Mercenary Imperial Japan 〜幕府〜 作:丸亀導師
1701年 欧州でスペイン継承戦争が勃発するという報告が入ると、綱吉はいち早く行動を開始した。まず、現在北米でいがみ合っているスペインの勢力、それのさらなる弱体化を予想しより強固に北米への投資を決行する。フランス・スペイン連合vsそれ以外の国々という構図だ。
それとは別に戦争そのものへの介入は、中立という立場を取り比較的にフランスとの戦闘へ積極的ではないオランダを介して、いつでも講話のテーブルに座れるよう、フランスにほど近い英国のジャージー島へと仮の領地の租借をオランダの仲介のもと、英国へと打診した。
この出来事は、何も政策の転換というものではなく単に目の上のたん瘤であったカムチャッカでのロシアとの激突が原因であった
。この頃、頻繁に日本と小競り合いを起こしてきたロシアが本格的に軍の派遣を検討している。という、噂が流れてきたからだ。
他国にそれも地球の反対側の出来事への関心などほおって起きたくなるほどである。
もっとも、フィリピン総督府を手中に収めるよりかは簡単なようだ。流行病が始まり、そこに住む日本人やスペイン人にもそれらは流行り、いっときの間にそれは熱帯地域に瞬く間に広がった。
マラリアと呼ばれるこれは古くから世界にあったが、この年は普段よりも酷いものであった。
1702年 ロシアとの国境線確定のためにユーラシア大陸東端の地図の作成が開始される。
ロシアとの戦闘、雪原の血事件が起こる。〘①〙
北夷征討軍の派遣が行われる。北夷征討将軍に上杉が任命される。
前年に取り潰しとなった、赤穂藩の浪人たちによる吉良上野介に対する夜襲、赤穂の浪人事件が起こる。〘②〙
1703年 江戸にて大地震が発生する。これによって、都市型要塞から脱却し、経済都市として再建が始まる。
ロシアとの間に存在する山脈を天然要塞とするように計画がなされ、それとともに沿岸部への浸透を開始する。周辺の部族等との関係を良好とし、ロシア人に対する嘘や噂を流布を始める。
竹千代元服し家信と名を改める。
綱吉、家信への将軍位の譲位を進めようとするも家信により数年間の猶予を与えるよう、嘆願される。
初の穢多出身の学士によって雷酸水銀の化合が行われる。
家信、新型の銃と真鍮製の中入式早合を開発する。〘③〙
1704年 綱吉病に倒れる。荒れ狂う姿から、狂犬病への感染が疑われる。なお、これに対して奇跡的な生還を果たす。
小動物に対して異様な程の警戒を持つようになり、後遺症として半身不随となってしまう。
家信への譲位を今度こそと、家信へと伝えると自らは病人であるため、政務から身を引く。
この年、綱吉へと木製の車椅子〘④〙が家信から送られる。また、屋敷等へ緩やかな坂のある玄関を家信将軍自ら設計し、綱吉に驚嘆される。
綱吉、犬に自らの車椅子を引かせる構造を作らせ犬馬車様と呼ばれる。
① 雪原の血事件
日本人居留地に対してロシア側が突如として行った襲撃。駐在していた武士、並びに屯田兵が迎撃に参加し防衛に成功するが、双方に多くの犠牲者が出た。
② 赤穂の浪人事件
世に有名な忠臣蔵。こっちでは見事に失敗するが、これによって、吉良上野介に対して厳罰が下され、官位並びに武家としての格を失う。
③ 新式銃 真鍮製中入れ早合
隔螺式のボルトを持った後装パーカッション式と初期の真鍮製薬莢である。後装銃として未熟であり、耐久性としては200発が限界であるが、元々ライフリングが刻まれており球形弾を使用するため、それ程の持続性はない。ミニエー弾の登場によってその力は発揮される。
真鍮製薬莢は、薬莢としては側だけで後部は油和紙が糊付けされている。ボルトが押し込まれ回転する際に、先端部の導火筒がそれを突き破って火薬に火が到達し発火する。
使用後は膨張の度合いによって基本的には再利用される。
④ 綱吉の車椅子
なんの変哲もない車椅子、ただこの時代存在し得ないもの。よって世界で初めて作られた。
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