Re:東方最高神[零(ZERO)]【プロローグ編】(完結) 作:神森リョウカ
OPBGM:作品名【夜廻シリーズ】曲名【夜廻三:オープニングテーマ】
あれから数日後の事……一行達は平和に過ごしていた……
リョウカ(本体)「…………今日も来ましたよ……。」
リョウカはとある場所に来ていた……手には花の手入れ用の道具を持ち合わせている……さてだがそもそもリョウカが居る場所は何処なのかと言うと……一行達の住む実家の庭……いや庭園と言える場所の中央部に存在する巨大な向日葵が咲く中枢区画に来ていた……勿論だがこの中枢区画に関しては如何に仲間や家族関係であろうとリョウカの許可無しでは立ち入りは認められてないリョウカ専用の庭園区画と言える場所だ……因みに許可無しで入れる人物はの親若しくは保護者位であり……基本的に許可無しで入ろう物ならリョウカが直々に制裁に来る程の徹底振りである……
リュウカ(本体)「ん?リョウカちゃん?」
リョウカ(本体)「あ、お母さん…どうしましたか?」
リュウカ(本体)「何でも?偶々リョウカちゃんが此処に居るのを見掛けてね。」
リョウカ(本体)「ええ……何せ今日は…あの子の命日ですからね……だから徹底的に今回はやらないとね……。」
リュウカ(本体)「あの子?」
リョウカ(本体)「そう言えば教えてなかったですね………丁度良いです、どっちにしろみなさんにも知った方が良いですし……とは言え先ずは作業終わらせないとね……話はそれからです。」
リュウカ(本体)「分かりました……じゃあ、私も手伝いましょうか?」
リョウカ(本体)「そうですね……それじゃあ頼めますか?」
リュウカ(本体)「勿論です、腕に寄りを掛けますよ。」
リョウカ(本体)「ありがとうございます。」
リョウカとリュウカは二人がかりで巨大な向日葵の区間の花の手入れ及び草刈りと水やりを済ませた………
リョウカ(本体)「ふぅ、お母さんありがとうございます……お陰で早く終わりました……。」
リュウカ(本体)「いえいえ…リョウカちゃんの為ですから…それにリョウカちゃんの言うあの子もきっと喜んでる筈ですよ。」
リョウカ(本体)「ええ、あの子も喜んでくれてますよ……それが私とあの子の2人だけの約束ですから……。」
リュウカ(本体)「……そっか……。」
リョウカ(本体)「さて、詳しい話はみなさんが揃ってからで……。」
リュウカ(本体)「ええ、まあ先ずは汚れ落としてからですね。」
リョウカ(本体)「うん。」
その後2人はシャワーを浴びて…何時ものメンバーを会議室に集めた………
大高「姫様、今回はどう言ったご用件ですか?」
リョウカ(本体)「ええ、まあ私個人的な理由ですが……みなさんはこの家の庭園で私の許可無しで入れない中枢区画の事は知ってますね?」
カズマ「ああ、あの場所だろ?何かデカい向日葵が有るのは分かるが…入ろうと思ってもいっつも止められるんだがな……。」
リョウカ(本体)「ええ、私が口を酸っぱくしてでも許可無しで入らせない訳がある訳ですよ……実はあの場所はねとある人物が眠る墓みたいな所ですよ………。」
めぐみん「……ある人物の墓?あの場所が……?」
リョウカ(本体)「ええ、私にとってはとっても大事な存在でね……そして私が私たらしめる理由の一つでもあり……此処に拠点を建て……決して離れたくない理由でもあるのです。」
大石「……詳しく話してはくれないか?」
リョウカ(本体)「ええ、その為にみなさんを呼んだのです……さて、先ず事の発端は超大昔時代……私が1人旅の時代……私達が本格的に拠点を建てる直前位ですかね……とある世界線の森林地帯の所で深く傷付いた1人の妖精を見付けてね……当時の私は気紛れでね……取り敢えずは放っては置けれなかったのでその子を助けた………。」
リュウカ(本体)「なるほどね……それで?」
リョウカ(本体)「助けて治療したは良いけど、かなり衰弱していた上で治療不可能レベルまで自然力を失い掛かってたので……余命が僅かと言う感じでした………。」
めぐみん「……そんな……。」
