩き落とした。
あずさ「やった!!」
巫魔選手達は胸を撫で下ろす………だが、零れたボールを拾ったのは………!?
優「………!! 戦記さん!? バカな………!!」
なんと、一瞬の隙を突いて、美矢から離れた戦記だった。戦記は零れ玉を拾うと、そのままジャンプシュートを放つ。
戦記「絶望的な場面でも懸命にディフェンスを行ったのは賞賛に値する。だが………勝利は譲らん!!」
戦記のシュートはリングに吸い込まれた。先取点を決めたのは、守城高校だった………
0vs0の緊迫状態は、戦記の得点によって崩れた。果たして、この動きが試合にどう影響するのか………!?
To Be Continued………
次回予告
戦記の得点により、守城のペースが上がり始め、優達は苦戦を強いられる。守城が次々と点を重ねる中、巫魔は中々初得点が出来ず………!?
次回「始めようか」