「ふむふむなるほど、リリィちゃんに『デイリー杯ジュニアステークスに出ろ』と、言ったと……」
シロノリリィに対し宣戦布告したアッシュストーンは寮の自室へと戻ってきた。
その『シロノリリィ』のレースをテレビで観て、興奮の余りに気絶したキョウエイボーガンが目を覚ましたので先程の件を話してみた。
「……もし、リリィちゃんのトレーナーにダメって言われたらどうする気だ?」
「…………どうすっかなぁ」
「アッシュ……。もし断られたら思いっきり笑ってやるよ☆」
いい笑顔でサムズアップされ少々ブン殴りたくなったが抑える。
アッシュストーンはその場のノリと勢いで言ったので、断られたらなんて事は考えてなかったのだ。
ダメでした♡ なんて言われたら恥ずかしさで悶え死ぬ事になるだろう。
「ムカつくヤローだぜ……。シロがいない時にお前が『リリィちゃん』って呼んでる事本人にバラすぞ?」
「……は? やめろ! 恥ずかしいだろ! このおたんこにんじん!」
「それは言いすぎじゃね? ……つーか、なんで『リリィちゃん』って普通に呼ばねぇんだ? シロならそう呼ばれても別に気にしないだろ?」
「ワタシのキャラじゃないだろ?ワタシは
「……
「あ??? リリィちゃんとライスよりはおっきいんだぞ!!」
「149センチしか無いだろ?」
「あっ!? おぁっ!? おぉん!!??」
「キレすぎだろ……」
なんとなくお察しだろうが、キョウエイボーガンというウマ娘も
アッシュストーンにはすぐに見抜かれてしまったが、本人的にはシロノリリィにバレたくないらしい。友達のファンだと公言するのが恥ずかしいらしいが、ライスシャワーという例があるのでその程度は問題ないし寧ろ喜ばれる。
「私はかわいいので当然です! でもとっても嬉しいです! ありがとうキョウちゃん!」なんて満面の笑みで言う場面が思い浮かぶ。
彼女がファンになった理由は、ぶっちゃけると一目惚れである。学園内を歩いてるシロノリリィを見た瞬間に恋に落ちてしまったのだ。
入学式のイチャイチャは見てなくてよかったな? ……いや、普段からあれぐらいイチャイチャしていたな……。
「ふぅぅぅ……落ち着け、coolになれワタシ……。アッシュよ、リリィちゃんの事を『リリィ』と呼んでいるのは理由があるのだよ」
「どーせしょうもねぇ理由だろ? 違ったら大樹のウロに埋めてもらっても構わねぇぜ?」
「言ったな? ふふっ……ならば教えてやろう。それは……呼び捨ての方が特別感があって興奮するからだ!」
ドヤ顔でそう告げるキョウエイボーガンに呆れてしまう。
シロノリリィが関わると途端に賢さGになるのが彼女の欠点だ。
「……控えめに言ってキモいわ」
「なんだキサマ……やる気か? ……まあ冗談は置いといて、だ。もしかしてだが……リリィちゃんは三冠路線に行くのか?」
先ほどまでの残念な様子から、急に真面目になったルームメイトに少し驚いた。いつもこうだったら……と少し思ったが、それはそれでムカつくからこのままでいいなと考える。
「……よく分かったな? そうだよ。クラシック級に上がったらあいつとは闘う機会がほとんど無くなる。だから、今じゃなきゃダメなんだよ……」
「やはりか。……マイラーなのに中、長距離を走るのを目標にするとは。リリィちゃんは『ミホノブルボン』と同じような道を選ぶのか……」
「……あん? あいつってスプリンターじゃねえのか?」
「彼女と彼女のトレーナー曰く『スプリンターでもスタミナを増やせば中、長距離を走れる』だそうだ。正に脳筋極まれりだな」
「……シロも脳筋って事か?」
「リリィちゃんは別だ」
「……いや、変わんねぇだろ?」
