才能の権化が才能を無駄遣いしていることを嘆くのは間違っているだろうか 作:柔らかいもち
あとパルゥムの槍と股間ネタが公式でも使われて嬉しい。
ロリは無理だと思っていたけど、リリカル・アーデさん(笑)には幸せになってほしいと思ったのでR18いってみるか?
ちなみに春姫のは完成しました。
Lv.2になって十日しか経っていない知り合いの兎のような風貌をした少年、ベルが『中層』に行ったきり戻ってこなくなった。原因はこれまた知り合いの極東少女が所属する【ファミリア】の『
都市の外から帰ってきたヘルメスに告げられた青年はこう言った。
「久々に奮発してオプション付けたのに、代金払い終えた直後に言いに来るとか狙ってんのか?」
「まぁ待て、アスフィの真似か? その握り拳を下ろすんだ。ここは娼館なんだから流していい血は処女を散らした証だけだろう? 俺の返り血で汚しちゃ駄目だ」
「じゃあこっちで」
「待つんだ。俺のケツの処女なら散らしていいって意味じゃない! だからその苦悩の梨をしまってくださいお願いします! ふぉぉキュリキュリッて金属音が超怖い!?」
「男の象徴用の小さいのもあるけど、どっちがいい?」
「――うん、確かに俺は酷い真似をした。大人の階段を上ろうとする少年を邪魔するなんて口どころかアレを裂かれても文句は言えない……だから! 遠慮なく俺のブツをやるといい!!」
「じゃあ女にしてから前に使ってやろう。ヘルメス様は仮にも神だから綺麗な女になるだろうし」
「あぁーーーーーーーーーー!?」
漫才を繰り広げながら去っていく神と眷属を、美しい脚を持つアマゾネスがため息を吐いて見送っていた。
その後、バベルの最上階に君臨する美の女神から虫けらを見るような視線を送られる真似をした主神に代わり、とある依頼の恩を盾に一人の少年に執着する女神から【ファミリア】を潰さない言質を取り。
主神と大男を除けばハーレムになる臨時のパーティでダンジョンに潜ることにテンションを上げ、カッコいいところを見せようと決意し。
助っ人の覆面の冒険者から冷え切った視線を向けられ、調子に乗っていたことを反省して揉み手で覆面の冒険者に媚びへつらう三下ムーブをかますという醜態を晒し。
17階層に出現していた階層主『ゴライアス』をそのモンスターが産まれる凹凸一つない障壁、『嘆きの大壁』に腰から上が埋まる形で叩き付け、修復されて消えてしまうためダンジョンの壁ではなくピクリともしない『ゴライアス』の尻に『長くて太いものを突っ込んでください♡』と刻み。
これが本当の壁尻だよね、という一発芸をかまして盛大に滑り、ドン引きの表情と眼差しを向けられて盛大に落ち込み、これをやれば爆笑間違いなしでリューちゃんの印象もひっくり返ると騙した神に膝を叩き込み。
18階層に展開された【ロキ・ファミリア】の野営地の一角で厳重に監視されている男は誰でしょう?
――そう、ジーク・グレイマンです。
♦♦♦
「なんで俺だけ監視が……」
きっかけは胸のない方のアマゾネス、ティオナの呼びかけだった。【ロキ・ファミリア】にくっついて帰るためという名聞で一日18階層に留まることになったベル・クラネル救出隊が『リヴィラの街』の観光から戻った時、水浴びに行かないかと提案したのだ。
一人残らず賛成したことで、ティオナの案内に従って女性陣が森の奥へ消えた瞬間、ジークは残った【ロキ・ファミリア】の男性陣に囲まれた。ベルやヴェルフ達部外者は唐突な出来事に硬直し、囲まれたジークは動揺する様子を見せずただ身構える。
『ジークさん、女の皆の水浴びが終わるまで貴方を監視させてもらうっす』
『なんで?』
『貴方は絶対に覗きに行くと団長が言ってたからっす』
『で、従わなければ何をする気だ? 俺の
『
『七日目のセミより大人しくしとくわ』
人にトラウマを残して逝った初恋のエルフがとんでもない遺品まで遺していたことが判明。地上に戻ったら真っ先に処分してやることを誓って投降したジークは、物資に余裕がないと言っていたのに一つの天幕に押し込まれ、周囲を一〇人以上の団員に見張られている。暇なんだろうか?
