仮面ライダーステラ   作:すきぷら

4 / 7
ある朝目覚めた魅輝は、布団の中に自分以外の存在を感じ取る。
果たしてその正体とは…?


まさかの新キャラ登場!
そして、念願の初変身!!(遅

仮面ライダーステラ、第三話
お楽しみくださいませ


第三話 その答え

ー明朝・古物商ー

 

 

「んぅ…?? ……」

目をさますと、そこはいつもの青空ではなく

白亜の天井…

 

そうだ、前回「スロウ」と名乗る男に招かれ

ここをいっときの住処としたのだった。

 

久しぶりのベッドの感覚、シーツ、まくらの感覚…

魅輝は、このままずっと寝ててもいいとさえ感じた。

 

おまけに、身体がものすごくだるい。

 

あぁ…久しぶりの好環境で、疲れがどっと出たとみえる。

 

「後5時間…」

 

魅輝は、そのまま二度寝にしゃれ込もうとした。

 

その時、毛布の中でうごめくものが。

 

無論、自分の手足ではない

…まさか、幽霊?!

 

恐る恐る中を覗いてみると…

 

「…?」

 

…幼女だ

……もう一度言おう。

 

幼女だ。

 

 

「だ…ど……ドチラサマ?」

 

驚きすぎてまともにリアクションもできない魅輝に、スロウがすかさず説明に入る。

 

「おはよう! ミキぃ!!

それもれっきとしたパッケージの一人なのだよ!」

 

「は、はぁ…?」

 

「元来、オーブスパッケージは地脈と自らのエネルギーを元に誕生する!

しかし、その子の場合は地脈ではなく君にほとばしる生体エネルギーを元に生まれたようだ!!」

 

あぁ、どうりで身体が…

彼女は納得した。

 

そのままとてつもない睡魔に襲われ、彼女の意識は途絶えた

 

「おい…また寝るのか?

……せっかく朝ごはん作ったのに……」

 

スロウが残念そうにつぶやくが、彼女は既に夢の中である。

 

 

3時間後…

 

「ん、よく寝た…」

ようやく起き上がった魅輝。

しかし、既にあのパッケージの姿はない。

 

行動を開始したのだろうか、自分の養分を使って

 

行動を開始したのだろうか…

解せぬ。

 

髪をまとめ、居間に向かう魅輝。

 

彼女を出迎えたのは…

 

「おはよっ、ミキ!!」

 

うねりのある長く黄色い髪に、鋭い眼光を放つ翠の目。

体躯は魅輝の3分の2ほどだろうか。

間違いない。

先ほどのオーブスだ

 

「彼女、人間を基にしたこともあって素晴らしい知性を持っているようだ!

料理もこの通り、完璧だ!!」

 

…全く、このオヤジは……

さておき、元にするエネルギーが違うと、こうも知性に差が出るとは驚きである。

 

彼女は眠気まなこに感心したのだった。

 

 

「…さて、今日の予定だが……北の柱の様子を見に行って欲しい。」

スクランブルエッグを食べながら、スロウがつぶやく。

 

当然、魅輝は目が点である。

「寝起きでそんなこと言われても……」

 

「何も食べてすぐ行けとは言っていない…

適当に食休みしてからいくといい。」

 

その発言に、ホッとする魅輝。

 

話を横耳に聞いていたパッケージ…仮にアンサーパッケージとしよう。

 

彼女は目を輝かせ、こう言い放った

 

「ボクも行きたい。」

 

当然、スロウが止めに入る。

「気持ちはわかるが、君には晩御飯を作ってもらわねばならない… わかってくれ、…えっと」

 

「アン。」

 

「そう、わかってくれ

アン。」

 

晩御飯て…

方便とはいえ少々アレな止め方な気がするのは、魅輝だけではなかったはずだ。

 

30分後

 

「さて、行ってきますかな」

軽く伸びをし、愛用のコートを羽織りいざ出発。

 

目指すはスロウの言っていた「北の柱」。

ここから10分少々でつくというから、要件を満たして帰ろう。

 

そう思っていた。

 

 

ーメインストリートー

 

 

しばらく歩いていると、街に出た。

非常に活気付いており、これまでに旅をしてきた国の中でも有数の賑わいを見せていた。

 

