最近少し寒くなってきましたね。
長袖を着る季節になって来ました。
私は寒さにはあまり強くないんですよ(それがどうした)
さて例の如くあまり長々と話しても仕方ないのでどうぞ!
楽しんでいってください!
「ここが幽香さんの家ですか?」
「そうよ。そこに座って待っててくれるかしら?」
「わかりました」
「了解」
僕とカイトさんは丘の前で幽香さんに会った後、幽香さんのひまわり畑の真ん中にある家にやって来ていました。
幽香さんは僕たちを部屋に入れるとリビングに僕たちを置いて中に引っ込んでいきました。
「優しい人ですね」
「ああ、恐ろしいことにな」
「?」
「はいお茶を持ってきたわ」
「ありがとうございます」
「サンキュ」
僕がカイトさんの言葉に疑問を持っていると幽香さんがお茶を出してくれました。
僕たちは幽香さんにお礼を言って一口お茶を飲みました。
おいしいです。
霊ねぇ程ではないですけどこのお茶凄くおいしいです。
「カイト、今日は何をしに来たの?」
「ん?ああ、そうだった。これを渡しに来たんだよ」
カイトさんは懐から箱を取り出すと幽香さんに渡しました。
「あら?プレゼント?」
「開ければわかるさ」
「開ければわかるねぇ」
そう言って幽香さんは箱を丁寧に開けます。
なんなんでしょうか?
僕も気になり箱の中を覗きます。
「あら」
箱に入っていたものは本でした。
古びた本です。
題名の所なんて掠れて読む事すらできません。
「何の本?」
「その本はグリモワールの一種さ、ちょっと野暮用があった時の戦利品なんだが俺が持ってても仕方ないから役に立ててくれそうな幽香にやろうと思って持ってきたんだ」
「魔導書の一種ならあんたの所の魔女にでもくれてやればいいじゃない」
「そうしようと思って見せたんだが見た後に『いらない、私ではこの本どうしようもないわ。そうね、あの花の妖怪の所に持っていけば役に立ててくれるんじゃないかしら?』って言われて突っ返された」
「あの貪欲な魔女がねぇ」
そう言って幽香さんはパラパラと本をめくります。
するとあるページでめくる手が止まりました。
僕も幽香さんが止めたページを見ます。
「ふーん、そういことね」
「何かわかったのか?」
「ええ、これは植物の妖怪が書き記した本よ」
「植物の妖怪?」
「そう、これは植物の妖怪が植物の妖怪のために書いた本」
「という事は植物の妖怪でないものは」
「使えないわね」
「そういう事だったのか」
僕はふたりの話を聴いてうーんと首を捻ります。
「どうかした?心忘」
「いやそr…わ!!」
「よいしょっと、で、どうしたの?」
「いや!あの!その!」
僕は幽香さんにさっき考えていたことを言おうと思ったらいきなり抱き抱えて幽香さんの膝の上に座らせれました。
「ふふ、嫌だった?」
「い、い、嫌じゃないです…」
「そう、それは良かった」
「幽香、お前どうしたんだ?」
「何がかしら?」
「いや…何がって…」
「言ってくれないとわからないわ」
「まあ、何がって言われるとその態度だな。いつもならドSで有名なゆうk(ズドン!!!)!!!!!????」
「どうかしたの?」
「お前!俺をこr(ズドン!!!)!!!!」
「?」
カイトさんがいきなり椅子を飛び上がったり、その場でグルリと一回転したりしています。
何してるんでしょうか?
カイトさんの顔を見れば切羽詰まった顔、動きを見れば何かを避けているような動作。
何か起きているんでしょうか?
そう言えば飛び上がる前に毎回幽香さんが僕の耳に手を当てます。
何かあるんでしょうか?
あ、またカイトさんが何かを言おうとしてその場からダイナミック受身をしています。
正直見てて面白い。
「ナンデモゴザイマセン。ユウカサマハイツモオヤサシイナトイオウトシタシダイデアリマス。ハイ」
「あら、いつも優しいなんてお上手ねぇ」
「??」
そしてカイトさんがふぅと一息つきました。
本当に何かあったのでしょうか?
