モノローグ・リーパー   作:東風ますけ

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2025/03/17追記。
こちらは試作バージョンになります。次の話からが本編になりますので、この話は飛ばしてしまって大丈夫です。お手数をおかけします。もしも次の話と比較してみたいという方は是非、この話も楽しんで行って下さいね!
■■■■■■
(2022年)
神様転生するならチートは雑魚じゃないといけないよなぁ?
※個人の感想です。


プロローグ(旧)

 

「貴方は天寿を全うしました」

 

気がつくとワシは見覚えの無い和室に座っていた。

ちゃぶ台の向こう側にも人が立っている。その光景からワシはここがあの世だと、なんとなく悟った。

 

目の前の人は神様だろうか。それとも閻魔様か。もしかしたらワシを殺しに来た死神かも知れない。だが、この人の声を聴くと、なんだかふわふわする。もしコレで死神を名乗るならば、もう誰が神で、何が死神なのかわからなくなってしまう。だからワシは目の前の人を神様だと信じて話を聞く。………もしも閻魔様だったら舌を抜かれない様に気をつけよう。

 

「貴方は生前、人を沢山助けましたね?」

 

「えぇ。困っている人が居れば助けるのは当然でしょう」

 

神様はワシの言葉に賛同する様に、首を縦に振った。

 

「貴方のその行いは、地上に派遣される天使と同等か、それ以上でしょう」

 

「ワシはそんな大層な人間ではありませんよ」

 

神様は腕を組みながらウンウンと頷いている。

 

「謙遜できるのも貴方の良い所です。貴方は財閥を結成し、世界各地で生活改善や人命救助を行った。そんな人物はきっと大層な人間ですよ。神様の私が保証します!」

 

神様はまないt………胸を突き出し、PON。と叩く。

 

「今の思考は残念ながら減点ですね。私に対する侮辱と受け取りますので」

 

神様は地団駄を踏んでプンスカ、プンスカと怒っている。長くて美麗な黒髪が、地団駄を踏むたびに左右に揺れる。最終的に、神様は床に寝っ転がる形で回り出した。その姿はまるで駄々をこねる幼児だ。見た目は大人なのでだいぶシュールだ。というか大人っぽい口調に反して行動が幼いように見える。

 

………十秒ほど荒ぶった後に、神様はコホンと咳払いをした。

 

「単刀直入で申し訳無いのですが、貴方には異世界に行って貰いたいのです」

 

「本当に単刀直入ですね。というか寝たまま話さないで起き上がって話しましょうよ」

 

「それもそうですね」

 

神様は腹筋で起き上がろうとしているが、全く動かない。

 

「フンッ!うぐぐぐぐ!!!」

 

「………」

 

「セリャッ!トイヤァ!ホレェ!」

 

「………手。使いましょうよ」

 

「やっぱり?」

 

■■■■■■

 

神様は渋々手を使って起き上がった。

神様がコホンと咳払いをした(二回目)。

 

「で、何でワシが異世界へ行くんですか?」

 

「その世界には国が一つしか無い………と言ったら事の重大さが伝わるでしょうか?」

 

「魔王とか何かに攻められて滅亡寸前という事ですね」

 

「何か理解が速くないですか?流石に速すぎると思うんですけど………まぁ、好都合ですが。………それではその世界についての説明を」

 

神様が言うにはその世界の人間が絶滅してしまうと非常に不味いんだとか。なんと魔王が全ての人間を滅ぼした暁には、「邪神」になってしまうらしい。邪神になった場合、他の世界へ行く能力が目覚めるらしく、そうなった場合はもうバッドエンドだ。他の世界が潰されてしまう。

 

だから天界は定期的に力を持った天使代理人。通称『贈り物(ギフト)』と呼ばれるチートを持った転生者を滅亡寸前の異世界へ送る。

 

そして今回ワシが派遣される世界は「チカケフケ」と呼ばれる世界。この世界は数ある異世界の中でも相当難しい世界だそうだ。難しいというよりは特殊だと言った方がしっくりくるだろうか。

 

「この世界は『贈り物(ギフト)』の手で破壊された世界なのです。その為『贈り物(ギフト)』に対しての信頼がゼロ………いえ、マイナス百位です。本当に………とんでもない世界です。なんかもう、神より魔王の方が慕われてます。まぁ私が悪いんですけど」

 

「ワシが行く理由はわかりました。今まで培ってきたノウハウを異世界で活かしてくれればきっと良くなると期待してくれたんですね?ですがワシは見ての通り老体です。とても異世界で冒険するような身体じゃありません」

 

ワシがそう伝えると神様はワシに手を向けて来た。そこから光が溢れ出し、ワシの全身を光が包み込む。

 

「はい。コレで貴方は全盛期の身体に戻りました。(速くない?大事なシーンですよね?)………次に転生者専用能力………まぁわかりやすく言うならチートをあげます。(無視しました?)………そうですねぇ………貴方には『独白』をあげましょうか。余ってますし」

 

スキルは個数管理らしい。その中でも一個も減っていない『独白』というスキルを渡された。

 

「絶対弱いですよね?」

 

「貴方は弱くて良いんですよ!あ、天界と通信できる紙コップ渡しときますね」

 

「さっきまでの真面目な雰囲気どこ行ったんだ?」

 

紙コップを渡した神様は満足そうな顔で魔法陣を床へ描いた。

 

「さ、この魔法陣の真ん中に立って下さい。………はい。おっけーデース。じゃ行きますよ〜………せーの!」

 

ブォン。

 

「魔法陣の音〜」

 

魔法陣の真ん中には穴が空き、俺は重力に従って落下していった。

 

 

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