Mercenary Imperial Japan  〜幕府〜   作:丸亀導師

4 / 21
家光の治世3

 

1650年 家光、水戸徳川藩主徳川光国に対して、明国主長平公主の元へ軍を率いて合流するよう命ずる。

光国、自らが推挙する者達を連れて行くよう家光に物申す。家光これを快く受諾。

光国1万を率いて、南京へと入城するも荒廃したその有り様に絶句する。

 

雲南の呉三桂、広東の尚可喜、福建の耿継茂。中華南部の3大勢力、中立を宣言し戦の静観を諮る。幕府これら3つの調略に労力を取られる。

 

幕府軍、朝鮮での河川の防備を固め境界線の街等に奇襲を敢行し焦土とかす。

 

松平長七郎《①》家光の命により新大陸へと家臣及び百数名の領民と共に出港する。

 

 

1651年 家光《➁》、突如として意識を失い倒れる。大学寮の医師、家光に治療を施し一命を取り留める。これを気に、人体に対する理解ある医師を育てるために、年に数度どの解剖とそれらを記録するように制度改革を始める。

 

脚気に対する医学的アプローチが始まる。動物を使用する実験を行う学者が対照実験を行い、脚気の原因が白米の過剰摂取であるという結論を見出す。結果様々な食べ物を共に食べるようにという御触書が、各地へと出される。

 

順の皇帝、李自成。北京を巡る清との戦争に敗北、落ち延び南京へと残党を率いて現れる。長平公主、自らの仇である李自成に対しその所業を許し、明の軍を率いる事を命ずる。自成、感激し公主に対して忠誠を誓う。

 

光国、自成に対しての処遇に公主へと強烈な意見を行うも、公主それに折れる事なし。光国、北京を制した清が南下することを察知し家光へ軍を派遣するよう使者を送る。家光、来年の春までの増援を約束する。

 

 

1652年 江戸〜唐津間、手旗櫓・小屋が完全開設。最盛期には江戸からの伝聞を片道1時間で到達した。《③》

 

南京を巡る戦いが始まる。初戦、明が防衛に成功し、長江北部と南部で中華が完全に分断する。

 

日本、大陸の北部。黒竜江で謎の勢力と清が戦争をしている事を察知する。これを利用しない手はないと考え、接触を計ろうと画策し、一部使節が接触をはたす。

ロシア・ツァーリ(以後 露国)との不可侵条約を締結すると共に、国境線の確定を了承する。《④》

 

南朝鮮半島、検地と測量を行いつつ一部禿山への植林を始める。

 

日本軍光国の元へと凡そ1万の増援を送る。

 

 

 

1653年 南京を巡る戦い熾烈を極める。明、一部で離反の動き出るも首謀者の打首、並びに清の将数名を捕える。

 

公主の命が危険だと判断され、日本国へと移送される。明、それを数年隠す。

 

日本、北朝鮮への兵糧攻めを敢行する。田畑の凡そ1割を刈りばたらきし、徹底的に兵糧を圧迫し国境線付近北部10里は、不毛の地とかす。また、このとき塩を撒いたようである。

 

 

 

1654年 松平長七郎 スクワミッシュ族の族長シアクスと友好関係を宣言し、文化の協調と互いの交配を願い、城塞を建築する。

また、この地を沙港(シアトル)《⑤》 と命名する。

 

家光、大日本沿海輿地全図の編纂を命ずる。《⑥》

 

民間商人、カムチャッカ半島へと上陸し中継基地として利用し始める。

 

ルソン島の日本人居留民がスペイン人居留民の人数を超える。

 

南京を巡る戦い、双方長き戦いに嫌気がさし始める。現地の部隊同士が長江で、自然と見てみぬふりをし散発的な戦のみが行われ始める。

 

朝鮮半島、清軍が撤退を始める。李氏それを止めようとするも、それにいかず事実上の日本軍の勝利となる。

 

 

1655年 明軍将 鄭芝龍。日本軍将光国と対立する。これにより、慎重派光国と、強硬派鄭芝龍によって明国軍が分裂の危機に瀕する。

 

清 南部を半ば諦め征西を本格的に始める。そのため、明への軍の派遣を見送る。

鄭芝龍空きを突き攻勢を結構するも、軍の統率を光国に掌握され明国軍の実質的支配権が日本軍のものであることを知る。

 

 

1656年 家光、厠で脳卒中にて帰らぬ人となる。遺言状にとり、家綱4代目将軍となる。

家光の死に場所偽装され、厠ではなく寝床での死とされる。

家綱、日清戦争の終結の目算と戦費の形状を元に軍の再編を行う。

 

公主、親王との間に嫡子を儲ける。《⑦》

 

 

 




①松平長七郎 史実でも架空の人物。一応、駿河徳川の嫡子という設定。こちらでは実在の人物であり家光の温情のもとに、スペインの真似をして、海外植民地を作ろうと派遣された。

➁家光 この年史実であれば家光は死没している。


③手旗櫓、小屋 実際に大阪へと各地の米相場が手旗信号で送られており、その時間は数十分であったという。

④ロシア・ツァーリ ロシア帝国の前進組織。この時点で既に一部商人がアラスカへと到達しているが、まだ完全な統治には至っておらず。結果、日本にユーラシア東端及びアラスカを取られる。

⑤シアトル 史実のシアトルの場所にある。

⑥大日本沿海輿地全図 1650年代の技術をかき集めたもので作られた。以後30年おきにその時々の技術で測量を行なわれ、次第に精度が向上していく。

⑦明次代王 崇哀王架空の人物である。初代明王朝国王
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。