リョウカ(本体)「……取り敢えず必要最低限程度治療して……観察はしてみましたが……何故か頑何にも私達が助けた所から離れようとしなかったのです……だから聞いたのです……そしたら……『私の主人を此処で待っているから。』……だって……ただずっとそこでずっと帰って来る筈の無い主人を待ち続けていたのが判明したのです……その主人は私達に襲い掛かったので力の差見せて倒したけどね…………まあ言うに言えれない状況でしたけど………結局は正直に答えたのですが…………あの子はただ……『そっか…。』……っっとだけ言ったのですがかなり哀しんでましたが………どうしようかと悩んだある日に……その場所で向日葵を植えようとしていたのです……何でももし主人様が帰って来た時の目印にする為に……ってね……そこで私はあの子から色々と植物関連での花の生け方や育て方等植物関連で教えてもらいました……その時の私は植物を育てる事が段々と楽しく思えて来ました………。」
幽香「なるほどね、だから植物関連に非常に詳しい訳ね……。」
リョウカ(本体)「ええ……でもね……あの子は段々と刻一刻と寿命が近づいていたのです……何せあの子は花の妖精……しかも私の側に居たのか神格化していたのですが……力の負担や肝心の花が不足していたのでどっちにしろもう時間が無さ過ぎた…………。」
全員(リョウカ除く)『………………。』
リョウカ(本体)「……そしてある日………私達が目を離した時………その子は瀕死の重傷を負っていて倒れていました……その手には大事そうに大きな向日葵を抱えていました………。」
千冬「……何……!?何故重傷を…!?」
リョウカ(本体)「………その子が重傷を負ったのは襲撃を受けたのですよ………その世界では弱肉強食……生きるか死ぬかの世界……誰に襲われたのかと聞いたら強大な神に襲われたって聞いたのです………ええ……十中八九私達を狙った神々の連中の仕業と分かったのですよ………でも私はそれ以前に……先ずはあの子を治そうと必死だった……しかし何度も言う様にもう余命が僅か……いつ死んでもおかしくなかった……勿論当時の私にはそんな状態のあの子を治す手段を持っていなかった…………しかし死ぬ間際に………『綺麗な……花畑を主人様に見せたかった……。』と言って……私はその子に綺麗な大量の花畑を作る事を約束をした直後に……息絶えました…………。」
全員(リョウカ除く)『………っ……。』
リョウカ(本体)「…………あの子が死んだ直後……私の中で何かが切れ……怒りに任せて暴走………襲撃した神々を皆殺しに向かい……破壊と殺戮の限りを尽くして壊滅させましたよ………普通ならそのまま世界諸共やり兼ねなかったですが……私の脳の中に突然あの子の笑顔を思い浮かべて……思い留まり………私はあの子が死んだ場所へ戻り………あの子の亡骸をそこに埋め………そしてあの子が大事に守っていた向日葵を同じ場所へ植えて………私はこの場所に本格的に拠点を建てる事を決意し……様々な試行錯誤の末に本拠点が完成……そこで様々な植物等植えて育て……立派な花畑……から庭園まで育てました………するとどうでしょう……あの向日葵はぐんぐんと成長して…今は立派にあの姿です……あの子の影響が大きいのでしょうね…………。」
リュウカ(本体)「そんな事があったのですか………だからあの場所だけ……。」
リョウカ(本体)「ええ、私と……あの子だけの専用の区画なのです…本来ならね…とは言え立派になったとは言え……やってしまった私が言うのもアレですが……問題の主人様も全然現れなかったですがね………あの子も浮かばれないですね……。」
めぐみん「そうですか……ではもしその主人様とやらが現れたらどうしますか?」
リョウカ(本体)「そうですね、此処まで永い間あの子待たせた訳ですから一発ぐらい説教でもしてやらないと気が済まないですがね………とは言え……私の心残りは…………もう一度でも良いから………あの子に会えたらと思ってはいましたがね………やろうと思えば会えるのは分かってはいます…………でも仮に会えたとして……その後はどうするかの問題ですがね………私的には会いたいですが……。」
リュウカ(本体)「別に良いじゃないですか?会っても?私達は大歓迎ですよ?リョウカちゃんの言うあの子が生き返れるならね…。」
めぐみん「私も賛成ですよ、リョウカちゃんの友人ですのでね。」
