幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
優が抜けた巫魔は全く点を取れず、逆に守城は堅実な戦術で点を重ね続け、第2Q終了時、得点差は25点差にまで広がり………!?


第78話 温存する意味が無い

インターバル、春香達はベンチで俯いていた。第2Qで無得点だった事が重く突き刺さり、絶望的な状況に………

 

鈴香「10vs35………守城からの得点を守りながら25点差を引っくり返すには、もう無得点は許されない………」

 

鈴香は逆転をする条件を頭の中で整理。結果、もう無得点は許されないという。

 

ゆうか「(ここで無得点を避ける方法………あるとすればもう一度優くんの投入だけど………守城を相手に優くんが後20分持つ訳ない………)」

 

ゆうかは優の投入を考えていたが、そうすると残り20分間、優が立てるとは限らない。ゆうかは頭を抱えていると、優はベンチを立ち………

 

優「………監督。僕を出してください」

 

試合に出場する事を直談判する。

 

ゆうか「優くん………でもそれじゃあ最後まで持たないじゃない………!」

 

ゆうかは優に対し、今出る事のデメリットを口にするが………

 

優「相手は守城です。僕を温存する意味が無い。それに………ここで温存する程巫魔には余裕なんかありませんよね?」

 

優は温存の余裕など無い事を指摘。それを聞いたゆうかは………

 

ゆうか「勝てる算段はあるの?」

 

ゆうかは優に対し、勝利の算段を問いかける。

 

優「算段ですか………まあ無い訳じゃないですけど………1番は気持ちの問題です」

 

優は策を思いついてこそいたが、それ以前に気持ちの問題だと語っていた。

 

優「皆、何俯いているんだ」

 

優は、敢えて突き放すようにそう呟いた。

 

光一「何だと………!?」

 

光一は立ち上がり、優に掴みかかろうとする。

 

優「イバラキ三大王者に勝つという意志が無きゃ、決勝リーグなんて突破出来ない。君達は勝ちたくないのか!?」

 

優は春香達に対し、勝利への欲望を問いかける。

 

美矢「勝ちてぇよ………でも、どうやって勝つんだよ、キャプテン!!」

 

美矢は勝利の意志こそあったが、勝ち目がないと反発する。

 

優「………どうやって勝つか。確かにバスケじゃそれは大事だ。でも………それ以前に気持ちがいるんだ。チームで勝つって………!」

 

優は自身の胸に軽く右拳を当てる。優の言葉に春香達は驚く様子を見せる………

 

優「………でも強制はしない………それをして人に嫌われた事があるから………」

 

………あくまで優は強制はしなかった。どうやら、同じ事をして人に嫌われた事がトラウマになっているようだ。

 

春香「………私はやります。やらせてください! 私は確かに今日無得点ですけど………まだ追いつけるはずです! 私にはまだ………スリーがありますから!!」

 

そんな中、最初に名乗りを上げたのは春香だった。それを聞いた積牙達もハッとした様子を見せ………

 

積牙「俺もやります、キャプテン!」

 

光一「勝ちてぇのは俺も一緒だ!!」

 

美矢「それは私も同じだ!!」

 

3人は闘志を取り戻した。それを目にした優は………

 

優「………ありがとう。よし、これから1分で作戦を説明する。先に言うと、チームの皆を信じて欲しい試合だ………!」

 

そう言って、作戦を伝え始めるのだった………

 

 

 

絶望的な状況の中、優が再度試合に戻る事になり、俯いていた春香達も闘志を取り戻す。果たして、優が提案する作戦とは………?

To Be Continued………




次回予告
巫魔は奇策として、優をPGに置くという作戦に出る。戦記は強力な攻撃力を捨ててまで優をPGにする理由に首を傾げるが、その真意は………!?
次回「僕じゃない」
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