思えばこの小説初めて丁度半年なんですよね
一年は掛けずに終わらせたいです
それではどうぞお楽しみください
「おいおい、待つんだぜパチュリー。それじゃあまるで心忘が死んでるみたいじゃないか」
「まるで、じゃないのよ魔理沙。心忘は死んでるの」
「…は?今はそんな冗談…」
「冗談じゃない。これは本当の事よ」
「なっ…」
「まあ死んでるって言っても彼の状態だけを第三者から見てって意味だけどね」
「どういうこと?」
「そうね。魂だけが彼の中にはないの。それは死んでるのと変わらない」
パチュリーとアリスは冷静に心忘の状況を話し合う。
私もそんな二人を見て少し…いやかなり長く深呼吸をした。
「待つんだぜ。パチュリーが言ってることが本当ならなんで心忘は動けるんだ?魂がない人間は自我すらなくなるんだぞ」
「ええ、その説明を今からするわ」
そう言ってパチュリーはペンと紙を持ってきた。
「これは調べてないから確証はないけれど…憶測で説明するなら。今、心忘の状態はね。違うものが入れられてる状態なの」
「違うもの?」
「そうよ。簡単に言うと作られた人格ね。人工的に魔法か何かで作った魂を心忘の本当の魂と入れ替えたのよ」
パチュリーはササッと人の絵とを書いて図を描いていく。
それにしても入れ替えた…となると。
「今の心忘は本当の心忘じゃないってことね」
アリスはパチュリーの説明を聞いてそれを客観的に見ている。
私にはできない事だ。
だって私はこの説明に納得いっていなく今にもパチュリーに怒鳴りそうだったから。
「そうね。造られた物だからそうなんでしょうね」
そんな私の気持ちを知ってか知らずかパチュリーはなんて事のない様に言う。
「パチュリー」
「何かしら魔理沙?まぁ貴女の言いたいことは分かるけれど。これでも長い付き合いだしね」
「なら…!」
「なら…何?その時の感情に任して真実を見ないようにするの?」
「…ッ!!」
そう、そうだ。
真実なのだ…。
それだけは何が有ろうと変えられない。
「…そう、だな。すまなかったパチュリー」
「いいわ。私もここまで自分の感情を抑制するのが難しいと思ったのは初めてだから」
見るとパチュリーの手は強く握られ震えていた。
はは、私は自分の事ばかりだな。
本当に真実が見えていない。
「お二人さんそろそろ良いかしら?」
タイミングを見計らっていたのか遠くの棚の本を取り出していたアリスが私たちを呼んだ。
私たちは返事をしてアリスの方へ向かう。
「取敢えず呪いを掛けたやつを見つけるための魔法を探していたのだけれどこれで行けるかしらね?」
「逆探知型の魔法、ね。でもこれは今の心忘には難しいわ。逆探知しようにもあの呪いは魔力を与え続ける類のものじゃない。一度発動したら術者が何もしなくても効果が持続するタイプの物。要はね、あの呪いは発動したら何も必要としないのよ。ご飯がいらないペットのようなものだわ」
「なんて厄介な…」
「それじゃあ探すのなんて不可能なんじゃいの?」
「正直難しいわね。んー…、と言うより呪い自体が魔法の専門外だから解決策が難しいんだわ」
「専門外か…あ!」
「どうしたの魔理沙?」
「何か思いついた?」
「ああ!思いついたぜ!専門外なら専門に聞けばいいんだ!」
「専門?呪いを専門とするやつ幻想郷にいたかしら?」
「別に呪いを使うやつじゃなくていいじゃないか!対になるもので良いんだぜ」
「対に?」
「そうだ。そしてそれは私たちの身近にいる!」
「そんなに勿体ぶらないで教えてくれない?」
「霊夢だよ!」
「霊夢が…?あ…」
「パチュリーは気づいたみたいだな」
「何?霊夢がどうしたの?」
「分からないかアリス?」
「それがまったくね」
「霊夢は忘れられがちだけど巫女なんだぜ!呪いと言えば陰陽師に巫女!だろ?」
「そういや霊夢って巫女だったわね…」
「かなり無理やりな気がするけどしないよりはマシね」
そうと決まれば善は急げだ!
私たちは図書館を後にした。
「呪い?」
「そう呪いよ」
永琳に診察結果を聞いていた私は今かなり変な顔をしているだろう。
「紫、今にも呪いを掛けたやつを殺しに行くようなことはしないで。と言うより不可能よ」
「どういう事?そいつはもう死んでるの?」
「死んでるかどうかは分からないけれど。こちらから探すのは不可能に近いわ。それもこの呪いかなり昔に掛けられたもののようだしね」
「昔に…ね。分かったわ、納得してないけれど今は納得したという事にしておきましょう。その事を他の人には?」
「言っていない。取敢えず今は誤魔化したわ」
言っていないのね。
となるとどうしようかしら?
