アイリス米が炊き上がる時   作:つヴぁるnet

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第4話

 

〜 外は畑まみれ 〜

 

 

 

『あの、タケルさん? その格好は?』

 

「お出かけの格好だよ」

 

『お出かけ?』

 

「今からグリーンタウンに向かう。 そこにいるパクチーって人に野菜を届けに行くんだ」

 

『パクチー?』

 

「アイリスは詳しく知らなかったな。パクチーは定期的にグリーンタウンで料理の講義を行っているんだ。その時に俺たちの育てた野菜を使っている。それを今から届けに行く」

 

『それでいつもとは違う格好を…』

 

「本来は決まった業者さんに頼んで届けるのだけれど、今日は都合が取れないようなので俺自ら行くことになった」

 

『そうなんですか…』

 

「…よければ一緒に来るかい?」

 

『!』

 

「お出かけだよ。 たまには良いだろ?」

 

 

 

いつもよりも見開かれる目に俺は笑う。

 

基本的に彼女はポーカフェイスを突き通すナビだが、もし尻尾があればフリフリと左右に動き出したように見える。

 

ちなみにアイリスに対する動物のイメージは白猫だと思う。しなやかな尻尾を揺らしながらいつまでも主人を眺めているような猫。

 

 

「そんじゃあ、行くか」

 

『はい、お伴します…』

 

 

いつも使っている端末を操作してノートパソコンの中にいる彼女に向かって電波を飛ばす。

 

 

『受信しました。そちらに飛び込みます』

 

「どうぞ」

 

 

アイリスの姿が消えるとノートパソコンの画面から彼女は消える。

 

すると腕に巻かれている携帯端末に彼女が映し出された。

 

 

「そうだ、せっかく出かけるんだからお洒落とかしない?」

 

『え?』

 

「ナビで着せ替えが好きな学生時代の友人から貰ったパーツがあるんだ。ちょうど良さそうなのがあるからそれをアイリスにインプットするぞ」

 

 

俺はノートパソコンからデータを探す。

 

そしてノートパソコンと携帯端末にプラグを繋げてデータを流した。

 

携帯端末の画面右端にメールが届き、それをタップして展開。

 

最後にインストール先をアイリスに選択する。

 

すると…

 

 

『!』

 

 

アイリスの服装が一瞬で変わる。

 

首元から膝下まで華奢なその体とマッチさせるようにシルクのワンピースがヒラヒラと靡く。

 

膝の部分の布は少し薄めに仕立て上げられてるため、健康的な彼女の生足を見え隠れさせてとても魅力的だ。

 

次に保護欲を引き立たせる小ぶりな顔には大きめの麦わら帽子が被せられる。物憂げな表情に備わる海深い眼は麦わら帽子の下からこちらを覗きあげているため一段と彼女の瞳は綺麗に見える。

 

全体的に見てどこか近寄り難いそんな印象だが、その魅力に気づけば是非お近づきになりたいそんなもどかしさと高揚感を与えてくれる。

 

 

『これが、わたし…?』

 

 

電脳世界だろうと関係ない。

 

そんな女性の魅力を一つ作り上げたアイリスがそこに完成されていた。

 

 

「似合ってるじゃないかアイリス!まるで秋田にある有名どころのお米のイラストみたいに別嬪さんだな」

 

『そ、そうです……か?』

 

「ああ、とても似合っている。綺麗だ」

 

『っ〜!』

 

 

言いたいことを簡潔に述べた後、既に野菜を積み込んでいる自動車に乗り込んで車のキーを回す。

 

うん、今日はいい天気だ。

お米も喜んでいるようだ。

 

 

「出発するぞ」

 

『……………』

 

 

んー?

なんか急におとなしいな?

 

いや、彼女はいつもおとなしいか。

 

まあ良い。

 

とりあえず安全運転で行ってきますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タケルさんから着せ替え人形のように私の服装をチェンジされてしまう。

 

システムの設定としてこの体を誰かに弄られてしまうことは、軍にいた頃以来だと思う。

 

それはあまり心地よいとは思えなかった。

 

当時はそんな感情もなかったが… あまり好きではなかったと思う。

 

 

でも、今は昔よりも、私は豊かになった。

 

ここに来てそれがよくわかった。

 

だから私の服装を彼好みに設定されてしまった時だが、少し戸惑っている。

 

されるがままに設定を弄られてしまった。

 

でも抵抗しなかったと言うことはつまり、わたしは彼に心を許しきっているんだろう。

 

 

なんと言うか、その…

 

 

彼好みに弄られるのは……

ええと……

 

…………き、嫌いではなかった。

 

 