カズマ「そうだな、そういやソイツの名前は聞いてないのか?」
リョウカ(本体)「その子の名前は……【ミルフィーユ】……自然の妖精神…ミルフィーユさんです。」
めぐみん「ミルフィーユさんですか………ではどうやって会います?」
リョウカ(本体)「1番確実なのは生き返らせる方法ですが……肉体があの向日葵そのものですからね……しかもあの向日葵は私達のペットの住むあの大陸にも大きく影響が出てるので……もしあの向日葵を依代に生き返らせれば此処だけでなくあの大陸の崩壊を意味するので……向日葵を依代には出来ません……かと言って……種族は妖精神とは言え元は妖精です………生き返らせる方法がかなり特殊なので苦労します………と言うのも確かに妖精も生きてるので魂や何かしらの力はあるのですが……妖精は謂わば自然の一部に過ぎない……心臓部となる自然がなければ生きれない……とは言え種族によりますが………基本的に自然無しでは生き返れないのは事実で……勿論自然無しでは産まれないのもまた事実………確かに此処は自然が豊富です……しかし妖精を生き返らせる場合には必ず依代が必要ですが……その大前提としてその妖精に対応した植物を用意しないといけないです………つまり何が言いたいのかと言うと………あの子生き返らせるにはあの子の亡骸でもあるあの向日葵を使わないといけないと言う歯痒い状況です………。」
めぐみん「そんな……じゃ……じゃあ他の向日葵では?」
リョウカ(本体)「そうですね、あの向日葵と全く同じ物であれば可能です……ただし普通の向日葵ではなく……中枢区画のあの向日葵と同じ植物の……【妖精神の向日葵】を用意出来ればの話ですがね……。」
カズマ「……何か凄い嫌な予感するんだが敢えて聞くが……それを育てるのは可能なのか?」
リョウカ(本体)「じゃあ直球に言えば……先ず大前提としてですが、ミルフィーユさんと同じ妖精神を用意して死亡した直後の亡骸を埋めてそこに植える必要が有るので………ミルフィーユさんを生き返らせるのにミルフィーユと同じ妖精神を捕まえた上で殺して埋めて植えないと育てれない矛盾だらけの感じですね……勿論そんなのは私達の流儀に反するので却下………しかし蘇らせるには本物の問題の向日葵が必要なので……能力で量産させようと思っても唯のデカい向日葵の判定若しくは偽物の判定になるので結局は自力で調達するしかない訳です………まあ用意さえ出来れば後は簡単に復活は出来ますが………。」
大石「なるほど……確かに確実に蘇らせるには同種の妖精神が必要で尚且つ向日葵を用意しないと駄目か……。」
リョウカ(本体)「まあ、要約すればそうですが……付け加えるならその同種の妖精神を用いて妖精神の向日葵を育てて用意出来れば良いのです。」
カズマ「なるほどな………けど家には同種の妖精神は居ないどころかその向日葵はあの一本しか無いんだよな……。」
リョウカ(本体)「ええ、だから事実上生き返らせると言う方法は完全に詰みです……なのでもう一つの手段としてあの子が死ぬ前の時間へ飛んで連れて来るしかないと言う訳です……っがしかしそんな事すればどうなるかなんて分かった物じゃないですが………本当に会いたいならばそれ位の覚悟を持たないと無理ですね……。」
リュウカ(本体)「そっか………じゃあリョウカちゃん、あの子に本気で会いたいのですよね?」
リョウカ(本体)「………正直に言えばそうです………しかしみなさんの事を考えるとね……無策で行けばそれこそこの世界の崩壊に成りかねないのでね……どうしたものかな……それにいざ連れて来ようと思ってもあの子は余命僅かですし……どう治すか……。」
永琳「治す方は私達がどうにかするわよ…でも連れ出せなければ意味が無いわ。」
リョウカ(本体)「永琳さん……。」
永琳「やれやれ、毎回毎回面倒な患者ばっかり来るけど……主にリョウカだけど…まあ私に掛かれば造作も無いわ。」
リョウカ(本体)「ありがとうございます………。」
カズマ「……んでどうする?連れ出すしか無いみたいだしさ……連れ出すならどう連れ出す?」
リョウカ(本体)「そうですね……先ず大前提となるのはあの子の寿命と死んだ元凶とも言える神々をどうするかですがね……寿命は連れ出せたならばどうにかなるけど………厄介なのは邪魔な神々ですね………連れ出す為には最大の障壁です……。」
