5話です!
今回も5000字越えましたよ!
やりました!
「博麗」の「麗」を「霊」と書き間違えてしまったので直しておきました
まだありましたら報告お願いします
誤字脱字もありましたら報告お願いします!
では楽しんでぐださい!
「起っきろーーー霊夢ぅーーー!魔理沙様が朝飯を食べに来てやったぜ!!!」
ガラっと障子が開けられ僕と霊夢さんが一緒に寝ていた部屋に一気に明かりに照らされます。
すると僕はうっと唸って眩しさに目を細めながら突撃者の顔を確認しました。
白黒を基調とした服を着ていて頭には絵本に出てきそうな魔法使いが好みそうな黒いトンガリ帽子を被った綺麗な金髪をした少女が立っていました。
霊夢さんは寝返りを打って光から逃れています。
そして魔法使いさんは僕の方に顔を向けると可愛らしく首を傾げました。
「誰?だぜ?」
「えっと・・・心忘です」
反射的に答えてしまいましたが、僕はその後何も言わずただ呆然としています。
ハッ!!
な、何だいきなり。
正気に戻りましたが何かとても関ってはいけない様な雰囲気を醸し出しているので僕はただただ見つめるだけに専念していました。
「え?もしかして・・・霊夢の・・・」
「霊夢さんの・・・?」
気づけば僕も復唱していました。
「子供か!」
「違うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
霊夢さんがバッと布団を捲りあげ飛び出てました。
叫ぶというオプションつきで。
霊夢さんははぁ、はぁと肩で息をしていて、今霊夢さんが着ている服は寝巻き用の真っ白な浴衣のようなものを着ているのですが無理やり起き上がったせいか服が少しはだけてちょっとあれな姿になっています。
僕は急いで霊夢さんから顔をそらしました。
「霊夢、乙女としてその姿はどうかと思うぜ?」
「なっ!?」
霊夢さんは自分の姿を見るや否や顔を真っ赤にし急いで服を直しました。
え?見てる?
仕方ないじゃないですか。
僕だって男ですよ。
「心忘見てないでしょうね・・・?」
「ミ、ミテナイデス」
「ホントに?」
ブンブンと僕は首を縦に振ります。
・・・え?
「覚え・・・てるんですか?」
「はぁ?何っ言って・・・あぁそういうことか」
霊夢さんは僕の言葉に納得したのか僕の方に来て頭をなでました。
「当たり前よ。忘れないって言ったじゃない」
僕は思わず霊夢さんに抱きつきました。
「え?ちょっと!?「お・・ぼえて・・・る」はぁ・・・仕方ないわね」
霊夢さんは抱きついた僕を剥がそうとせずそのままにして頭だけなで続けてくれました。
「ほんっと泣き虫なんだから。男が泣くんじゃないわよ」
「は・・・いっ」
霊夢さんに言われて涙を堪えようとしますが全く止まりませんそれどころか悪化してる気がします。
「おいおい、これはどういうことだぜ?」
「あー、後で説明するから」
「頼むぜ」
―――少女あやしながら説明中・・・
「落ち着いたみたいだからご飯作るわね」
「はい」
「頼むぜ~」
クルッと魔理沙さんは僕の方を見て僕のおでこに人差し指を当てました。
「男が泣くな!」
「えっ?」
「返事は!」
「は、はい!」
魔理沙さんはコツンっと人差し指で僕の頭を押しました。
「お前さんの能力もさっき泣いてた意味も分かった」
魔理沙さんはワシャっと強めに僕の頭を撫でて二カッと太陽みたいに笑いました。
「私も心忘の事は忘れないぜ。そしてこれから心忘の事を忘れないやつがわんさか出てくる」
「わんさかですか?」
「そうだぜ、幻想郷はそういう所だ。だからその度に泣いてても仕方ないだろう?」
「は、はい」
「これからはそれが普通になるんだ、だから笑ってろ。どんなに悲しくても笑ってるんだぜ。男が泣いていいのはここぞと言うときだけだぜ?」
魔理沙さんはワシャワシャと僕の頭を撫でながら話します。
「わかり・・・ました」
「よろしい!」
そう言って魔理沙さんはまたニカッと笑いました。
「魔理沙さんって」
「ん?」
「なんか男らしいい人なんですね」
ピキッと魔理沙さんが笑った状態で固まりました。
思った事を口にしたんですけど駄目だったのでしょうか?