むしろ彼に喜びとしてそれを与えれるなら私はタケルと言う青年のナビとして誉れであった。

 

彼のおかげで初めて感じられたこの感情。

 

軍事用ナビの私でもその感情に巡れ会えた嬉しさは恐らく忘れることはない。強制的にこの記憶をハードディスクに刻み込まれたようだ。

 

 

そして、なによりも…

 

 

__とても似合ってる。綺麗だ。

 

 

 

 

『ぁぅ…』

 

 

 

セコイ…

 

この人はナビに対してとてもセコイ人だ…

 

わたしは軍事レベルのシステムを制御することが可能なナビなのに、今の私は自分自身を制御できていない。そんなシステムエラーを彼から与えられた。

 

 

『ぅ〜、ぅぅ〜!』

 

「ど、どうした? 端末の中で呻いて?」

 

『?!…………う、うるさい…です…』

 

「え?反抗期?……ナ、ナビにもあるんだな」

 

 

いや、待って。

 

そうじゃない。

 

なんでそうなるのだろう?

 

これは全部あなたのせいだと言うのに。

 

本当に、この人は…

 

もう……もうっ!

 

 

 

「あ、着いたぞ」

 

 

車が止まる。

 

そして彼は車を降りてかや、届ける野菜を両手に持って目的地に向かう。

 

おおきな学園の通り道。

 

横には小さな広場。

 

そこに大人が一人準備していた。

 

 

 

「パクチー姉貴、持ってきたぞー」

 

「おおー!タケルか!久しぶり!」

 

 

赤いハチマキを巻いた料理人がタケルさんの声に気づいて近寄る。

 

そして手を広げてタケルさんに迫ると…

 

ギュゥム…

 

 

 

「!?」

 

 

 

だ、抱きついた!?

 

 

 

「痛い痛い痛い痛い!ちからつよい!」

 

「なんだ? 前より軟弱になったか?」

 

「アジーナ拳法的締め付けでおれを潰そうとしてんだろ!めちゃ痛いぞ!?」

 

「才葉学園時代の愛弟子に技をかけてなんか悪いことでもあるのかい?」

 

「いや、あるだろ!?

そう思わないか?スラッシュマン」

 

 

料理人の腰につけられた端末に声をかけるタケルさん。

 

そこにスラッシュマンと言う名を持つナビがいる。

 

タケルさんと知り合いのようだ。

 

それよりも…

私よりも先に知り合ったナビ…

 

 

何故かわからないけど薄っすらと悔しさがこみ上げてくる。そんな私を他所に声をかけられたスラッシュマンは少し困ったように視線を逸らしながら…

 

 

『自分、不器用な者で…』

 

「お前絶対そんなキャラじゃねぇだろ」

 

「あっははは!今日は言葉に切れ味が無いな!スラッシュマン!」

 

『未熟…』

 

「絶対キャラ違うだろ?そうだろ??」

 

 

 

軽口で戯れ会える仲のようだ。

 

やはりなんか、悔しい…

 

 

 

「それよりも野菜だ。はい、どうぞ」

 

「ありがとうタケル。この野菜本当に美味しい物が作れるから私は好きだね」

 

「姉貴の腕前もあるだろうに」

 

「はっはっは!私の愛弟子は褒め上手だね。さて… タケル? その腕に巻かれた端末に何かいるのか?」

 

『!』

 

「そうだな。姉貴にも紹介しようか。この子はアイリス。炊飯器のナビだ」

 

「炊飯器の、ナビ?」

 

 

タケルさんは端末を見せるように腕を伸ばしてパクチーさんに私を紹介する。

 

あまり誰かと対面しない私は少し慌てながら頭を下げて挨拶を行った。

 

 

『は、初めまして…』

 

「お?おお」

 

 

私とファーストコンタクトを行ったパクチーさんは少し驚くが次第にニンマリと笑みながらタケルさんの頭を小突き始めた。

 

 

「へぇー、なるほどね。炊飯器のナビにはこんなに可愛い子がいるのか。ナビってのはともかく美少女ってのはタケルに勿体ないんじゃないのか?」

 

「そう言われると否定しづらいな。たしかに勿体ないとは思ったこともあるが」

 

 

ケラケラと笑う彼。

 

でも違う。

 

勿体ないのはむしろ私だと考えてる。

 

こんなにも素敵な人に巡り会えた私は本当に幸運なんだって何度も思うくらいに…

 

わたしには、とても…

 

とても…

 

だから「勿体ない」なんてそんな風に思わないでください…

 

 

「っと、そうだタケル。今日のお料理の講習に補佐として参加しろ」

 

「命令形かよ。てか()()()()の紹介からなぜこのタイミングでその内容にブチ込めたし」

 