やはりこちらで探し出して殺すか…?
「物騒な事考えているでしょう」
「そんな事はないわ」
「殺気をそんなに出しながら何を言うのか…」
どうやら私は気付かぬ内に殺気を出していたらしい。
ダメだ、一度落ち着こう。
永琳が探すのが不可能と言ったからにはこの呪いは発動したら術者から縁の切れる類の物なのだろう。
永琳の言う通り一度落ち着いて策を考えないと。
「心忘にかかっている呪いはどんな物なの?」
「そうね。こればっかりはよく分からないのよ。貴女達が心忘の能力だと思っていた物が呪いだったっていう事ぐらいかしら」
「…忘れられる能力が呪いによってだった…?」
「そうよ」
「え…でも、そんな事って…」
「どうしたの?」
「あ、いや。そうね…隠していたって意味のない事か」
「何かしら?」
「これが役に立つ事かどうかは分からないけれど、私が心忘を見つけた時の話」
「言われてみれば貴女あんな状態の心忘に気付けたわね」
「ええ、最初に見つけた時は正直何も思わなかった。スラムの家を無くした子供って感じのイメージだったわ」
「あら、それがどうして今ほどに溺愛するようになったのかしら?」
「私は妖怪の賢者、気付けたのよ」
「気付けた?」
「ええ、彼の異能にね。最初に見かけた時は気付かなかった。だけどその日の帰り何故か気になってその子を見に行ったのよ。そしたら心忘に話しかけている人間がいたの、その人間はあの心忘の状況を見かねて話しかけたみたい。それで心忘を確か警察と言ったかしら?そこに連れて行こうとしたのよ」
「警察ね。月にも似たようなものがあったわ」
「そう、じゃあ説明は不要ね。そして私はこっそり後をつけて行った。すると途中でその心忘を連れていた人間が突然心忘を引っ張っていた手を離したの。『何この汚い子?なんで私手を繋いでいたの?』とか何とか言って走り去っていったわ」
「そこから気付いたの?」
「そうね。でも何かはまだ分からなかった。だからその日に色々と試したの。人間を操って心忘に接触さしたわ。でも全員心忘の事を忘れていた。そこで要約その能力がどういうものかが分かったの。能力じゃなかったみたいだけど」
「ふむ、そうね。でも何が引っ掛かったのかしら?今のだけだと能力が呪いに変わったというのが不思議に感じるようなところはなかったと思うけれど」
「ええ、永琳一ついいかしら?」
「何?」
「貴女から見て他の人が能力を使う時って何か感じないかしら?」
「ええ、感じるわ。常時発動型の能力じゃなければね」
「心忘があの能力…呪いが発動した時に同じ感覚がしたのよ。だから私もあれを抑制するネックレスが作れた」
「!そういう事ね。じゃあちょっとこちらでも少し調べてみるわ。どういう事なのかを」
「いいの?貴方には正直関係のない事でしょう?」
「そうね…。でも私は医者よ。患者が治るまで診るのが医者、それに妖怪の賢者に恩を売れる機会はそうないからね」
「…流石は月の頭脳ね…」
「ふふ、褒め言葉として受け取っておくわ。それじゃあ私はまだ調べることがあるから失礼するわ」
「わかった、お願いします。私は私で少し調べてみることにするから」
「殺しに行ってはダメよ」
「私でも不可能な事はしにいかないわ」
そう言って私はスキマを出して部屋から出て行った。
今は心忘の事は永琳に任せましょう。
私は私で出来ることをしなければね。
諦めるのはまだ早いのだから。
本当に私とも有ろう者があの若者たちに感化されるとわね…。
「少し…本当に、ほんの少しだけ!年を取ったかしらね」
「霊夢!いるか!?」
「いるから、静かにして」
「あ…すまん」
心忘の病室に魔理沙が大声で入ってきた。
私は魔理沙に非難の目を向けながら言うと魔理沙も気づいたのかすぐに謝ってきた。
はぁ…人が落ち込んでる時になんなのよ。
「で?どうしたの?」
少し苛立っていたのできつめに言う。
でも魔理沙は余り気にもしてないのか心忘の横に行き手を握った後に私の方を向いた。
「心忘の事について分かった事があるんだ。ここじゃ話しづらいし一緒に来てくれないか?」
「心忘の事?わかった行くわ。だけどこの部屋の前までね」
「了解したぜ」
心忘の事と言われてしまっては私も無視するわけにはいかない。
だけど心忘を置いて行くことも私にとっては論外だ。
魔理沙もその事は分かってくれているのか潔く了承してくれた。
