前世の記憶を取り戻したら、原作開始前に死亡する予定のラスボスの妻になっていた件について   作:しらたま大福

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さるかに合戦

 皆さんこんにちは。クレハことフィーナです。

 現在、杉元陣営&土方陣営の混合二陣営は旭川手前のコタンでさるかに合戦を行なっております。これも全ては第七師団に捕まってしまった、白石くんを助けに行くためだ。

 救出作戦を行う事が決まり、ついでに確保してきた刺青囚人で詐欺師である鈴川聖弘を利用しようとしたところ、その本人である鈴川が逃げ出そうとしたからです。

 

 さて、ここにいるのは怖い人達ばかり。逃げようとする鈴川に向かって皆は容赦ない制裁を加えていく。

 尾形くんの狙撃、アシㇼパちゃんが射った矢、キロランケが煙管の灰を落とし、杉元くんが刺し、牛山さんにのしかかられ、再び尾形くんに脅され、最後に特大サイズのストゥを持ったアシㇼパちゃんとキロランケと牛山さんの姿に、鈴川聖弘はガタガタ震える始末である。

 互いのストゥを褒め合う牛山さんとキロランケに、やっぱりこの陣営の方々は仲間になるととても頼もしくなるなぁ……と現実逃避とばかりに思う今日この頃である。

 

「アシㇼパ、私もその特大ストゥ欲しい!」

「よしよし、ユキコの分も作ってやる!」

「本当、嬉しいわ! ついでに持ち運びに便利な通常サイズもあると嬉しいわ」

「私に任せろ!!」

 

 キャッキャッとストウを片手に、アシㇼパちゃんとニコニコしているオリガ。

 

「ユキコも、尾形が裏切ったら私が作ったストゥで頭をぶん殴ってやれ。私も杉元が勝手に居なくなったときにやった」

「あ……いや、本当アシㇼパさんあの時は本当にごめんって……!!」

「ほらみろ、今じゃこの通りすっかりいい子になったぞ」

「ストゥ……すごいわ!! 尾形!!」

「やめろ、こっちを向くな」

「ちょっとだけ……さきっぽだけ……!!」※ストゥの乱用はいけません

「それ、絶対最後までやるだろ」

「きゃ~尾形ちゃん、最後までやるとかサイテー」

「サイテーよ、尾形ちゃん」

「最低だぞ尾形」

「なぜ俺が責められる」

 

 どうやら、私と別れている間にオリガはアシㇼパちゃんと仲良くなったみたいだ。

 オリガは小樽にいた頃は他の人間とは浅く広くな交友関係を心掛けていたようで、親友や友達と呼べる人間がほとんどいなかった。本人はボッチだということを全く気にしていないし、自分の顔が誰もが見惚れる美少女だと言うことを自覚しており「赤の他人の修羅場に巻き込まれるのは嫌だ」と常々言ってたので、友達はいらないと豪語していた。

 しかし、親的にはさすがに友達を100人作れとは言わないけど、一人二人ぐらいは作ってもらいたいと思っていた。

 

 そんな小さな悩みが、この旅で改善されたのは素直に嬉しい。本当は参戦する予定のなかった金塊争奪戦だけど、こうして娘の成長に繋がることが出来るんだったら……そこまで悪いものでもないのかもしれないと少しだけ思えた。

 

 

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