「リリィちゃんはかわいくてかしこい! ミホノブルボンは脳筋ゴリ押し坂路の鬼! こんなにも違うじゃないか!」
「同じじゃねぇか!!」
ギャーギャーと騒ぐ少女達だが、これはこれで楽しいと思っていたりする。その事を言葉に出したら揶揄われそうだからお互いに言わないが、この関係が何となく心地いい。
「……ところでアッシュよ」
「あ? んだよ……」
「『お前を
「……マケフラグ? なんだよそれ?」
「ネタが伝わらなかったか……。知りたいなら今度一緒にアニメでも見るか?」
「お前が見てるやつは小難しくてやだ……」
「わがままアッシュちゃんめ……。モルカーなら君も気にいると思うぞ? まあ負けフラグは出てこないがな」
「なんだよ出てこないのかよマケフラグ……。あとアッシュちゃんはやめろ」
「リリィちゃんにはそう呼ばれても訂正しないだろ? ならワタシが呼んでも構わないよな?」
「お前はムカつくからやだ。シロは……やめろって言ったらめっちゃしょんぼりしてたから仕方なくだよ……。なんだよその顔、ニヤニヤすんなよぶん殴るぞ!」
「おおこわいこわい! ぷんぷんアッシュちゃんだぁ!」
「このクソボー!」
その後、なんだかんだで一緒にアニメを見たがモルカーの事は気に入ったらしい。動物が好きと言ってたので、ゴールデンカムイでも見せてやろうと計画するキョウエイボーガンなのであった。
サウジアラビアロイヤルカップの翌日、現在の時刻は丁度お昼。トレーナーは愛バ達の今後の出走レースやトレーニング内容を改めて確認していた。
「ライスもリリィもここまで負けなしね。トレーニングも最近ちょっと余裕があるし、少し内容を見直してみようかしら……。ライスは次の京都ジュニアステークスで勝てたら予定通りホープフルに行くとして、リリィは……」
トレーナー室には自分以外に誰もいないので声に出す必要はない事に気づく。最近はいつも2人がいるので、その感覚で喋ってしまっていた。そんな自分に苦笑しつつ、気分を入れ替えるためにコーヒーでも淹れようかと思い席を立った。
コーヒーを淹れるといってもインスタントだけどね。などと思いつつ電気ケトルに水を入れ、沸騰するのを待つ。味や香りは落ちるが、手間をかけずに飲めるので彼女はインスタントコーヒーを気に入っている。
……本当は専用の道具で淹れたコーヒーを飲んでみたいと思っているが、なんとなくハードルが高そうだと思い躊躇している。あと、そういう専門の道具を使いこなすのはかっこいいわよね。と考えてる間にお湯が沸騰したので、カップとインスタントコーヒーを用意して目的のものを完成させた。
(そういえばたんぽぽの根っこのコーヒーなんてものもあるんだっけ。どんな味がするのか気になるわね……)
彼女が飲む時はいつもブラックだ。あの苦味と香りが頭をリセットするのに丁度いい。コーヒーをブラックで飲むのは日本人ぐらいらしいが、そんな事は彼女には関係ない、己の好きなように飲むのがいいのだ。
コーヒーを啜りながら改めてシロノリリィのレース予定表を見る。次にGⅠに出るのはほぼ確定だが、3つの選択肢があるので少し悩む。
朝日杯フューチュリティーステークスか、阪神ジュベナイルフィリーズか、ホープフルステークスか。
(……ホープフルかな。皐月賞と同じレース場で距離も同じだし、今後の事を考えるとここがいいわね)
不安なところは、シロノリリィが今まで挑んだことのない2000mの中距離だという点だ。彼女は最長で1800mのマイルまでしか挑んだことが無い。だが、これからの挑戦──クラシック三冠を狙うには最低でも2000m、最長だと3000mに挑む事になる。ここを乗り越えねば、三冠など到底不可能だ。
