Mercenary Imperial Japan  〜幕府〜   作:丸亀導師

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家信の治世4

 

1722年 清と露の対立が日本各地へとその影響が波及し、各地から両国への軍事物資の供給による所謂バブルが始まる。

特に露相手の余り物の食料の供給により、蝦夷や南樺太の住人の懐が温まると、停滞気味であった南樺太の整備が大々的に行われる。

 

日清・日露間にまじ合わされたヤクーツク条約により、日本の参戦はあらず変わりに武装商人《①》達による、戦争の形態と戦術等のあらゆる情報の収集に努めた。

この頃から、日本軍では機動力偏重の兆しが現れ始め火砲の軽量化と大型化の停滞が始まる。

 

日の本薬剤師会《②》が設立される。

 

 

1723年 露の陰湿な軍事力と清内部での腐敗と皇帝の死去が合わさり露はウラジオストクまで占領を行い。ここに停戦が行われる。以後清はこれに対しての接触を控えると共に、内部での粛清がはじまる。

 

5年間続くフィリピン動乱《③》の始まり、フィリピン総督府は日本人傭兵団にその鎮圧を依頼するが、民衆側がその部隊が傭兵に依存するというところを逆手に取り、逆に傭兵団を雇う。

これによってフィリピン総督はミンドロ島へと脱出する。

 

この機に乗じて、日本はフィリピンの領有化を本格的に進め始める。一つの部隊を送り込み、そこで一つの勢力を作り上げた。

ラプ=ラプの子孫と言われる人物を王に見立て、セブ島を本拠地に北部を目指して進軍を開始した。

 

スペイン遣亜艦隊が暴徒の中マニラで焼き払われ、スペインは焦り本国艦隊の派遣を余儀なくされる。

スペイン継承戦争のあおりをもろに受けていたスペインは、このとき派遣できた艦隊で既に国力の限界に近づく。

 

幕府は執拗で陰湿な手、即ち民衆の煽動を行った。言葉が統一されていないフィリピンにおいて、日本語という商人がよく使う言葉がそれに拍車をかけた。

 

 

1724年 日本領沙市に天皇より舎路公国という国号が与えられる。これにより、事実上日本は衛星国を持つ連邦制国家であり同君を持つ北太平洋という広大な海域を支配すると宣言する。日本国本土を皇国とし、明等の影響下にある国を王国とする連合性の帝国。大日本帝国が誕生する。

これにラプ=ラプ2世の組織しているマハルリカ王国《④》が加盟を行う。

 

この年コルベットを中心としたスペイン先遣艦隊がマニラ湾へと侵攻を開始する。武装蜂起した住民等によって彼等は上陸することもできず、唯一反乱の起こっていないパラワン島へと脱出に成功する。ここで、本国からの戦列艦による艦隊を待つことになった。

 

一方で日本はその動きに呼応するかのごとく、ルソン島各地に存在する日本人街の有力者、傭兵団(大名)、へと勅令を出した。

一致団結の元島を天下の名の下に統一せよと。

ラプラプが簡単にこの国を乗っ取ることができるように、芝居を打った。

ラプラプが各地へと文を出し、それが到着したと同時に動き出す。各地で親マハルリカ王国派であると誤認させるためだ。

 

 

1725年 学士達によるルソン島の学術調査が始まる。測士達による港湾施設や、島の地図の作成が始まる。

 

スペイン主力艦隊がスペインより出発する。

オランダ、秘密裏にスペイン艦隊への補給の手助けを行う。

日本艦隊、江戸湾より出港マニラへと停泊する。

 

フランスより乳牛が日本に輸入される。なお、種別はジャージーである。複数頭輸入され、群馬を中心に牧畜が始まる。

 

 

1726年 スペイン艦隊補給の為日本は横須賀へと寄港する。その際、日本国から食料と水を渡されるも火薬類等の受け渡しは拒否される。仕方なく、そのままマニラへと出港する。

 

スペイン艦隊マニラへと到着するもまたもや、民衆から攻撃される。多勢に無勢であり、海上封鎖によって周辺からの一切の貿易を遮断する動きを見せる。

ラプラプはこれに乗じて、ルソン島の全島へと武装蜂起を呼びかける。これに呼応するかのように、各地でスペイン人居留地の破壊が行われる。

 

スペイン艦隊はまたもやパラワン島へと脱出する。

 

ラプラプは天皇より戴冠の儀を行われることとなる。

 

マハルリカ王国の正式な大日本帝国加盟が宣言される。

 

 

1727年 業を煮やしたスペイン本国が本格的な艦隊のさらなる派兵を決定。反乱軍に味方する国に対して警告するとともに、その国に対して宣戦を行うとした。

欧州各国はこれに対して不干渉を約束する、またフランスは食料と弾薬をスペインより銀での支払いにより得る。

 

この年に唯一反乱軍に味方する日本国へと先んじて大使館か最後通告を行い、これにより一年間の日西戦争が始まる。

日本国は堂々とフィリピンへと艦隊を入城させ、スペイン艦隊を待ち受ける。

奇襲を行い、パラワン島に存在していたスペイン居留地を焼き払い見せしめとして、領主の首を大使へと送りつける。

 

日本国内の昆虫学者等が適者生存理論《⑤》を発表する。

 

学士医学科において外科と内科に別れる。

 

カロリーヌ妃、第7子を出産するもこれまで全員が女性である。

 

 




① 武装商人 
傭兵のような積極的な戦闘には参加せず、武器を売りさばく武器商人のような者たち。ただし値段のいかんによっては、山賊のようなこともする。

②日の本薬剤師会
それまで口伝や効き目の解らない、または定まっていなかった薬剤の効能を全国で一律にするために作られた組織。また、状況と場合によって薬剤の分配等を行い各地の取り分を決めた。

③フィリピン動乱
5年間に及ぶスペインに対する動乱。反乱。最終的にはマハルリカ王国として独立することとなる。

④マハルリカ王国
フィリピンで、現実に名前を変えようという動きがあったときに候補に上がった名称。意味はサンスクリット語で高貴に誕生した。という意味。

⑤適者生存理論

所謂進化論の一形態。現在では運者生存が比較的正しいとされるもある程度の適応もあるよね〜と、言われている。
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