私は魔理沙に連れられて部屋の外に出る。
出る前に心忘のおでこを触って熱を確認した。
少し落ち着いてきているようで安心する。
さっきまでは不安で死んでしまいそうだった私はそんな事の確認もしていなかったのだ。
本当にダメな姉だと思う。
「心忘の事って何?」
「ああ、心忘の能力についての事なんだが」
そう言って魔理沙は語りだした。
心忘の能力は呪いなのだと。
魂は作り物だと。
その人物を探すのはかなり困難だと。
そして巫女である私に呪いを払拭出来ないかと。
全てがすべて真実であることは魔理沙が言うのだから信じれる。
魔理沙は盗みなどはするが決して嘘は言わないのだ。
真実しか言わない。
まあそれは他の人物にしてはかなり酷なことかもしれないけれど。
でも信じれるけど信じたくないことがあった。
それを認めることは今の心忘を否定してしまう事だから。
「う、嘘だわ!心忘のたま…「霊夢ダメだ!心忘に聞かれる!お前の気持ちは凄く分かるし!私も信じたくない!だから今は…今だけは押さえてくれ!場所を移した時に殴ってくれたって構わないから…!」…殴るなんて無理よ…そんな泣いて言われて…殴ったりできるわけ…責めたりできる訳ないじゃない…」
「ごめん…霊夢…」
「謝らないでよ…」
「ああ…ごめんな…」
謝らないでくれと言ってるのに魔理沙は謝ってくる。
それは私の心も抉る。
でも辛いのはお互い様で私は泣いてしまっている魔理沙を抱きしめた。
きっとこの真実を知った時にかなり辛かったのだろう。
きっと魔理沙の事だから心の中に抱え込んでしまったに違いない。
この抱擁は魔理沙だけでなく私をも守るための物。
魔理沙の温もりに守られていたかったから。
魔理沙を抱きしめながら扉に持たれて腰をゆっくりと下ろす。
二人で座り込んだ状態で魔理沙をまた強く抱きしめた。
「ありがとう…霊夢」
「いいわ…私もありがとう」
魔理沙が泣き止むまで抱きしめていた。
扉にもたれ掛りながら抱きしめていた魔理沙を離す。
そうして最初に出た言葉はお互い感謝の気持ちだった。
「魔理沙、呪いの事だけどね」
「ああ」
魔理沙と二人で立ち上がって話し出す。
もう二人とも切り替えたのだ。
これは私たちの中でのいいところだと思う。
それに正直時間がないのだ。
心忘を助けるには…。
「どの程度の呪いかわからないけれど浄化はできるはずよ」
「本当か!」
「ええ、でも浄化にはかなりの霊力を使うわ。自分で言うのはなんだけど私は多い方、でも私だけでその呪いを浄化し切れないかもしれない。その時の霊力をどうするかを考えておかないと…」
「そうか…パチュリーもかなり強力な呪いって言ってたからな。他に霊力が使えそうな奴って…早苗とかか?」
「早苗か…でも話を通そうにも時間がない。と、言うか時間が欠けれないわ。もっと近くで霊力を使える奴っていえば…」
「私がいるわ」
何処から聞いてきたのか紫がスキマで横に現れる。
正直ビックリしてしまった。
最近は耐性が着いてきた方なのだが。
「ビックリしたぜ。でも紫って妖力だろ?霊力じゃないんじゃ?」
「ええ、でも私は霊力も持っているわ。妖力と霊力更には魔力を使えてこその妖怪の賢者です」
「流石ね。じゃあその時はよろしく頼むわ」
「ええ、今日にでも取り掛かるの?」
「今日は無理ね。浄化をするなら呪いがどんなものかを見てからじゃないといけない。だからさっき魔理沙が言っていた資料にそして心忘の状態を見てからね。だから浄化するのは明日の昼12時丁度。私の能力が一番高まって尚且つ体調のコンディションがしっかり取れる時間帯よ」
「明日の昼12時ね。了解」
そう言って紫はそそくさとスキマを出してどこかに行ってしまった。
きっとやることがあるのだろう。
「タイムリミットはあと三日…」
「そうだな。悠長にしてられる時間はないぜ。資料を見せるから来てくれ」
「わかったわ。あ、でも待って心忘を一人にはできない」
「それは大丈夫よ。私が診ていてあげるから」
「永琳!診察結果はどうだったの?」
「大方、貴女達が辿りついた答えと変わらないわ。説明する手間が省けて楽だったのは幸いね。後は私が診るから行ってきなさい」
「そう、やっぱり呪いなのね…。うん、わかったわ。心忘の事お願い」
「任せなさい」
そう言って私は魔理沙と地下図書館に向かった。
16話でした!
