幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
巫魔と力豪の試合は、優と春香を中心とした奮闘で、合計99点を獲得。しかし、優と春香のスタミナトラブルの影響で、試合は1点差で敗れてしまった。しかし、滝川達は巫魔の力を恐ろしく感じていた………


第8話 俺が帰ってきたぜ

激動の試合から数日。優達はめげずに練習に取り組んでいた。しかし、監督のゆうかは痺れを切らしていた。

 

ゆうか「(………遅いわね………彼………まさか帰ったんじゃないでしょうね………!?)」

 

それを見ていた優達は………

 

ほのか「今日の監督、なんかピリピリしてるなぁ………」

 

優「しょうがないだろ。アイツが今日から部活動に参加出来るのに、遅刻してくるからさ。」

 

伊吹「全くな………まあそんな事より………私達は私達の練習をしようぜ。今日こそは優からダンクを奪ってやるからさ!」

 

優「やれるもんならやってみな!」

 

先の試合の敗北から、PF組は優を相手に1on1の練習をしていた。優が戦線離脱すると、インサイドが弱くなる欠点を失くすために。

 

積牙「はあっ!!」

 

レイ「………やはりシュート精度は随一と言っていいほどね。これでSFなんだから………中学時代のアンタの所属していたチームのCは何センチあったのよ………」

 

積牙「身長が高いので、一応PFやCも出来ますけど………ジャンプシュートの方が得意なので………」

 

あずさ「それは凄いね。私なんてレイアップやジャンプシュートしか出来ないし………」

 

積牙「あずさ先輩………その割にはさっきから外してませんよね?」

 

あずさ「努力しただけだよ?」

 

積牙「(俺でも100回撃ったら2、3本は外すのに………この人なら絶対に全部決める………基本がなってるって事なのか………これで身長が高ければどんなに驚異か………)」

 

積牙はじっとあずさを見つめていた。しかし、そんな彼に突然飛び蹴りが突き刺さる。彼を蹴ったのは、勿論のぞみ。

 

積牙「なんでー!?」

 

のぞみ「私のあずさを穢らわしい目で見ないで!!」

 

レイ「アンタのものじゃないでしょうが………」

 

レイはやれやれと呆れていた………のだが………

 

美咲「レイちゃーん! 1on1の相手してもらえないかな?」

 

レイ「美咲の頼みなら何でもするわ!」

 

レイは美咲の元に、走って駆けつけた。それを見た積牙は………

 

積牙「(に、似たもの同士じゃ無いか………!!)」

 

と、呆れていた………

 

 

 

SG組は相変わらずアウトサイドのシュート練習をしていた。3人とも、シュート成功率は高いのだが、ダントツで上手いのはやはり春香だった。確かに、相手のファールまで誘える彼女のシュートはチーム随一の点取り屋と言っても過言ではない。

 

あかり「しかし、何回やっても真似出来ないわね………ジャンプ後に手を構えるなんて………」

 

春香「まあ、頭だけじゃ出来ませんし、体が上手くついてこないと出来ませんからね………」

 

鈴香「いや、そもそもが困難なんだけど………」

 

 

 

そんな感じで、部員達はゆうかの様子を見ながらも、各々の練習に励んでいた。ゆうかはとうとう我慢出来ずに………

 

ゆうか「遅ーい!! 何してるの、あの子はー!!」

 

と、ガチギレした。これには優達も驚く様子を見せていた。それと同時に………

 

??「呼びましたか?」

 

と、男の声が聞こえてきた。声のした方を向くと、そこには、積牙と同じく………いや、それ以上の身長の男が立っていた。

 

優「光一!」

 

のぞみ「やっと来たわね。」

 

積牙「光一………? あの方は?」

 

あずさ「あの人は、相田光一くん。つい最近まで部活参加を禁止されていた人だよ。」

 

積牙「(ああ………成人誌を万引きして捕まったっていう人か………)」

 

その男………相田光一は体育館に入ってきて………

 

光一「待たせたな、優。俺が帰ってきたぜ。」

 

優「光一………なんで遅刻したんだよ? 監督がカンカンだぞ?」

 

光一「ん? ………あ。」

 

ゆうか「なんで遅刻したのかなー?」

 

光一「いや、あの………補習っす………!」

 

ゆうか「部活動参加禁止期間………何してたのよー!?」

 

ゆうかは光一に起こる様子を見せた。そして言うまでもないが、彼はバスケ部の問題児である。

 

伊吹「全く、また怒られてやがるよ。」

 

光一「おう、伊吹。相変わらず女らしくねぇーな。」

 

伊吹「せ、セクハラ発言をかますなー!!」

 

伊吹は光一にアッパーカットをぶちかました。そう、光一はオマケに変態という、ある意味最悪の問題児である。そのせいで、伊吹からは特に嫌われている。

 

光一「痛ってぇ………急に殴りやがって………って、うん? そこの190ある奴、もしかして1年か?」

 

積牙「は、はい。江野 積牙と申します。」

 

光一「そうか………おい、お前。この部活でタイプな女は誰だ?」

 

積牙「は!?」

 

光一「いいから教えろ。」

 

光一は積牙の肩に腕を乗せるとそう問い質す。その為、積牙は………

 

積牙「えっと………春香先輩………でしょうか?」

 

光一「春香か………むっちゃ分かるぜ! 容姿端麗、成績優秀、オマケに家事も得意っていう万能美人だからな! 俺も春香みたいな女がタイプなんだ。分かってるじゃねえか、セッキー!」

 

積牙「は、はい! 光一先輩!」

 

光一「俺の事はコウさんって呼びな。」

 

積牙「はい! コウさん!」

 

2人はいつの間にか盛り上がっていた。しかし、2人に向けた優の飛び蹴りが炸裂し、2人を吹き飛ばした。

 

優「人の未来の奥さんを取ろうとするな、お前ら!!」

 

積牙「怒るところそこですか………!?」

 

光一「因みに、両思いらしくて、夜も一緒に寝ているらしいんだ、これが。」

 

優「黙れお前マジで!!」

 

優は光一の頭をぶん殴った。彼の頭には大きなタンコブが出来上がる。

 

のぞみ「やれやれ、変な問題児が帰ってきたわね………」

 

部員達は、復帰したばかりの彼に、初っ端から怒っているなど、どこか不安が感じられる。しかし、彼の登場は、間違いなく、巫魔高校バスケ部の力を更に大きくさせるのだった………

To Be Continued………




次回予告
優達は、光一を加えて試合をする事になった。光一は持ち前の身長とパワーを持つCとしての力を見せ………!?
次回「巫魔の最強Cは俺だ!」

今回のバスケ用語解説
よう! 俺は巫魔に帰ってきた期待の星、相田光一だせ! 今回は俺の復活を記念して、ゴール下シュートについて解説しようと思うぜ! ゴール下シュートって言うのは、分かりやすく言うと、ゴールの真下からシュートを撃つ事。一見簡単そうに見えるが、実際は大変なんだぜ………ゴール下は基本的に、相手のCに妨害される事が多いからな。それをかわして決めなきゃならねぇ。更に、ゴール下は3秒ルールがあるから、迷ってる暇なんてロクに無い。つまり、3秒という制約の中で、シュートを決めるのが、ゴール下シュートって訳だぜ。ただ、このシュートが決まれば、インサイドでガンガン手を取れるようになるぜ! まあ、攻撃においての基本はこれ以外にもまだ2つあるんだけどな………

おっと、今回はここまでだな。次回は誰か解説するか、そして、俺の活躍も楽しみにしててくれよ!!
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