呼吸音すらも極限まで小さくしてピクリとも動かないジーク。あまりにも物音がしないせいで何度も天幕の様子を見られながら、何故ここまで警戒されなければならないのかを考える。
(アイズやリヴェリアに舐めるような視線を向けたのが原因か……それとも【絶†影】に依頼の人物に会わせるために娼館に誘ったのが……いや、精霊『アリア』について尋ねられた時、英雄アルバートがどんな種族も孕ませられる色を好みまくったヤリチンだったんじゃないかって言葉のせいな気も……どれなんだ!?)
最初の【ロキ・ファミリア】と邂逅した時の印象が九割以上を占めているのだが、当人達には許してもらっているので可能性として考えることもない。とりあえず自分の中で挙げたセリフと男達の嫉妬ということで納得し、疑問を解消する。
覗きは男の浪漫。もちろんするつもりだ。服を着ていようがスリーサイズもくびれと胸と尻の形も正確に見抜けるとはいえ、やはり直に目で見る興奮には劣る。というか最近、観察眼の精度が上がり過ぎて道行く男の股間にぶら下がっている物体のポジションと形状と大きさまでわかるようになってしまったため、布越し視姦はやめている。先程囲まれた時も余裕そうな表情をしていたが、割と気分が悪くなっていた。Lv.が上がって強くなるほど弱くなっている気がするが、嘘だと思いたい。
逸れかかった思考を戻し、懐をまさぐる。抜かれた手にはビー玉サイズの青水晶が握られていた。対となる水晶の『映像』と『音声』を距離と障害を無視して入手できる規格外の
この水晶の片割れは道中で捕獲して洗脳した『バッドバット』に埋め込んである。この重要任務を達成した暁にはあのモンスターを親友として扱ってやろうと考えながら、水晶玉――『
『あ、「バッドバット」』
『撃ち落としなさい』
『了解』
ぱりーん、という乾いた音を最後に水晶はうんともすんとも言わなくなった。矢と下手人のエルフしか見えなかった。片割れを破壊され、ン千万ヴァリス費やしたジークの持つ水晶がガラクタになった瞬間である。
「ふっ……天才たる俺に対等な友なんて必要ない。信じられるのは自分の力だけ。ただ一人君臨する孤高こそ、俺には相応しい……別に負け惜しみじゃないし。悔しくなんてないしぃ……!」
水晶をポイ捨てし、唐草模様の布を取り出す。透明になれる『ハデス・ヘッド』をくれないアスフィに対抗して生成した
「バレなきゃ犯罪じゃない……罪がなければ罰は与えられないんだぜ、フィ~~~ン!!」
ジークの覗きは神聖浴場の時と同じように成功した。催眠をかけられた団員はジークの脱走に気付けず、見張りも完璧に存在を隠したジークを見つけることはできなかった。
ただ一つ、彼に誤算があったとすれば――。
「ジーク君、君は覗きをしたかい?」
「してないです」
「ダウトォォォォォ! 澄んだ瞳でしれっと嘘を吐くなぁ!」
「死んでください派閥の恥と汚点」
「「ぐぁあああああああああああああああ!?」」
人間の嘘を見抜ける神の存在である。男の浪漫には協力的な神が近くにいたせいでその特性をすっかり忘れていたジークは、主神共々団長から折檻を受けた。
帰ったら神の嘘を誤魔化せるようにしよう……そんな思考を最後に、ジークの意識は途絶えた。
後日、懲りずに温泉で覗きをしてシメられることを誰も知る由もなかった。
♦♦♦
「お困りのようだな、小人族の少女よ」
「貴方は……グレイマン様ですか」
「ベルのことが気になってるな?」
「な、何故そのことを?」
「それはどうでもいい。俺はお前に耳寄りな情報を持ってきた」
「何です、お金を要求するつもりですか?」
「まぁ聞け。ベルは俺が毎日コツコツと調教してな。押しまくれば簡単に落とせるようにしてある」
「何ですってぇ!?」
「ここは温泉……悩殺のチャンスがいくらでもある」
「おおお……!!」
「野郎が女を襲えば今からくたばれこの豚が、ってなるけど、可愛い少女が男を襲うなら許しちゃう。ヘスティア様や他の邪魔者は俺が受け持とう。後は頑張れ」
「ありがとうございます! 成功した暁には好きな食事を奢ります!」
地上に戻ったジークはハイパーウルトラジャンボ・じゃが丸くんデラックスを手に入れた。
ベル君は凌辱系が似合うと思います。
本来なら命が探すのはベル君がLv.3になってからなのですが、理由は察してください。
ちなみに『バッドバット』を射る指示を出したのはアリシアさんです。
漆黒のゴライアスはカットで。