固まっていた魔理沙さんの体がプルプルと震えはじめました。
何故でしょう・・・凄く嫌な予感がします。
「心忘?」
「はい!!」
「いいか?私は女の子だぜ?花も恥らう乙女だ」
「は、はい!」
魔理沙さんの後ろになんか黒いものが見えます。
「そんな可愛い可愛い乙女な私が男らしい筈がないんだぜ?」
ガシィ!!と僕の両肩を魔理沙さんの手が掴みます。
顔は笑ってるんですが目が笑ってません!
怖い!怖いです!
「そ、そうですね!魔理沙さんは男らしくないです!」
「分かればよろしい」
スッと魔理沙さんは僕から離れてさっきいた位置に戻りました。
「そういや心忘そのペンダントってなんだ?かなりの妖力を感じるんだが」
「え?ペンダント?」
僕は魔理沙さんが僕の胸に指を指しそれにつられる様に自分の胸元を見ました。
そこには四角とひし形を重ねて円で囲った、所謂八芒星みたいなペンダントをつけていた。
「あ、そう言えば紫さん貰ったんだ。これを付けていれば僕の能力を封じれるって言ってた」
「あーこの妖力は紫のものか、んでこのペンダントは結界の役割をしてるって訳だ」
そういえば紫さんも同じ事を言っていた気がする。
「いい?心忘、このペンダントは何があってもはずさない事貴方の能力をこれで無理やり抑えつけてるの。結界術式って言ってね、私の境界を操る力で貴方と貴方の能力の境界を切り離してその結界に封じ込めてるの」
「これはある一定の距離まで貴方から離れると貴方と貴方の能力の境界が強く引き合って結界が壊されてしまうかも知れない。だから肌身離さず持っていてね」
「本当ですか?これをつけていると僕の事をみんな忘れない?」
「ええ、本当よ」
「そうだった。これさえあれば・・・」
僕はペンダントを強く握りました。
「まあ私にはどういう物か大体分かったぜ。心忘の能力を考えると借りていくわけにはいかないか」
借りるってどういうことですか?
「貴方のは借りるじゃなくて盗むでしょ」
霊夢さんはご飯ができたようで持ってくるや否や魔理沙さんにジト目で言いました。
「違うぜ霊夢!死ぬまで借りてるだけだぜ!」
それって盗んでるのと一緒じゃないですか・・・魔理沙さん・・・。
「そーいや、心忘って博麗になるんだよな?」
「そーよ。それがどうかしたの?」
魔理沙さんは霊夢さんの手伝いで皿だしをしています、かく言う僕も料理を運んでいますが。
霊夢さん曰く働かざるもの食うべからずらしいので。
「てことは霊夢の弟みたいなもんかー。可愛い弟ができたな霊夢ぅ」
「な!?可愛い弟だなんてそんな事ないわよ!泣き虫で!ネガティブで!素直すぎて!まだ十歳の癖に妙に優しくて!気持ちがすぐ伝わってくるバカが可愛い弟だなんてことはないわ!」
「途中から褒め言葉になってきてるぞー」
僕はどんな顔をしたらいいのか分からず顔をそらす事にしました。
べ、別に恥ずかしいわけじゃないんだからね!
「こりゃどっちもどっちだな」
魔理沙さんはやれやれと言ってから机に座りました。
「ほら霊夢、そんな顔赤くしてないで飯にしようぜ!飯に」
「誰のせいだと・・・!」
霊夢さんがわなわなと震えています。
怖いです、幻想郷の住人は非常に怖い事を僕今日のこの数時間で知りました。
「はぁ、怒っててもご飯が冷めるだけね。食べましょうか」
「おうおう!そうしようぜー」
霊夢さんは魔理沙さんの対面になるように座り僕はどうしようか迷った結果、霊夢さんの横に座る事にしました。
それを見て魔理沙さんが愛されてるねーと霊夢さんを茶化しましたが霊夢さんがいいから食べるわよと言って場が収まりました。
なんか霊夢さんの顔が赤かった気がしますが横にいるせいでしっかりと見えませんでした。
魔理沙さんは終始にやにやしてましたが。
たわいもない会話しながら朝食を取っていると魔理沙さんが味噌汁をすすりながら僕に聞いてきました。
「そういや心忘これからどうすんだ?」
「僕のこれからですか?」
「働かせるわよ」
え?