「そりゃ……鮮度が大事だからな!」

 

「理由になってないし、ドヤ顔で言うな」

 

 

 

ため息をつきながらも「たまにはいいか」と呟く彼だが、わたしはとある単語に反応を強く示し過ぎで今、すごく大変でした。

 

 

 

__俺のナビ

 

___俺のナビ

 

____俺のナビ

 

 

 

『っ〜〜!!』

 

 

 

ジュゥーと頭が焼けそうだ。

 

セコイ、このひとセコイ。

 

ダメだ。

 

胸のほうも苦しい。

 

苦しいのに、でもとても嬉しい。

 

タケルさんは私をそう思ってくれている。

 

俺のナビ。

 

わたしのことを俺のナビと言ってくれる。

 

その事実が正しいなら、私にとってとても…

 

 

 

「って訳なのでアイリス。いまから1時間近く姉貴の補佐に使わされることになった。待っている間は少し暇になるかもしれないがそこら辺よろしく」

 

『え? あ、はい、私は構いません。タケルさんのお好きに示してください』

 

 

 

だって…

 

だって…

 

 

 

『私は()()()()()()()()ですから』

 

「そうか、ありがとう」

 

 

 

彼から伝えられる感謝に私は自然と笑んでしまう。ナビだろうと笑んでしまうことは悪いことではない。

 

しかしこれまで個性の無き私が、違う私に変わってしまいそうで少し怖くも感じられた。

 

でも、心地よさに満たされる。

 

何故ならそうやって変化していく私に喜んでくれるマスター(タケル)がいるんだ。

 

なら私は、彼好みのナビになりたい。

 

こんなにも誰かのために好かれたいなんて今まで考えたことは無かったから、そうなりたい。

 

それが彼にとっての__アイリス。

 

 

「そういえばアイリスちゃんは炊飯器のナビだけど、タケルから色々聞く限り彼女は農業も吸収してるらしいね」

 

「え? まぁ凄い知識吸収力を持ってるナビだか色々と覚えれるようだし、彼女も覚えようとしてくれるから色々教えてるが……それが何?」

 

「農業なら野菜も関わってる。そしてその野菜は食べるために料理としてめ使われる」

 

「うん………うん?」

 

「なぁタケル、彼女は料理の知識はあるのかい?」

 

「料理の知識? 一応炊飯器でお米を美味しく炊くための知識ならあるが…」

 

「それもある意味料理だが電脳世界で生きるナビたちも料理を作ってそれを食べることができる時代だ。それなら彼女は料理の技術も吸収できるだろう」

 

「まぁそうだが…… おい、待て姉貴?一体何する気?まさかアイリスにも料理を覚えてもらうとかそういう事?」

 

 

 

え?

 

うん…?

 

え??

 

 

『あ、あの…料理です、か?』

 

「そうだ。 農家のナビなら料理も嗜んでいないとな。それに女の子は男の子の胃袋を掴まないとならない!それなら料理ってのは必須級の科目なんだ!!」

 

「おい、こら、おい、落ち着け、おい」

 

 

 

タケルさんの、胃袋……!!

 

 

そうだ。その通りだ。よくよく考えたらこれは私にとって大きなチャンスだ。わたしは炊飯器の中のナビとしてこれまで美味しい炊き込みご飯を試行錯誤してきた。それはつまり!タケルが満足させるような炊き込みご飯を作らないとならない!

 

そう言う意味ではわたしはタケルさんの胃袋を掴めれる程の力を得なければならない!

 

これは、これは、大きなチャンス…!

 

 

『パ、パクチーさん…!』

 

「それ以上言わなくてもわかってるさ。アイリスも料理のイロハを知って、もっと彼の舌を奪い、そして胃袋を掴んでやらないとな!炊飯器のナビなら尚更だぜ!!」

 

「おい誰がこの脳内パクチーを止めてくれ」

 

「よし!気合い充分と見た!それならこの電脳に飛び込んで来い!スラッシュマンも交えて料理の力を是非堪能するだ!!」

 

『わかりました…!!』

 

「アイリス?ねぇアイリス??君も脳内パクチーしてないか?大丈夫か??」

 

 

 

タケルさんの声が届かないほど高揚する私はパクチーさんが携帯する電脳世界に飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは何度も言うことだが聞いてくれ。

 

俺の炊飯器のナビは相変わらず凄い。

 

アイリスの吸収力が高いことはこの数週間でよく知った。

 

知識面でももの凄い勢いで吸収し、農業に関する知識もよく理解するようになった。

 

そのため彼女は炊飯器の中だけでは終わらない存在になっていた。

 

まるでPET(ペット)だ。スラッシュマンのように確かな自我と意識を持ったナビだ。

 

そしてそんな彼女はスラッシュマンが構えてるキッチンにプラグインすると早速パクチー姉貴から講義を受け、その講義に合わせるかのようにスラッシュマンはお手本を見せる。

 

基本やってることは料理だ。

野菜をズバズバと刻む。

 

そしてアイリスはすごく真剣な表情で聞きながら貸し出された包丁を使って真似をする。

 

俺はパクチー姉貴の補佐として手を貸しながら時折アイリスの様子をモニター越しに見る。

 

最初は辿々しかった。

でも段々と斬撃が見えなくなってきた。

 

何この子、すごくね?