(そうすると、リリィとライスの直接対決になるのか。……まぁいいか。あの子達も戦いたがってたし丁度いいわね)
通常ならば同じチームのウマ娘の出走レースが被る事は避けた方が良いとされている。当然の事だが、同じレースを走れば必ずどちらかが負けてしまうからだ。ウマ娘とトレーナー両方の実績的にも損としか言いようがない。
だが、走る本人には関係ないのだ。ライバルだからこそ戦わねばならない、理屈や感情などでは抑えきれぬのだ。時には実績などよりも大事なこともある。
トレーナーにできるのは、そんな彼女達を全力で支える事だ。一生に一度の
そんな事を考えてると、トレーナー室に誰かが近づいてくる気配を感じた。今の時間に誰かが訪ねてくる予定は無かったと思うが、と思考していると気配から己の愛バ達だと気づく。
はて? まだ祝勝会まで時間はあるが……何かあったのだろうか? そう思っているとノックと共に2人が部屋に入り、開口一番にこう言った。
「るるちゃん! デイリー杯ジュニアステークスに出たいです!」
いきなりなんぞ? と思いつつとりあえず話を聞いてみることにした。
「……ほ〜ん、アッシュストーンからのご指名ねぇ。……もしもダメって言ったらどうする?」
「……とっても困っちゃいます」
レースの予定を思い出し、スケジュール的にも余裕があったのでダメという気は無かったのだが、ちょっとした悪戯心からもしもの話をしてみた。
すると、シロノリリィは耳を力なく垂れさせて、しょんぼりした顔でこちらを見つめ出したので、途端に罪悪感で胸が締め付けられた。自業自得である。
「じ、冗談だからそんな顔しないで?ね? ……スケジュール的には問題ないわよ、うん」
「本当ですか!? ありがとうるるちゃん!」
しょんぼリリィからパァッ! と擬音が聞こえそうな笑顔になったのを見て安心する。やはり愛バには笑顔でいてほしい。……ライスシャワーがジト目でこちらを見ているが、恐らく気のせいであろう。
「……あんまりリリィちゃんの事揶揄わないでね? お姉さま」
「はい、誠に申し訳ございませんでした……」
「またやったら、ライスがお姉さまの事可愛がってあげるから」
「なにそれめちゃめちゃ興味あるんですけど……」
「なにそれなにそれ! どうやるのライスちゃん!」
「……リリィちゃんが見たいなら、見せてあげるね」
シロノリリィが瞳をきらきらさせて無邪気に聞くと、ライスシャワーはトレーナーを椅子から立たせて、ソファーの近くまで来るように指示した。
「お姉さまドキドキしちゃう……」
「じゃあ、お仕置きしてあげるね、お姉さま♪」
そう言うと、ライスシャワーはトレーナーに近づき太ももの間に足を入れ、腰に手を回し軽く力を入れて、ソファーの上へトレーナーを覆い被さる様に押し倒した。
その姿勢のまま人差し指でトレーナーの唇に触れ、顔を近付ける。
トレーナーの心臓はドクンドクンとうるさいぐらい鳴っており、ライスシャワーが微笑むと更にその音を大きくさせた。
唇から手を離し、そのままするりと頬を撫でると、彼女はビクンッ! と反応しそれを見たライスシャワーはくすりと小さく笑った。
「……どう? お姉さま」
「……ふひょっ……」
「……ねぇ、抵抗しないの、お姉さま?」
「もっと……もっとしてください……!」
「年下の、しかも教え子にされるがままなんて……イケナイ人だね、お姉さま♪」
「あびっ! うぴっ! うぃっ!!」
「あっ……ちょっと心音凄い事になってる……。はい、おしまいだよ♪」
「ふわわわっ……」
ライスシャワーがパッと手を離し、トレーナーから離れた。
