優の冷静な指示が加わり、巫魔は気を伺いながらボールをキープする。そして、優のダンクと湯津のディフェンスが激突。結果、優はバスケットカウントワンスローをもぎとり、守城の無失点記録を崩したのだった………!
守城の無失点記録が途絶えた事に殆どの観客は動揺を隠せなかった。その一方………
アリサ「ええー? ここでタイムアウトなんか普通取らないでしょ、まだ守城が8点有利なんだし………」
アリサは、守城が初失点と共にタイムアウトを取った事に首を傾げていた。
芽衣「守城からすれば、優くんの2点がとても重いよ。守城は県大会において力豪と爆速以外から失点したのは、3年振りなんだから………」
逆に芽衣はチームの空気が動揺に包まれている今だからこそ、タイムアウトを取るのは適切と考えていた。
修也「守城にもかすかな驕りがあったって事か。ま、俺は信じていたよ。中学のアイツは、俺が憧れちまうような、どんな相手からも点を奪うようなスコアラーだったんだからな」
修也は嬉しそうな様子でそう呟いた………
その頃、観客席の別の場所にて………
映鳴「いやー、意外だな。守城が俺達や力豪以外で失点するとはな………」
爆速のスタメン選手達は、守城の無失点記録崩壊に驚いていた。だが、速野は………
速野「当然だ。巫魔は1点差とはいえ俺達に勝ったんだ。得点ができなきゃ困るってもんだ」
胸を張るようにそう呟いた………
そして、守城のベンチでは………
湯津「戦記、すまねぇ。4番………白宮優はダンクしかねぇと慢心してたから、本気で決めてくるとは思わなかったよ」
湯津が戦記に対して謝罪する。
戦記「気にしていない。それだけ優のレベルがあるという事だ………」
戦記は、優が湯津を相手にシュートを決めた事については、優の実力によるものと考え、怒る様子は全く見せなかった。
夢流「そうそう、その冷静さは大事よ。湯津くん達もね」
そこに夢流が口を開き、湯津達に冷静であるよう呟く。
湯津「うっす! 監督!」
夢流の言葉で、湯津達は落ち着きを取り戻す。
夢流「………相手は強いわ。特に4番の白宮優くんはね。うちに欲しいくらい。でも、巫魔には問題点や不安要素も多い。ここから後35分弱。貴方達の全力を持って叩き潰しなさい!」
夢流は、巫魔への警戒をもう一度挙げた上で、巫魔を叩き潰すよう指示する。
戦記達「おおー!!」
戦記達は納得するように声を上げる。巫魔ベンチから、スポーツドリンクを飲みながらそれを見ていた優は………
優「(すぐに立て直してきた………流石に精神を揺さぶって勝てる相手じゃないか………)」
守城が調子を取り戻した事に、また苦しい戦いを予感していたのだった………
守城は動揺するかと思いきや、戦記や夢流によってすぐに立ち直した。巫魔にとってはまだまだ苦しい戦いが続くのだった………
To Be Continued………
次回予告
守城の堅実な攻めや守りに苦しむ巫魔だが、優がなんとか点を取ってチームをつなぎとめていく。その様子から、夢流は巫魔のとある事実に気づく………
次回「優くんは」