わからないことだらけです。
ふに。
「!?」
頭に衝撃、いや衝撃と言われれば衝撃なのですが圧倒的に柔らかいナニカが僕の頭に乗せられました。
そのナニカを確認するために目を上にあげます。
すると僕の頭の上には柔らかいマシュマロのような女性特有のあれがのっていました。
「ゆ、ゆうかさん…」
「何?」
「あ、あの頭にですね…」
「うん」
「胸が…」
「ふふ、嫌だった?」
あれ?デジャビュです。
「い、い、嫌とかではなく…困るというか…」
「嫌じゃないのならいいわね」
「い、いや、あ、あの…カイトさん!!」
「ドウシタシンワ?ナニカオカシイコトデモアルノカ?」
貴方がおかしいですよーーーー!!!!!
なんでカタコトなんですか!
目が動揺しすぎでしょ!揺れまくってますよ!
「じゃあ、話を戻すわよ。さっきはどうかしたの?」
幽香さんは僕を開放してくれる気はないらしく、そのままの状態聞いてきます。
いや、まあ役得ですけど!!
なんて言うかこう罪悪感みたいなものが押し寄せてくるんです!
…僕、誰に弁明してるんだろう。
「そのですね…その魔導書でしたっけ?それがなんで植物の妖怪にしか使えないようにしてるのかなって…」
「あーそういうことね。魔導書と言うのはね、限定的な条件を付けるとより強力なものになるの」
「強力?」
「そうよ、例えば指から火を出す魔法を魔導書を介してやるとする」
そう言って幽香さんはカイトさんがいる方に指を向けます。
どうしたんですかカイトさん、カタカタと震えて寒いんですか?
「その魔導書は別に何の条件もない魔導書、指から火が出てライターのような火力しか出ない」
すると幽香さんの指から本当に火が出てカイトさんの手前で止まりました。
あ、カイトさんの目が白目をむいています。
そんな怖かったんでしょうか?
「でも、この魔導書のように限定条件を付けるとその特定の条件に魔力が圧縮されてかなりの威力を誇る魔法が撃てるの」
流石にこの家が燃えるとダメだから撃たないけどねと言われて見れませんでした。
残念です。
「もう聞きたいことはないの?」
「そうですね。それだけが疑問だったので」
「じゃあうちでご飯食べて帰る?」
「いや、流石にそれは…そろそろ帰らないと怒られますし」
「そう、残念だわ…」
本当に凄く残念そうです。
その顔を見ると罪悪感がこみ上げてきます。
でもこれ以上此処にいると色々な意味でダメになってしまいそうなので帰らないと。
「なら、そこの馬鹿を起こさないとね」
「カイトさーん」
僕は(やっと)幽香さんから解放されカイトさんの横に行って呼びかけました。
小声で「そんなに嫌だった?」って言われ「いえ!全然嫌じゃなかったです!」なんて言ってしまいました。
いや、本当に嫌ではなかったんですが僕のSAN値がピンチというか…はい、すみません、ごちそうさまです。
幽香さんは嫌じゃなかったと言われて嬉しかったのかルンルンです。
まあこの顔見れたなら良かったかなと思います。
「起きなさい」
「ガフッ!」
前言撤回です。
ルンルンしてたのは僕に言われたからもあるのでしょうがカイトさんを起こすということにもあったみたいです。
凄い笑顔でカイトさんの口に台所から持ってきたフランスパンを突っ込みました。
「んー!んー!」
「あらぁ、やぁっと起きたの?遅かったじゃない(グッ!」
「むがー!!!!」
今まで目を背けてきましたが流石にもう背ける事はできません。
目の前の光景からは逃れられそうにありません。
パンを口に無理やり入れられ息ができなくて苦しんでいるカイトさんとそれを見てご満悦な様子で笑顔をむけています。
一言で言うとドSです…。
「大丈夫よ心忘。私の花畑をあれほど感動してくれた貴方は私のお気に入り。嫌がることなんて絶対しないわ」
「あ、ありがとうございます…」
僕はいつの間にやら生存フラグを立てていたようです。
よかったぁ…。
「貴方は早くそれを食べなさい。食べない限り逃さないわ。貴方の唾液で汚したものをここに置かないでね」
理不尽だ…。
カイトさんは顔面蒼白になりながらフランスパンを食していきます。
凄い勢いで。
「…ごちそう様です」
「お粗末様♪楽しかったわ。貴方のあんな表情そうそう見れないからねぇ」
「それはそれは…帰るぞ心忘」
「はい」
「もっとその貴方の顔見ておきたいんだけど、もう帰るの?」
「断る、もう見せん。お邪魔しました」
「お邪魔しました」
「ええ、心忘はいつでもおいで」
「え、あ、はい。また今度お邪魔します」
「待ってるわ(ニコ」
あの性格がなければ素直に喜べるんだけどなー。
まあ僕には何もしないって言ってたしいいか。
僕は幽香さんの家を出た後カイトさんの背中に乗ってカイトさんが飛び上がりました。
そう言えばさっき部屋を出るときカイトさんが幽香さんに何か言われてましたがなんだったんでしょうか?