トレーナーは恍惚とした顔で痙攣しており、とても無事とは言えなかった。それを見て満足そうに微笑んだ後、くるりとシロノリリィの方を向き、楽しそうな表情で彼女の前まで来てにっこりと笑った。
シロノリリィには刺激が強すぎたのか、顔を真っ赤に染めて惚けていた。
「どう? リリィちゃん」
「…………あっ。えっと……わ、私にはまだまだ早かったかもしれませんね……!」
「ふふっ♪ 大丈夫だよリリィちゃん。リリィちゃんにはやらないから安心してね?」
「それはちょっと残念……じゃなくて! それなら安心ですね!」
「……だってね、リリィちゃん。……リリィちゃんにやるなら冗談じゃなくて……」
そう言うとライスシャワーはシロノリリィへと近づき、そのまま彼女を抱き寄せて耳元で囁いた。
「……本気になっちゃうから♪」
「…………ぴゃぅ……」
シロノリリィのかわいらしい悲鳴に満足したのか、くすくすと笑って彼女の頬を優しく撫でる。
少しむっとしたが、すぐに心地よさからへにゃっとした笑顔になりそのままポスッとライスシャワーの胸元に頭を預け、ウマ耳を揺らして撫でる様に催促する。
シロノリリィを撫でながら髪とウマ耳の柔らかい感触を楽しんでいると、瀕死の状態から回復したトレーナーがこちらに気づき「ま〜たやってるよ……」とでも言いたげな表情で見ていたので、少々名残惜しいが撫でるのをやめてそちらへと近づいた。
「……いつも通りとっても仲良しね。そうそう、あなた達に伝えておくことがあったわ。本当は後で言おうと思ってたんだけど、まさかこの時間に来るなんて思ってなかったから、まぁ丁度いいわね」
「何かあったの? お姉さま」
「うん。レースの予定なんだけどね、ライスは京都ジュニアステークスに勝利したら次にホープフルステークスに。リリィも同じくホープフルステークスに出走する予定だったんだけど、アッシュストーンからのご指名が来たでしょ?だからデイリー杯ジュニアステークスに出走して、それからホープフルステークスって流れにするわ」
「おぉ〜! 遂にGⅠに出るんですね! リリィちゃんワクワクです!」
「わぁっ! ライスもGⅠだ、頑張らなくっちゃ! ……それにリリィちゃん!」
「「一緒のレース! だよ!」」
「……わくわくするなぁっ!京都ジュニアステークスは絶対に勝たなくっちゃいけないね!」
「私もいっぱい応援するね! ライスちゃん!」
「はいはい。盛り上がってるところ悪いけど、リリィはアッシュストーンの事も忘れずにね?」
「もっちろんです! 別の事に気を取られて勝てるほどアッシュちゃんは甘くないので! だからまずは全力でアッシュちゃんに挑みます!」
「ならばよろしい! ……あっ、それと最近トレーニングに余裕が出てきたでしょ? だから少しトレーニングのレベルを上げてくから覚悟しててね?」
「了解です!」
「うん! わかったよお姉さま!」
元気な返事をする愛バ達を見つつ、対戦相手であるアッシュストーンの事を思い浮かべる。
デビュー戦では危なげなく勝てた相手だが、夏合宿の並走で彼女は恐ろしい程の早さで成長を遂げた。
最初はシロノリリィが9、アッシュストーンが1の割合で勝っていたのだ。だが、最後の週にはお互いの勝率が五分五分になっていた。
あれから時間も経っている。ほぼ確実にあの頃よりも強くなっているだろうと確信する。それに、彼女もGⅢ小倉ジュニアステークスに勝利した重賞ウマ娘なのだ。油断など絶対にできない。
きっと激しい戦いになるだろう。だが、勝たねばならん。いや、勝つのだ。
(時間は今から数えて1ヶ月も無いか……。アッシュストーンは間違いなく天才よ。……でもね、うちの子達だって負けてないんだから!)
