レースの指揮者   作:チョコレートパルフェ

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はじめましてチョコレートパルフェといいます。
処女作なのでおかしな部分とか分かりにくい部分があった場合はお許しくださいm(_ _)m


プロローグ

「ヒトのくせに!男のくせに!白い髪で気持ち悪い!それにウマ娘でもない!あんたなんか私の子じゃない!」

 

初めて母親の名前を呼んだ時に言われた言葉がこれだった。

 

黒鹿色のウマ娘の母とは違い人間の俺は髪色は母とは真逆のシルクのような真っ白だった後に分かったことだが所謂アルビノと言われるものだった。さらに中性的な容姿だったこともあり男の子より女の子に見えることもあり母親からは嫌われていた。逆に三年後に産まれた青鹿色のウマ娘だった妹は母親の愛情を受けていた。

唯一父親が良くしてくれたおかげで学校に通えていたし何とか生活できていたが母親に気に入らないことが起きるとストレス発散のために虐待に近い行為を受けることも多かった。

 

時は流れ

一週間後に13歳を控えたそんなある日、夜中に不意に目覚めた俺はリビングから話し声が聞こえてきた。俺は音をたてないようにリビングへ向かった。

 

 

「正気か!あの子を売るだと!」

 

「ええ正気よ、あんな気持ち悪い生き物が家から居なくなるだけでなく大量のお金が手に入るのよこれ程嬉しい事はないわ」

 

「いつあの子を連れて行く」

 

「来週の土曜日よ分かっていると思うけどあいつにこの事喋らないでよ」

 

 

音をたてないように部屋に戻った俺は混乱していた。元々捨てられることは覚悟していたが売られることは想定外だった。その日は寝れなかった。

 

次の日、売られることが分かった俺は怖くなり母親と妹が出掛けた隙に入るまで着替えをリュックに詰め込んでいるとドアが叩かれる音がした。母か来た!と思った俺は急いでリュックをベッドの下に蹴り飛ばしおそるおそるドアを開けるとそこには父さんが居た。父さんは

 

「春樹、理由は後で話す今すぐ急いでリュックに着替えを詰め込め!急げ!」

 

と言ってきた。俺は急いでベッドの下から蹴り飛ばしたリュックを取り出すと筆記用具とお気に入りの本を入れる

 

「準備できたよ」

 

「よし!車に乗るんだ」

 

言われた通り俺は荷物と共に後ろの席に座る父さんは俺が乗ったことを確認すると車を走らせた。

 

繁華街とは反対方向へしばらく車を走らせていると父さんが口を開いた

 

「春樹お前、話を聞いていたのか」

 

そりゃ息子に逃げる準備しろって言ったら直後に息子がベッド下から服が入ったリュックを取り出したんだ勘づくよね。家族が中で唯一信頼している父さんに隠すつもりもないので素直に話す

 

「そうか、すまないな俺がもっとしっかりしていればお前はこんな目に会わなかったのに」

 

バックミラーに暗い顔の父さんが映る。俺はそんな父さんに笑って答える

 

「別に父さんのせいじゃないよそれに俺は感謝してるんだ俺を育てくれてる優しくしてくれる父さんに」

 

紛れもない本心だ。ここまで優しい父さんじゃなかったら俺は今頃死んでいるだろう。服やスマホもパソコンなど買って貰っているし本当に父さんに感謝しかない

 

「そうか、そう言ってもらえるとは嬉しいよ」

 

気がつくと隣の県に入っていた

 

「ねぇどこに向かってるの?」

 

言われるままに乗ったがどこに向かうか聞いてなかった俺は父さんに尋ねる。父さんのことだ俺を買う輩の元に向かうとは思わないが不安になる。

 

 

「もう少しで目的地に着くそこで話すから辛抱してくれ安心しろお前を売り飛ばすことはしない。」

 

「分かった」

 

俺は父さんを信じて目的地まで車に身を任せた。

 

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