「あの戦闘狂め…」
「カイトさん何か言いました?」
「いや、なんでもないさ」
後に紅魔館に戻った後、「遅い!」と咲夜さんに怒られました。
カイトさんの用事があったと言ってお咎めなしで済みましたが。
凄く怖かったです。
もう怒らせないようにしよう…うん。
~少年帰宅中~
「ただいま霊ねぇ」
僕はいつも通り咲夜さんに送られ博麗神社に帰宅しました。
いつもはここで返事が返ってくるのですが霊ねぇの声が聞こえません。
「あれ?霊ねぇー!ただいまー!」
大きな声を出しても全然霊ねぇの反応がありません。
僕は急に不安になり居間へ走りました。
「霊ねぇ!どうかしt…」
「zzz」
僕が居間に入って襖を開けると霊ねぇは机に突っ伏して寝ていました。
「なんだ…寝てたのか…」
僕は急に安心してその場にペタンと座り込みました。
ふぅ、と一息ついてから僕は台所に向かいます。
取敢えずお腹がすきました。
「何かないかなー?あ、肉じゃがが置いてある。これ食べよう」
僕はそれを居間に持って行き料理を並べます。
食べる前に霊ねぇに掛布団を掛けて風邪を引かないようにします。
今日のおかずは肉じゃがと味噌汁そして霊ねぇの寝顔!豪華だ。
こんな豪華な料理は一生に何回あるかないかだね!
「心忘には変態的趣向が少しあるようね…母さん悲しいわ~」
「!!???」
ガシャン!
「そんなに驚かなくてもいいじゃない」
「ゆ、ゆ、紫さん?」
「母さんでいいわよ?(ニコッ」
「え?あの?ゆかr「お母さん」いや…そのゆk「母さん」…ですからy「お母様」……………お母さん…///」
「はい♪何かしら心忘」
「いやあの、どうしてここに?」
「どうしてって自分の息子を見に来たらいけないの?」
「いや…その…///」
「んー!照れてる心忘も可愛いわー!!!(ギュッ」
「あ、あのゆかrじゃなかったお母さん!抱きつくのやめて…」
紫さんもといお母さんは僕が苦しんでるのを見て渋々離してくれました。
お母さん…お母さん…お母さん…///。
は、恥ずかしい!
なんでこんなに恥ずかしいんですか!
ぐぅ…。
「あらら、またショートしてるわね~。ふふふ、起きなさい心忘」
「はっ!僕は何を…」
「心忘ー私もお腹がすいたわ」
「え?あ、じゃあ霊ねぇの肉じゃが食べます?」
「敬語も禁止」
「あ…う…食べる?」
「ええ、いただくわ♪」
なんで今日はお母さんこんなに強引なんだろう…。
いつもはここまででもないのに。
僕は台所からお母さんの分の皿と料理を持ってきました。
居間へ戻ると霊ねぇはいなくお母さんがあのスキマで部屋に戻して寝かせているらしいです。
と言うより霊ねぇもこんなに騒いでても起きないなんて凄いです。
美鈴さん並みかな?
「そう言えば今日幽香にあったのよね」
「え?あ、うん。なんで知ってるの?」
「心忘の事で私が知らないことはないわ」
何それ普通に怖いです。
なまじ嘘でもなさそうだから余計に。
「何もなかった?」
「何もなかったよ。何かされるというか逆に気に入られたみたいで」
「あの幽香が気に入るなんて流石は心忘ね~」
「そんなことないよ」
「そんなことあるのよ。まあ順調そうでよかったわ」
「順調?」
「後にわかるわ」
「?」
お母さんはたまに僕のわからない話をします。
でもその話には僕がかかわっているようでどういう事なのでしょうか?