霊夢さんが僕のこれからを何のことでもないように言いました。
「おいおい、霊夢まだ十歳だぜ?働かせるのは無理だろう」
「いいえ、もう十歳なのよ?働けるわ」
「霊夢さん、でも僕働いた事なんてないです」
「それでも働きなさい。働かざるもの食うべからずって言ったでしょう?」
「そうですけど・・・」
「霊夢、本音は?」
魔理沙さんは食べ終わったのか皿を流しに持っていった後同じ場所に座り熱いお茶をズズッと啜って言いました。
「働きなさい!私のために!私だけのために!」
まるで漫才のように反応する霊夢さん。
と言うより自己中ですね・・・。
霊夢さんは自分の言った言葉にハッとなりコホンと一つ間をおいて話し始めました。
「此処は外の世界とは違う幻想郷だからね。幻想郷の事をよく知るために、いろいろな人と交流を持つために心忘は働かないといけないと思うの」
どう?とでもいいたげにドヤ顔をしている霊夢さんですがさっきの言葉で全てが無に帰している事を知って欲しいです。
「で、本音は?」
「私の裕福な生活の為に働け!」
オプションがつきましたよ、僕びっくりです。
本気なのかどうか分からないぐらい魔理沙さんに対する鮮やかな返しでした。
いややっぱり本気なんだろうなぁ・・・。
「霊夢の本音は置いとくとして交流を持つと言うのには賛成だぜ。特にこの幻想郷の有力者たちには会っておく方がいい」
「ええ、そこはホントに本音よ。八雲と博麗は大丈夫、他には人里、紅魔館、冥界、永遠亭、地霊、妖怪の山ぐらいの有力者とは顔合わせすべきね。博麗としてね」
「ん?待て霊夢、『博麗として』だって?」
魔理沙さんは霊夢さんの言葉に疑問を持ったようで、霊夢さんの言葉を聞き返しました。
「ええ、そうよ。心忘の名前は博麗心忘、そうね言われてみれば弟みたいなものなのかもね」
「ちょっ、ちょっと待ってくれ。博麗ってそんな簡単に貰える名なのか?」
「そんなわけないじゃない。紫が良いって行ったのよ。後、下の心忘って名前付けたのも紫だからね」
「なん・・・だと・・・、・・・とは言ってみたもののそう言う事か。名で守るって事か」
「貴方のその鋭いところ嫌いじゃないわよ?」
「おいおい、こんなの誰だってわかるぜ?」
霊夢さんと魔理沙さんは不適に笑いあっています。
なんというか通じ合ってるって感じですね。
「まあ、そういう事ならわかったぜ。まずは人里か?」
「そうねー。仕事を探すなら人里がいいわねー」
霊夢さんは食器を流しに持っていきながら答えます。
「いや、仕事もそうだがな・・・」
「なーに言ってんのよ、まずは仕事よ。その後顔合わせね」
霊夢さんはまるで当たり前のことのように言っていますが、それでいいんですか・・・。
「どういう仕事を探すんですか?僕にできることなんて限られてますけど」
「そうね、まあ八百屋の売り子みたいなんでいいんじゃないのかしら?見た目はそこまで悪くないわけだし」
「そうだな。できればこの黒髪を金髪に変えたいぜ」
魔理沙さんが僕の頭をクシャクシャ掻きながら笑って言います。
地味に痛いんですけど。
「駄目よ、金髪なんて。心忘はこのままでいいの」
「ちぇー、別にいいじゃんか」
「駄目よ」
「ブラコン」
「なんか言った?」
流しから帰ってきた霊夢さんがすごい良い笑顔で魔理沙さんを見ます。
この霊夢さん本日二度目ですね。
「なーんにもないぜー」
魔理沙さんはつまらなさそうに神社の外に出て行きます。
そんなに金髪にしたかったんですか・・・。
魔理沙さんは立てかけてあった箒を手に取ると僕に手招きしてきました。
僕は頭にハテナマークを付けながら魔理沙さんに近寄ります。
すると僕を箒に跨らせて魔理沙さんも僕を後ろから抱くように箒に跨りました。
「え?」
僕は顔が赤くなり魔理沙さんの方を見ます。
そしたら魔理沙さんの口元がつり上がって
「飛ぶぜ!」
なんて言いやがりました。
「え?」
魔理沙さんがそういった瞬間に箒がフッと浮き上がり、一気に上昇しました。
「うぉわぁぁあぁぁゎあああああああ!!!!」
叫びました。
もうこれ程はないと言うほどに。
「ちょっ!魔理沙何やって!」
霊夢さんは神社から出てきたと同時に魔理沙さんと僕に追いつくように飛んできました。
飛んで・・・来た?
