幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
戦記へ挑戦を続ける優だが、スタミナが切れかかる事態に陥る。だが、優はまだ諦める姿勢を見せず………?


第85話 なんだと

審判「第4Q、始めます!」

 

審判のコールで第4Qが始まろうとしていたが、優は完全にフラフラで、立っているのもやっとだった。

 

戦記「………大丈夫か?」

 

これには流石に戦記も心配を見せる。優は聞こえていないのか、息を上げながらただ戦記を見つめていた。

 

戦記「(スタミナ切れは明白だ。しかし、目に浮かぶ闘志はまだ死んでいない………)」

 

それを見た戦記は、優の闘志が死んでいない事を悟った………

 

 

 

巫魔ボールで始まる第4Q。春香が優へパスをする形で試合が再開された。しかし、優のスピードは目に見えて落ちており、ドリブルをしているのは最早奇跡に近かった。

 

湯津「(おいおい、あれは流石に交代させるべきだろ………!)」

 

これについて湯津は、優が逆に可哀想に思えたという。だが、手を抜くつもりは毛頭ない戦記は、優の前に立ちはだかり………

 

戦記「(貰った………!)」

 

優が持つボールへ手を伸ばした………だが、その瞬間だった。優が横へ体を傾ける形でのドリブルを見せた。これにより、戦記のスティールが不発に終わる。

 

戦記「なんだと………!?」

 

優がスタミナ切れを起こす寸前に起こした奇跡か………優は遂に戦記を抜いた。

 

湯津「戦記が抜かれた………!?」

 

湯津は戦記が抜かれた事に驚きを隠せなかった。そしてこれは、観客席の誰もを驚かせた。

 

速野「崩した………県大会において、ドリブルでの突破を100%止めてきた戦記の不敗神話を………!」

 

それを1番驚いていたのは、爆速の速野だった。彼の様子から、速野ですら戦記に1on1でドリブル突破は出来なかったようだ。しかし、優は速野すら出来なかった事をやって見せてしまった。あまりの衝撃に、コートの選手達の空気が凍りつくように静かになったが………

 

山野「………!! 湯津先輩!!」

 

我に返った山野が湯津に声をかける。湯津が我に返った時、優が残る体力全てを賭けたダンクの真っ最中だった。

 

湯津「なっ!? くそっ………!!」

 

湯津はディフェンスをしようとするが、慌てていたせいで優の腕を叩いてしまった。優はお構い無しにダンクを決めると、背中から地面に落ちた。直後に審判の笛が鳴り………

 

審判「………バスケットカウント、ワンスロー!!」

 

優のダンクが決まり、追加でフリースローまで与えられた。

 

光一「よ、よっしゃあああ!!」

 

試合開始20秒弱、巫魔は後半初得点かつ、フリースローまで得る最高の展開を引き寄せた………だが、ここで問題が起きた。

 

春香「優さん………!!」

 

先程地面に倒れた優がピクりとも動かず、意識を失っていた。

 

ゆうか「体力の限界が来たんだわ………これ以上はもう………!!」

 

ゆうかは優が倒れたのを目にし、交代を申し出る。審判側も、優の意識が飛んでしまった事について、プレイ続行不可能と判断。怪我をした場合と同じ扱いとし、交代を認めた。優は春香や光一が肩を貸す形でコートを去る事となった。

 

修也「優………最後の最後でとんでもねぇもん見せてもらったよ………やっぱりお前はすげぇ奴だよ………!」

 

修也は、優の勇姿を素直に賞賛する様子を見せたのだった………

 

 

 

優が戦記を抜いた事で、守城の牙城を崩したものの、優は倒れてしまった。果たして、優抜きの巫魔で守城は倒せるのか………!?

To Be Continued………




次回予告
優のミラクルプレイが炸裂したものの、優を欠いた巫魔にもう策は無かった。そして、巫魔の健闘も虚しく………
次回「決着か」
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