リュウカ(本体)「そうか……でもリョウカちゃん、確か当時のリョウカちゃんでも倒せれるならそこまで問題じゃ無いんじゃあ?」
リョウカ(本体)「ええ、普通ならそうでしょうが……こっちは余命僅かのあの子を抱えてます……あの子を守りながら戦えと言うのは流石に厳しいですよ、巻き添えとか衝撃与えただけでも死ぬでしょうし……それともう一つは恐らく居るであろうその時代の私にをどう説得するかです……。」
めぐみん「あ…そう言えばそうでしたね……でも説得ならばどうにかなるんじゃあ?」
リョウカ(本体)「ええ、まあ私達が正体明かして尚且つ理由説明すれば簡単に仲間になるでしょうけど………やはり対神々戦に於いてはやはり戦力外になるでしょうね………確かに当時の私でも皆殺しにする程の力を持ってたけど……それは暴走状態故だからこそ無理矢理力を引き出せれた……しかし正常の状態では勝てるのかと言われたらかなり厳しいでしょうね……何せ覚えてはいないですが結構な数が居たと思いますし……恐らくこっちもほぼ全軍出撃させればどうにか無傷で圧勝出来るかもしれないレベルですね………。」
カズマ「そうか……。」
大石「なるほど、色々と厳しいな……護衛目標の1人が余命僅かで戦闘に巻き込まれて流れ弾どころかその余波で死ぬ可能性を抱えて……もう一方は辛うじで戦力になるか否かと言うレベルを抱えて神々の軍勢を全て討伐しなければならないと?」
リョウカ(本体)「そうなりますね……更に言えばタイムリミット付きです……現地に着いてからは本当に時間が無いでしょう……もし救うのであれば到着と同時に直ちに全軍が出撃して…例の場所へ向かい……そこであの子若しくは当時の私達に会い事情と正体を明かして保護して……襲って来る神々を蹴散らして…急いで搬送……緊急手術を行なってどうにか……ですね……着いてからのタイムリミットは……短くても1日……長くても3日位であの子は力尽きます………それまでに保護及び緊急手術を行なって助けなければ全てが水の泡です………無論被弾なんて以ての外です………くれぐれも慎重且つ大急ぎでやりましょう。」
大高「分かりました。」
カズマ「久々の超大規模な人命救助だな…いや人なのか?ああ…妖精神だったわ……とは言えそれと同時に神々の連中と真正面から戦争振る感じだが良いのか?」
めぐみん「別に今に始まった事じゃないですよ、普通に真正面から戦争吹っ掛ける位我々は強くなりましたしね……それに私としてはリョウカちゃんが喜ぶならそれで良いでしょう……それなら神々の勢力の一つや二つ程度位は簡単に消滅させてやりますよ。」
一夏「いや、言ってる事が滅茶苦茶だなおい……普通に神々の勢力を消滅させるって……まあ俺達も人の事言えれねぇけどよ……。」
リョウカ(本体)「さてみなさん……救出と言う方面で作戦を展開しましょう……解散後直ちに全軍出撃用意をしてこちらに待機……タイムワープ後にその世界と結合して直ちに出撃………時間が無いですが恐らくほぼ確実に神々の連中の邪魔は入るでしょうから必ず殲滅して救出して下さい………それでは解散です。」
その後解散です………直ちに全軍を実家に集めて待機し……中枢のマスターコントロールルームにてタイムワープを決行……例の時代に辿り着き……その世界と結合して……直ちに全軍が出撃し……その世界に存在するその時代のリョウカの反応を頼りに現地に到着………勿論だが突如現れた一行達に驚きと警戒はしていたが正体と事情を説明したらあっさりと納得した上で仲間に加わり……ミルフィーユ防衛に就かせた………勿論だがもうこの時点でミルフィーユの寿命は限界が近かった………やはりもう時間は残されてない………しかし案の定………
リョウカ(本体)「やはり来ましたか……!今度は絶対に死なせないですよ…!行きますよみなさん!」
全軍『了解!』
敵神リーダー『見つけたぞぉぉ!!殺せぇぇぇ…!!!』
神々の大軍勢が襲って来た……しかし一行達が念入りに作戦準備をしたお陰で戦闘は僅か数十分程度で終了………神々の大軍勢は呆気なく全て消滅した………
