だいぶ間が空いてしまいましたが、
仮面ライダーステラ
本格始動でございます。
ではではごゆっくり御愉しみください。
中東 某国・巨大砂漠
彼女が属する暦の上で、2007年ころから旅を始めて早8回、年越しを経験したある時。
アテもなく続いていた彼女の旅が、ココで大きく変わるのだ。
それは、劇的な変化であって劇的な変化ではない。
彼女にとっては、驚愕するに事足りる出来事なのであるが
この真っ暗な空、宇宙の法則からしてみれば
単なるサイクルの一環でしかない。
例えるならば、地球での日照時間がある周期をもって変化すること。
これは『ミランコビッチ・サイクル』というのだが、その周期は二万年とも四万年とも言われる。
彼女、魅輝に起きる変化も、そのなかのひとつでしかないのだろうか…
「…」
何時ものように、無垢な星空を見つめる魅輝。
その行動に明確な理由はなく、なぜか旅を始めた当初から続けている慣例行事的な物だ。
さて、何時ものごとく星が綺麗である。
ここまでの辺境となると、目障りきわまりない人工光が殆ど無いものだから
日本で見る以上に心が安らぐ。かも知れない。
…まじまじと空を見上げると、『あの出来事』を思い出す。
そう、それについて概要も、結果も、きっかけも、ましてやその出来事の名前さえも残っていない
あの出来事である。
おそらく、この星の上でその出来事を覚えているのは魅輝のみ。であろう。
全てがホワイトアウトし、全てが光に帰し、全てが忘れ去られたあの出来事。
それが魅輝を大きく変えたのは言うまでもない。
何故、自分がそれに巻き込まれ
何故、自分だけが生き残り
何故、自分だけが変化を強いられたのか
その答えを、彼女は空に見いだそうとしている。
「…ふぃ〜」
無論、空は無口だ。
そう簡単に答えは教えてくださらない。
まだまだ及第点には足りてないということか。
そうため息をついた魅輝の前に、変化の内の一つが現れた。
人間とも動物とも、
生物とも非生物とも、
実体とも幻影ともとれない「何か」が、
魅輝に近寄ってくる。
何百カ国と旅してきた魅輝だが、こんな物は一度も見たことがない。
これは、何だ…
もしも、万が一にもこいつがこの星の産物でないとしたら…
やはり、その場合は空の落とし子。
ということになるのだろうか?
『…』
「何か」は呆然と立ち尽くす魅輝の首をがっつりと掴み、
どこが目でどこが口かもわからないようなもやもやで曖昧な顔を魅輝に向けてくる。
何だこれは…
本当に訳がわからない。
そう考えていた魅輝の右目に、一粒の光球が映る。
それは、彼女の手を自身に誘い、「何か」から引きずり出してもらおうとしていた。
「っ!」
ヘドロのような、霧のような「何か」の躯から光球を抜き取った途端
「何か」は途端に形を崩し、見る見るうちに砂の大地に消えて行ったのであった。
最後に残ったのは、標準的な水晶玉と同じ大きさの光る球。
中にはキラキラした不思議な粒子が漂っており、地球上のどんな宝石よりも綺麗である。
この瞬間から、彼女の旅の目的は大きく「変身」した。
『ただ歩き続ける』から、『この球と同じ輝きを求める』に。
…これからこの先、この球は彼女に何を求め、どこへ誘うのか
それを知るのは、この漆黒の空だけ。なのかもしれない
続く
はい、ついに始まってしまいました
彼女の戦いが!
ではココで登場人物のおさらいを
○魅輝
世界各国を旅する謎の少女。
外見は15~16歳程で、のばしっぱなしのロングヘアである。
今回訪れた国で「何か」と出会い、運命が大きく変わる。
○「何か」
魅輝の前に突然現れた謎の存在。
その正体は、光球と地脈が反応して生まれた
動物でも植物でもない「第三の存在」。
ここでは便宜的に「オーブス・パッケージ」と総称する。
ちなみに今回現れたのは「シリウス・パッケージ(不完全体)」。
不完全な状態でもかなりの力を有していた。と思われる。
こんな感じですかね
では、また次回