気になります。
「今日は可愛い心忘が見れて良かったわ♪ご馳走様、じゃあ私は帰るわね」
「バイバイ、お母さん。また来てね」
「心忘が呼ぶのならいつでも来るわ!いつでも見てるから!」
「いつでもはちょっと…」
「また来るわ。じゃあまたね~」
お母さんは最後に僕をギュッと抱きしめてスキマを出して帰ってしまいました。
嵐のようなお母さんが帰ると少し寂しくなります。
今日は霊ねぇの布団に入って寝ようかな…。
「行っちゃった。でも…お母さん…か…」
僕が物心が着いた頃にはお母さんはいませんでした。
きっと忘れてしまったんでしょう。
そう言えばここに来て増えたものが多い気がします。
増えてなくしたくないものが増えました。
この幻想郷で家族を貰って友達を貰って仕事を貰って上司を貰って…貰ってばっかりです。
僕がこの幻想郷に返せるものがあるんでしょうか?
今は無理でももっと大きくなってからこの幻想郷にここの人たちに返せるものができればいいな。
ピシッ!!
「何か音がしたような?気のせい?」
「思った以上に進行が早い…!!急がなくてはそろそろ限界が来てる…心忘、絶対母さんが守るから!」
はい!
今回は幽香と紫の回です。
カイトとの御遣いも終わりました。
年上キラーな心忘は幽香さんですら味方にします。
前回で幽香さんSじゃないんじゃね?って思った人はそんなことはなかったとわかって頂けたかなと思います。
カイトと幽香さんは仲がいいです。
カイトの謎がどんどん深まっていきますね。
一応、この心忘の話が終わり次第カイトの話に移行するつもりではあります。
設定も組んではあるんですがそれは心忘回が終わってからですね。
そして今回からと言うか次回からとうとう話が動き出す予定です。(あくまで予定です)
そして紫が自分の事をお母さんと呼ばせたのは焦っているからですね。
それだけしか言えません。
ネタバレになるかもしれませんので…(申し訳ない)。
そう言えば最近霊夢が出て来てないな。
今回出てきたということにしておこうかな…(寝てたけど←)。
次回からは出番が増える予定ですのでお楽しみに!
ということでここまで読んでくださってありがとうございました!
頑張って更新していきますので!
できればこれからもよろしくお願いします!
感想、質問、ご指導もお待ちしております!
ダメダメな作者ですががんばっていきますので!
次回予告
咲夜「次回予告来てしまいましたね」
パチュリー「ええ、来てしまったわ」
美鈴「戻りました!ってもう始まってる!?」
咲夜「美鈴!お嬢様は!?」
美鈴「ダメでした…」
パチュリー「やっぱりね…」
咲夜「間に合わなかったか…」
説明しよう!!
お嬢様ことレミリア・スカーレットは前回の次回予告から今までの間ずっと部屋に閉じこもっているのだ!!
咲夜「お前のせいだぁぁぁぁ!!!!」
ぶべラ!!??
咲夜「ふー!ふー!」
パチュリー「咲夜、どうどう」
美鈴「これはお嬢様抜きで進めるしかないですね(汗)」
咲夜「ぐっ…仕方がありませんね…」
パチュリー「じゃあレミリアもいないことだしさっさと終わらせる?」
咲夜「そうですね、パチュリー様」
美鈴「初めてもいいかな?」
咲夜&パチュリー「「いいともー!」」
咲夜&パチュリー「「って何言わすんじゃぁ!!」」
美鈴「くわばらっ!?」
パチュリー「ここは馬鹿しかいないのか…」
咲夜「パチュリー様早く終わらせましょう。お嬢様がいない次回予告なんて面白くもなんともありませんわ」
パチュリー「貴方も大概ね…はぁ、進めましょうか」
咲夜「了解いたしましたわ」
パチュリー&咲夜「次回!『この人形は上海よ?』をお楽しみに!」
咲夜「お嬢様ーーー!そろそろ出て来てください!!」
レミリア「絶対嫌よ!!私は絶対にここから出ない!世界が消えようともね!!」
パチュリー「はぁ…馬鹿ばっか…」