その後はミルフィーユを含めたリョウカ達を保護……ミルフィーユは直ちに医療班総出で懸命の手術を行い………ミルフィーユは一命を取り留め……尚且つ自然豊かなリョウカ特設の専用の部屋にて入院させたお陰で……数年後にはすっかりと元気になったそうだ……
因みにミルフィーユの容姿は自然の妖精神で花をモチーフになっているが腰まで届く長い黒髪に黒のワンピースドレス……しかし瞳はリョウカと同じ蒼色……顔付きは若干リョウカ寄りではあるが大人びた感じの顔付き……身長は今のリョウカと同等以下位の小ささではあるが……妖精にしては長い羽根を生やしているので側から見ればリョウカと変わらないサイズである……尚羽の枚数は6枚羽根で…形状は丸みの帯びた若干透明度の有る白い天使の羽根に似た羽根の様だ……
………ミルフィーユ退院後の数週間後………リョウカとミルフィーユは例の庭園の中枢区画に居た……勿論だが今回はリョウカ公認の元で大事な話し合いがあると言う訳なので家族総出及び全軍総出で中枢区画付近及び内部の妖精神の向日葵付近は滅茶苦茶厳重に警備がなされている……
リョウカ(本体)「…………此処も随分と成長した物ですよ……ミルフィーユ……。」
ミルフィーユ「うん……確かリョウカだよね?」
リョウカ(本体)「ええ、厳密には私はあっちのリョウカさんではないですがね………。」
ミルフィーユ「そう……。」
リョウカ(本体)「………ミルフィーユ、貴女には言って無かった事があってね……貴女の最期の事だけどね……この向日葵を託されました………それと貴女のいつかは戻って来るであろう主人様の為に……立派な花畑を作って欲しいって2人だけの約束もしました………。」
ミルフィーユ「……………。」
リョウカ(本体)「………けど結局は事の発端である私が言うのもアレですが主人様は現れなかった…………そればかりか貴女が亡くなった事も知られる事も無かった………それでも私は約束を果たす為にここまで成長させました………果たされる筈の無い永遠の約束をね……。」
ミルフィーユ「………そっか……。」
リョウカ(本体)「………とは言え私もこれでようやく荷が降りました………果たされる筈の無かった約束………それが果たされました………。」
ミルフィーユ「………?何で…?」
リョウカ(本体)「………ええ、まるで矛盾してる話でしょう……私と貴女とで主人様の帰還を願っていた……しかし貴女も私も知らない……本当の主人様の正体が判明したのですよ…………。」
ミルフィーユ「………本当の主人様?」
リョウカ(本体)「………それはね……貴女の目の前に居る人物ですよ。」
ミルフィーユ「……私の目の前……って……。」
リョウカ(本体)「うん………私自身ですよ……そもそも何故なのかと言うと……私が貴女の主人だと言う事を知ったのはつい昨日………私の記憶の一部が復元された…………その内容は……私には複数の妖精神を仕えていて……ある日突然神々の襲撃に遭い壊滅的な被害に遭い……その内たった1人だけが生き残った……それが貴女だった……しかし襲撃に遭った所為で私と貴女の記憶は失い……貴女は妖精神からただの花の妖精へ力を失い……私と会うまでこの場所にずっと待ち続けた………姿も名前も分からない名の無き主人様の為に……そして私は記憶を失いただふらふらと気紛れのままに旅を続け………ある日貴女に出会った……………もしその時に記憶が戻っていれば感動の再会と言えれたのですが………記憶を持ってない私と貴女は赤の他人だった…………しかしある日またしても神々の襲撃に遭った貴女は殺され………当時の私は貴女のお陰でまともな性格へ至っていたのですが………それと同時に大切な存在の死に対する感情も深い………私は怒り狂い私は復讐の鬼となって襲った神々を皆殺しにした………それでも貴女は戻って来る事は叶わない……もう生き返れない…………だから私は叶う筈の無い筈の約束を守る為…………此処に貴女と貴女の守っていた向日葵を共に埋め……此処に家を建て……貴女の待つ主人様の為に…………綺麗な庭園を設立し……ここまで広大化に成功しました………そして此処がそうたらしめてるのは貴女の力と影響が非常に強いのです………だからある意味でこの庭園は貴女の庭園みたいな物です…………。」
ミルフィーユ「………………。」
