幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
試合が開幕し、守城を相手に攻めの姿勢を見せる巫魔。積牙、光一の奮闘で、何とか無失点に抑える………!


第71話 勝利は譲らん

それから試合時間が2分に到達しても、両チーム共に無失点だった。

 

修也「驚きだな………守城が巫魔を相手に無得点とは………いくらロースコアが多いチームとはいえ、ここまで無得点が続くのは珍しいな………」

 

観客席の修也は、ここまで全く進まない試合展開に驚きが隠せない。しかし、芽衣は………

 

芽衣「どうだろう………戦記さんは全然苦しくないみたいだよ。それに………守城からすれば、失点でもしない限り苦しくもなんともないと思う。守りが主軸の守城じゃ尚更ね………」

 

守城にとってこの緊迫状態は何も苦しくなかった。寧ろ、苦しいのは巫魔だった。

 

優「(ここまで無失点は正直キツいな………思いの外積牙や光一が頑張ってくれているけど………)」

 

優はこの緊迫状況を変えられない事に苦しんでいた。

 

優「(それに、春香がフェイスガード(べったりマークされる事)されているから、スリーを簡単に狙えないし………どうすれば………)」

 

優の苦しみが見え始める中、戦記が美矢からボールをスティールし、零れたボールをすぐさま拾う。

 

戦記「上がれ!」

 

戦記の指示で、湯津達は攻撃ラインを上げる。

 

優「ディフェンス!!」

 

優達はディフェンスに戻るが、張り詰める緊張の糸から、冷汗をかいていた。戦記はそれを見逃さず………

 

戦記「湯津!」

 

湯津にパスをする。

 

光一「行かすかよ!! うおおりゃああ!!」

 

光一は身体を大きく広げながらジャンプする。

 

伊吹「{ウォールブロック}!!」

 

光一はウォールブロックを発動させる………が、湯津はジャンプしなかった。

 

光一「何っ!?」

 

優「フェイク………!」

 

なんと湯津はフェイクをかけた。これでは、光一が着地した時には湯津がシュート出来てしまうため、光一のウォールブロックは不発に終わる。 それを見た優は慌ててゴール下の方へ走り出す。

 

湯津「もらった!!」

 

湯津は優のフォローが間に合わないと踏み、光一が地面に落下し始めたタイミングでジャンプし、シュートを放つ。

 

優「させるか!!」

 

だが優は大きく飛び上がり、ボールよりも先に、ゴールの高さへ到達した。

 

湯津「な、なんだ!?」

 

湯津は優が追いついた事に驚きを隠せなかった。優はそのまま力強くシュートを叩き落とした。

 

あずさ「やった!!」

 

巫魔選手達は胸を撫で下ろす………だが、零れたボールを拾ったのは………!?

 

優「………!! 戦記さん!? バカな………!!」

 

なんと、一瞬の隙を突いて、美矢から離れた戦記だった。戦記は零れ玉を拾うと、そのままジャンプシュートを放つ。

 

戦記「絶望的な場面でも懸命にディフェンスを行ったのは賞賛に値する。だが………勝利は譲らん!!」

 

戦記のシュートはリングに吸い込まれた。先取点を決めたのは、守城高校だった………

 

 

 

0vs0の緊迫状態は、戦記の得点によって崩れた。果たして、この動きが試合にどう影響するのか………!?

To Be Continued………




次回予告
戦記の得点により、守城のペースが上がり始め、優達は苦戦を強いられる。守城が次々と点を重ねる中、巫魔は中々初得点が出来ず………!?
次回「始めようか」
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