なんと今回は主人公出番なし!
やっちゃいました。
まあ主人公は寝込んでますから仕方ないです。
少しだけ百合展開
でも作者は百合そんなに得意じゃないんですよ
桜tri○kとかあまり得意ではないです
いつも強気な魔理沙が弱気な乙女な所を見せるってなんかいいですね!
相手が霊夢しかいなかったんですが…。
まあ今回のは霊夢と魔理沙の友情をって事で書きました。
はい、そろそろお気づきかも知れませんが私の小説には百合CPはありませんので!
悪しからず!
そして次回から『呪い』を解決にかかります
タイムリミットはあと三日!
さてさてどうなることやら←
本当に自分でもクライマックスが近づいているなぁと感じています。
それが読者さんの皆様にも届くことを祈っております
そう言えばそろそろクリスマスですね
皆さんは彼女彼氏いるのでしょうか?(私?勿論いませんけど?)
おられる方はクリスマス充分に楽しんでください
おられない方もクリスマスの楽しみ方はたくさんありますよ!(私の保証付きです)
まあ何故こんな話をしたかと言うとですねクリスマス回を書こうか迷っているんですよ
クライマックスも近いんでこのままメインを続けるかそれともクリスマスイベントを書くかって言う悩みが出て来ててですね(汗)
せっかくの一年の一大イベントですし…
書くかどうかはまだ悩み中です
書いて欲しい!と言うコメントがあれば喜んで書かせていただきます
なければ私の匙加減という事でお願いします
ということでここまで読んでくださってありがとうございました!
頑張ってクライマックスまで更新していきますので!
できればこれからもよろしくお願いします!
感想、質問、ご指導もお待ちしております!
ダメダメな作者ですががんばっていきますので!
次回予告
レミリア「ふぅ、流石にもう慣れたわ」
霊夢「慣れちゃったの?面白くない」
レミリア「何故そこで面白くないとか言うかなぁ!」
霊夢「にしてもこの部屋狭くなったわねー。前なんか8人でもなんでもは入れたのに」
レミリア「そうねー。最近は政治に感化されてかコストの削減だ!って作者がのたまいていたわ」
霊夢「ふーん、あいつも大変ねぇ。さてどうするの?」
レミリア「どうするって?」
霊夢「いやいや、私は此処に来るの久々なんだから何しているのかわからないのよ。台本とかあるんでしょ?」
レミリア「ないわよそんなの」
霊夢「は?今までアドリブでやってたの!?」
レミリア「当たり前じゃない。いつもいきなりトンでも落とし穴からトンでもワールドに連れてこられて逃げられないようにされてから此処に連れてこられるのに」
霊夢「何それ怖い」
レミリア「まあそれも慣れてきたんだけどねー」
霊夢「初めて貴方を哀れと思ったわ。でもどうしたものかしら?何かコーナー的なのやってないの?」
レミリア「ん?ああ、やってるわよ。確か新人さんいらっしゃーいだったかしら?」
霊夢「なんで疑問形な訳?」
レミリア「いやだって勝手に作られたコーナーだし。私は関係ないもの」
霊夢「正直貴方も大概よね。はぁ…、じゃあどうするの?」
レミリア「そうねー。〆る?」
霊夢「何もせずに〆るのか…良いのかそれで」
レミリア「構わないわよ。それとも少し本編に触れる?」
霊夢「あら、それいいじゃない」
レミリア「じゃあーそうねー。霊夢と魔理沙のほうy「黙れよ」…ごめんなさい」
霊夢「そうね。じゃあ永琳と紫の関係性とかに触れてみる?」
レミリア「ああーそうね。あの二人なんか似た者同士で近づき合わないみたいなイメージあるわよねぇ。このツーショットも珍しいんじゃいかしら?」
霊夢「よねー。昔に何か因縁があるみたいだけれどそれは触れない方が良いわね。なんだかんだで認め合ってるって感じだし」
レミリア「二人とも相当の策士だからね通ずるものがあるんじゃないかしら?」
霊夢「まあ後同じ点が一つあるけど私はノーコメントで」
レミリア「以下同文」
霊夢「これぐらい喋れば充分でしょ。作者もしっかり私にギャラ払いなさいよ!」
レミリア「やっぱりそれで釣られてきてたのか…。まあいいわ。〆るわよ」
霊夢「OK」
レミリア「何故英語…発音いいし…。はぁ、じゃあ行くわよ」
レミリア&霊夢「次回『これが…呪い…』をお楽しみに!!」
霊夢「あれ?思えば今回前回の次回予告の台詞ないんじゃないの?」
レミリア「あれ?本当ね」
作者「あ…」