「嘘・・・だろ?」
「嘘じゃないぜ!これが幻想郷さ!自己紹介が遅れたな心忘、私の名前は霧雨魔理沙!普通の魔法使いだぜ!」
魔理沙さんは今更な、でもこれ程のないタイミングで自己紹介をし、何が嬉しいのか満面の笑みで僕を見ます。
「魔法使い?」
「ああ、そうだぜ。この幻想郷には人も妖怪も魔法使いも不死者も幽霊も天人も神だっている場所だ!空を飛んだだけで驚いてちゃこれからやっていけないぜ?」
ああ、魔理沙さんは僕のこの反応を見て面白がってるんだ。
でもそれ以上に僕は今の光景に今の現象に驚いている。
人が飛んでいる事に驚いてしまっています。
紫さんのスキマを見た時はあまりの事に頭が付いていかず、驚きより恐怖が勝りましたが今回はなまじありそうな事ででも実現しない事に驚くほかありませんでした。
「今からお前はそういう所で暮らしていくんだ覚悟しとけよ?ここはこの幻想郷は面白すぎて死んでしまうかもしんないぜ?」
僕は魔理沙さんの言葉に少し、ほんの少し期待を膨らませてしまいました。
誰も僕を忘れない幻想郷、それだけでも嬉しくて泣いてしまうのにこれに面白すぎて死んでしまうような事が起きたら僕は本当に幸せすぎて死んでしまうかもしれません。
「魔理沙!!待ちなさいって!」
「待たないぜー!なあ、心忘!」
「はい!霊夢さん早く来てくださーい!」
「あんの、バカ!変なやつから変な影響受けやがってーー!」
「人里にしゅっぱーつ!」
「しゅっぱーつ!!」
「待ちなさーい!」
ハハハ!僕と魔理沙さんは笑いました。
年相応な感じで笑ったのは初めてかもしれません。
今、また幸せすぎて泣きそうだけど泣きません。
だってそういう風に魔理沙さんに霊夢さんに言われたから
だから僕は泣かないんだ
絶対に―――
どうでしたか?
シーフ魔理沙参戦ですね!(魔法使い?知らないなぁ)
そして魔理沙さんはイケメンです
主人公は今までの生活が生活だったため大人びてますが(まあそれでも十歳から見てですが)これから年相応の素顔も出すようになっていきます
次は人里編です
次回も楽しみにして頂けると幸いです!
ここまで読んでくださってありがとうございました!
できればこれからもよろしくお願いします!
感想、質問、ご指導もお待ちしております!
ダメダメな作者ですががんばっていきますので!
次回予告
レミリア「なんで私本編に出てないのよ!予告出してもらったから出れると思ったのに~!」
咲夜「このままでは私たちは予告落ち担当になってしまう・・・!」
レミリア「そんなの嫌よ!?」
魔理沙「がんばってくれ、二人とも私は本を貰って帰るぜ?」
パチュリー「魔理沙待ちなさーい!ロイヤルフレア!」
魔理沙「うわっぶね!またな!だぜ!」
レミリア「なんなのよもー!」
レミリア&咲夜「次回『頭突きをくれてやろう・・・』をお楽しみに!」
パチュリー「魔理沙ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」