幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
第2Q終了時のインターバル。無得点が許されない状況に陥った巫魔の危機に、優が出場を決意する。優はチームの闘志を鼓舞して復活させた後、チームに作戦を伝える………


第79話 僕じゃない

審判「第3Q始めます!!」

 

審判の言葉で第3Qが始まる。そして、伊吹との交代で優がコートへ戻ってきた。

 

戦記「戻ってきたか……」

 

唯一守城から得点を決めている優が戻って来た事で戦記の緊張感が一層強まる。そして第3Q開幕と同時に、山野から戦記にボールが渡る。

 

戦記「(巫魔としては25点をひっくり返す為には優がいるのは絶対条件だが………まあ、俺達のやる事は変わらんな)」

 

戦記はそう考える中、美矢とマッチアップ。美矢はフェイスガードで戦記にスリーを撃たせないようにする。

 

優「(そうだ、美矢。作戦の為にはまず戦記さんにスリーの選択肢を捨てさせなきゃ行けない。そして、戦記さんは無理に攻める事はほぼしない。この場合………!)」

 

どうやらこのフェイスガードは優の作戦の1つだった。そして、優が予想した選択は………

 

戦記「湯津!」

 

優「(よし………!)」

 

優の予想通りパスだった。ボールは湯津に渡り………

 

湯津「もらった!!」

 

湯津がゴール下シュートを狙う。

 

光一「何度も決めさせてたまるか!!」

 

光一は体を広げ、大きく飛び上がる………

 

湯津「うおっ!?」

 

湯津はこの土壇場で{ウォールブロック}を発動。湯津は苦し紛れにシュートを撃つが、ボールはリングに弾かれる。

 

光一「優、リバウンド頼む!!」

 

ジャンプから落下中の光一は、待機していた優がいち早くジャンプし、リバウンドボールを奪取する。

 

優「よし、上がれ!」

 

優は上がるよう指示。春香達は相手コートへと上がる。戦記達もディフェンスに戻る………

 

優「(よし、作戦はここからだ………!)」

 

優は半ば歩きながらドリブルをする。一方、春香達4人は前線に上がっていた。この形を見た戦記や夢流は驚愕していた。

 

夢流「なっ………!? 白宮優くんがPG!?」

 

なんと、優がPGを務めているのだ。

 

戦記「(優がPGなどやってもオフェンス力が落ちるだけだ。勝負を投げたか………?)」

 

戦記は首を傾げながらも、優のボールに対し手を伸ばしてスティールしようとする。だが、その直後に春香が動き、パスコースが出来る。

 

優「春香!」

 

優は春香にボールを渡す。山野は春香にボールが渡ったのを目にし、フェイスガードでスリーを撃たせまいとしてくる。だが、春香はお構い無しにスリーを狙いに行こうとジャンプする。

 

戦記「(強引なスリー………無駄だ………!)」

 

戦記ははそう考える。そして直後に山野はジャンプして春香のスリーを止めようとする。

 

優「(確かにフェイスガードされている中でシュートを狙うのは苦しい。でも、うちの正スリーポイントシューターは………只者じゃないぜ!!)」

 

そのような状況の中、優は春香を信じていた。その理由は、山野のディフェンスは、春香が{パワースリーポイントシュート}を決める為の条件を整えてしまっていたからだった。結果、春香の目論見通り、山野は春香と衝突してしまう。

 

山野「あっ………!?(しまった………!)」

 

審判の笛が鳴ると同時に、春香はスリーを放つ。ボールはリングの上を強い勢いで回った後、ゴールへ吸い込まれた。

 

審判「………バスケットカウント、ワンスロー!!」

 

春香のスリーは決まり、更にフリースローを1本獲得した。

 

積牙「やった!! 春香先輩が決めた………!!」

 

春香がスリーを決めた事で、巫魔は22点差に詰め寄ると同時に、微かな希望を見いだした。それと同時に………

 

戦記「………成程、君のPG作戦の意味が分かったよ。白宮春香。彼女のスリーで追いつく為………か」

 

巫魔の奇策の意味を悟った。

 

優「そうです。逆転の起点になるのは春香です………僕じゃない………!」

 

優は、作戦を悟った戦記に対しそう言い放った………

 

 

 

優の作戦によって、優がPGをしつつ、春香のスリーで追いつく事が巫魔の作戦だった。果たして、残り22点差を詰められるのか………!?

To Be Continued………




次回予告
春香の異次元なスリーを前に、山野は動揺。巫魔はその隙を突いた攻撃で、次々と点を重ねていく………!
次回「こっちです」
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