「へぇ…いい町じゃん?」

 

しかし、いたるところに魔除け、邪視、お守りなどスピリチュアルな商品もたくさんあった。さらに言えば、それら全てにステラオーブスのような模様が描かれている…

 

あの町は戦争、その町は殺人、この町はオーブスパッケージに脅かされているというわけか。

 

楽して助かる命がないのは、どこも同じである。

 

 

 

すこし悲しい気持ちになりながら町を抜けると、いよいよ「北の柱」である。

 

 

ー夕刻頃・北の柱ー

 

 

外見としては、東洋の五重塔のような雰囲気で、それなりに高い。 だが、人が住めるほどしっかりした作りではないようだ。

 

「ここが北の柱ねぇ?」

 

しばらく見上げていると、衝撃が彼女を襲う。

 

 

この感じ…間違いない。

 

パッケージだ…

 

しかも、シリウス・パッケージとは違い

確かな存在感と強固な外骨格に覆われている。 しかもオーブスがどこに入っているかもわからない…!

 

あの時のようには行かないか…

 

ふと、スロウの言葉を思い出す。

 

『それはステラドライバー。

オーブスを生かすための先人の知恵…』

 

今バッグには、一個のオーブスとそのドライバー。

 

……やるっきゃない。

 

「っ!」

彼女はシリウスオーブスとステラドライバーを持ち、パッケージの前に立ちふさがる。

 

「掴んでみるか、君のオーブ…」

 

『ぎ……が……

な……にを……言ってる………?』

 

決意を固めるように、シリウスオーブスを握りしめ叫ぶ

 

「キャッチ!

ユア!!

オーブス!!!」

 

その言葉とともにドライバーを腰に装着。

そしてスロウの言葉通りに、シリウスオーブスを中央のくぼみにはめる。

 

『ORBES No.01 "SIRIUS" INSERTED. 』

 

大きく息を吸い込み…

「変身!」

 

すると、ドライバーの音声認識機能が発動したのかなにやら喋り始める

 

『HEN-SHIN CODE CONFIRMED. SEQUENCE START...』

 

『ぎ?!』

驚くパッケージ。

もはや戦意はない

 

『AWAKENING OF si-si-SIRIUS!!!』

 

上記の音声とともに、オーブスからまばゆい光が溢れ

徐々に魅輝の身体を包んでいく。

 

その光は、いつか彼女が見惚れた星の輝きそのものであった。

 

『WELCOME TO "Stella Suits Systems"...』

 

全身に走る青いラインが、複眼が発光し

ついに変身が完了した。

 

「へぇ、これがドライバーの力か…

 

たしかこういうのなんて言うんだっけ?」

 

「かめん……らいだー…………!!!」

 

変身した魅輝の姿を見たパッケージが、極端に恐れをなし後ずさりしている。

 

それほどまでに威厳のある力。なのだろうかこれは…

 

 

 

ー夜・古物商ー

 

 

…一方、スロウは…

 

「シリウスの輝きが増している……

遂に蘇ったか!!

 

…おかえり、いや、ようこそ

『仮面ライダーステラ』……!!!」

 

 

 

 

続く




いかがでしたか?
今回遂に、仮面ライダーステラが初変身を果たしました!

いやはや、長かった((

ちなみに、次回は舞台となっている街の現状などを描く説明回となっておりますので
そちらも合わせてみていただければと

ではでは、良き星見を

Tips!

・アンサー・パッケージ(通称:アン)
地脈ではなく、魅輝の生体エネルギーを元に発現した特殊なパッケージ。
其のためか怪人のような姿をしておらず、8〜9歳ほどの女の子の姿をしている。
外見は金髪碧眼。目の下に謎の横線が二本入っているが、現時点でこれの正体は不明。
魅輝の性格を色濃く受け継いでいるようで、自分のペースを乱されること(例:睡眠妨害)が何よりも苦手。
しかし、魅輝とは違い非常に社交的である。

通称の「アン」は自ら名乗ったもの。

・北の柱
現在魅輝が居る町に存在する物見櫓的なもの。
町の最北端に位置し、それなりの高さがあるが、ある理由によりぼろぼろになっている。
また、一定水準の生活ができる設備が備わっている。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。