麗しの愛バを見ながら、トレーナーは心の中でむんっ! 気合を入れた。すると、ライスシャワーが可愛らしくこちらを見上げながら声をかけてきた。
「ねぇお姉さま。お姉さまはお昼ご飯は食べた? 食べてないなら、ライス達と一緒にどうかな?」
「ん? あ〜……まだ食べてないわね。それじゃあご一緒させて貰おうかしら」
「わぁっ! じゃあ一緒に行きましょう! るるちゃん!」
「やった! それじゃあ行こっか、お姉さま!」
少し話し込んでしまったが、自分と愛バ達の時間には余裕があったので誘いに乗った。にこにこと嬉しそうにする2人に手を取られて食堂へと歩き出した。
「ふへへっ……! 2人のおててがすべすべで幸せだぜぇ……!」
「……お姉さまって、気絶しそうな時程そうやって誤魔化すよね」
「ほへ〜。……そうなんですか、るるちゃん?」
「ちょっ!? ライス、バラさないでよ!? いや、待って……いつから気づいてたの?」
「スカウトされて1週間ぐらいでわかったよ? お姉さま、わかりやすいもん」
「おぉ〜! ライスちゃん凄い! 私は全然わからなかったよ!」
「やだ、お姉さま恥ずかしい……」
「ほら、落ち込んでないで……。行くよ、お姉さま」
「よよよ〜……」
この後みんなで食堂へ行ったが、調子に乗ったトレーナーが2人に「あ〜んして♡」と言い、悪ノリしたライスシャワーと普通ににこにこしながらやってくれたシロノリリィのあ〜ん♡ でまた死んだのだった。
「おう、トレーナー。デイリー杯ジュニアステークスの件だが、シロのやつからOKが出たぜ?」
「そうか、わかったよアッシュ。……だけどねアッシュ、そういうのは俺にちゃんと許可を取ってからやって欲しかったな……」
「……悪かったよ」
「反省してるならいいよ。それに、俺も彼女にはリベンジしたかったからね。愛バの願いを叶えるのがトレーナーの仕事だ」
「愛バとか言うなよキモトレーナー……」
口が悪いが、スカウトした当時よりはマシになっているなぁと思い、出会ったばかりの頃の様子を思い出した。
『なんでお前をトレーナーに選んだのかだって?……ハッ!チョロそうだからに決まってんだろ? ベテランとかエリート様は小煩くて鬱陶しいからな! 精々オレの為にこき使われてくれよ?』
……うん、だいぶ酷かった。シロノリリィに負ける前はいつもこんな感じなので、トレーナーの毛根に着実にダメージを与えていたのだ。
そう考えると、言い方は酷いが負けて良かったと言える。あそこで負けるのが丁度よかったのかもしれない。自分を見つめ直すいい機会だったのだろう。
もしもシロノリリィに負けずにこのまま勝ち続けていたら……そんなもしもの事を考える。きっと、彼女は勝ち続けるだろう。でも、いつの日か己よりも強大な敵に負けて、ポッキリと心が折れてしまうだろう。敗北を知らない者ほど、折れる時は簡単に折れるのだ。
だが、今の彼女は違う。敗北を知り、それを糧に強くなったのだ。だから次は勝つ。シロノリリィに、勝つのだ。
それに、シロノリリィと出会ってからの彼女はよく笑う様になった。他人を嘲笑するのではなく、年相応の可愛らしい─本人に言ったら蹴られるが─笑顔を見せる様になった。
キョウエイボーガンやライスシャワーと言った友達もできた。他にも色々な人達と関わりを持つ様になった。そんな彼女の成長をトレーナーは心から嬉しく思っている。
「……んだよその顔。なにニヤニヤしてんだよ。……キメェ」
「いや、なに。アッシュも成長したなぁって思ってね」
「……セクハラを受けてるってたづなさんに相談するわ」
「冗談でもやめてくれ!? 本当にっ! マジでっ!」
冗談とは言え、あの人にそんな事を言われたら原型を留めておけるか怪しいと恐怖で震える。アッシュストーンはそんなトレーナーを見てケラケラと笑った。本当にいい笑顔だ。と思っていると、アッシュストーンは真剣な表情でトレーナーと目を合わせた。
「……あと1ヶ月。頼むぜ、トレーナー。……オレはシロに勝ちてぇんだ」
「それは俺も同じだよ。……勝つぞ、絶対に!」
「ハッ! ……期待しといてやるよ? トレーナー!」
「任せろ! 俺の愛バが最強だって証明してやるさ!」
「……愛バはやめろ。……やっぱたづなさんに相談するわ」
「ちょっ!? 待ってくれアッシュ!! ストップ、ストォップ!! ……アッシュゥ!!」
後1ヶ月。デイリー杯ジュニアステークスで、シロノリリィは己の限界という壁を知る。
namcoのゲームセンターとのコラボ商品であるライスちゃんのフィギュアをお迎えしてきました。通常版と笑顔版の両方です。
私がクレーンゲーム下手くそすぎて、店員さんが2度ほど位置を変更してくれました。コツを掴んだので2人目のライスちゃんは割とすぐに取れました。
とっても可愛いです。