リョウカ(本体)「………でもね、貴女が亡くなった命日になるとね……貴女が亡くなった事が本当に悲しくて辛かったですよ……どれほど会いたかった事かって位にね………そして技術的にも練度的にも熟成した私達なら或いはと言う賭けを賭けて貴女を保護する為の作戦を展開する事を決行して……こうして無事に貴女が生きていられるこの世界へ連れて来れた………だから本当に良かったですよ………ただね………今も尚此処には貴女が眠ってるのは一生変わらないのも事実です………そして今もあの世であの子は私達の事を見守ってくれてます…………。」
ミルフィーユ「………そっか……それで……私はどうしたら…?」
リョウカ(本体)「………ミルフィーユ……貴女は……たった今より……この庭園の管理者と同時に私の直々の娘になってもらいます。」
ミルフィーユ「………はい…?」
リョウカ(本体)「突然そんな事を言われても分からないと思いますよね……でもね……さっきも言った様にこの庭園は謂わば貴女の力の影響が大きいので実質的に貴女がこの庭園を支配下に置いてる様な物です………まあ厳密には此処に眠るミルフィーユのですが………しかし貴女が眠ってる間に此処に眠るミルフィーユの力とエネルギーを貴女に移したので貴女が生きてる限りはこの庭園は貴女の物で……一生枯れる事は無いです………だからこそこの庭園は貴女が管理者として相応しいとみなさんの相談の元で決定しました……そしてもう一つはこれは私個人的な理由ですがね……実際には確かに貴女を産んだのは私ですが………正確には私がタツハナ時代の時です……しかしです………もう私はタツハナではなくリョウカですが………私にとっては唯一無二の私の大事な生き残った娘です……。」
ミルフィーユ「………リョウカ……。」
リョウカ(本体)「………生きて良かったです………ありがとうございます………ミルフィーユ………。」
ミルフィーユ「………うん……ありがとう……リョウカ……ううん……主人様……!」
リョウカ(本体)「……ミルフィーユ、主人様って堅苦しいのはもう無しですよ…もう立派な家族ですから普通に呼んで下さいね?」
ミルフィーユ「はい!リョウカさん!」
リョウカ(本体)「ふふふ……あ、そうだ……ついでですから……はいこれ。」
ピカァァァァン……パァァァァン……
ミルフィーユ「……?何だか力が湧いて来ます…?それに服が代わってます…?」
リョウカ(本体)「これで正式に貴女はもう私の家族です……そしてたった今より貴女の種族は妖精神から新階級の最高妖精神に認定……華の最高妖精神…ミルフィーユです……これからも末永く宜しくお願いしますね、ミルフィーユ。」
ミルフィーユ「はい!ありがとうございます!」
リョウカ(本体)「さてと、そうと決まれば戻って就任式で祝おうじゃないですか…今日はパーっとしましょうね。」
ミルフィーユ「うん!」
そして2人は仲良く戻り……その姿を見た一行達は安堵した……その後はミルフィーユの最高神化及び新階級の最高妖精神の就任式を開催して大いに祝った…………
……翌日……
リョウカ(本体)「ねえ、ミルフィーユ。」
ミルフィーユ「ん?」
リョウカ(本体)「……貴女と約束をしたいです……。」
ミルフィーユ「……?良いよ?」
リョウカ(本体)「じゃあ……私と貴女でこの……【華の妖精庭園】……末永く私達が死ぬその時まで育てて行こうと思ってます……今度は私だけじゃない……私と貴女で……ううん私達みなさんで立派に育てて行こうかなって思ってます………。」
ミルフィーユ「……良いよ、私もリョウカと…みなさんが一緒なら行けるって思ってます。」
リョウカ(本体)「そうだね……それじゃあ約束ですよ………今度はもう決して消える事の無い永遠の約束ですよ………。」
ミルフィーユ「うん!約束です!」
そして2人は………太陽の登る華の妖精庭園の中枢区画の妖精神の向日葵の目の前にて……再び結ばれた永遠の約束………今度は決して崩れる事も切り裂かれる事も無い……固い絆で結ばれた約束…………2人は仲良く今日も花の手入れをするのだった………
【閑話:その8:完】
【続く】
EDBGM:作品名【夜廻シリーズ】曲名【夜廻&深夜廻:メインテーマ】