 

実は戦闘もできるタイプ?てかこれまでに無いほど知識の吸収して力を上げていく。お料理を覚えようとする女の子はすごいなぁ。

 

って、うわっ!?

ええ!?

いつのまにかHPメモリーが増えているし。

 

これはナビの成長の証だが、いや、マジか。

 

 

「アイリス…」

 

 

彼女に対して驚きを重ねた。

 

でもそんな彼女の姿は嫌いではない。

 

俺の静止も聞こえないほど興奮した彼女は料理に挑戦しようとプラグインした姿。

 

それは新鮮だった。

 

いまのアイリスは炊飯器の中でお米を炊くだに収まらないナビだ。

 

炊飯器に囚われず何にでもチャレンジする彼女は健気で素敵だと思える。今も実践的な料理を行なって包丁を振るう。スラッシュも驚く速度で上達していく。

 

そんな彼女の行方を見守りながら同時進行で俺はパクチー姉貴の補佐として時間を費やす。

 

それから1時間。

講習は無事に終わる。

 

作り上げた大根の味噌汁は美味しかった。

 

あとひさびさにパクチー姉貴の手伝いをして楽しい時間だった。

 

講習を受けていた人達はその場を去り、場が静まったそのタイミングでアイリスもスラッシュマンとの料理講習を終えた。

 

随分と集中していたのかアイリスは肩で息をしていた。頑張った証。

 

 

「おつかれアイリス。頑張ってたのを横目で見てたぞ」

 

『は、はい!…はい!』

 

「お、おう。随分と気合入ってたな…」

 

 

 

気づいたら麦わら帽子外してハチマキして、可愛らしいエプロンも付けている。

 

何このキャップ萌え。

 

あとでスクショしたのを焼いておこう。

 

 

「アイリス、君はとても筋が良い!その調子でタケルの胃袋で掴むんだよ!」

 

『ありがとうございます…!』

 

「よし!頑張り者には私から特別なプレゼントを与えないとな!」

 

『プレゼント…?』

 

 

パクチー姉貴はタッチパネルを操作すると俺の端末にメールが届く。

 

これは『slash cross chord I.D』…??

……待てよ。

 

 

「おい、パクチー姉貴?これって確か…」

 

「普通はネットバトルを通して見定める。しかしアイリスの静かなる熱意は料理越しにしっかりと伝わったからネットバトルを行わずとも充分と判断した」

 

「な、なるほど…?」

 

「ああ、なにせ… 彼女は()()()()()には見えなかったからな」

 

「!!!」

 

「だろ?HPメモリーの存在がそうだ。炊飯器専用のナビという割には、非戦闘ナビの部類に収めれないほどメモリーの数値が高すぎる。それはつまりそれ相応に能力の上限が高いと言うことだ」

 

 

端末を見る。

 

そこには…

 

 

 

「現在のHPメモリーが【500】か…」

 

「恐らく凍結していたデータか、隠されていたデータなのか、本来あるべき形に近づこうとしたことでハッキリとした数値が現れた。まだ本人はそのことに気づいてないみたいだがね」

 

 

さすがパクチー姉貴だ。

 

彼女"も"それには気づいてたようだ。

 

 

「だがタケル。彼女は君のナビだ。だからアイリスが何だとしても尊重してやりな。お前なら分かってると思うけどな」

 

 

それはこの先、重要になる話だ。

 

彼女が、アイリスが、なんなのか。

 

炊飯器のナビにしては高性能すぎる能力。

 

でも…

 

 

 

「アイリスは俺のナビだ。既に鮮度が落ちた問答。改めて手触る必要無しとする」

 

「それは良いことだ。腐敗した材料で料理する必要はない。今ある鮮度高き材料で料理を手がけること。それが役割。それが料理人。それが私の流儀。それを忘れないでくれよ愛弟子」

 

「ああ、もちろんだよ。師匠」

 

 

 

俺はパクチー姉貴から受け取った『slash cross chord I.D』の解凍作業を終わらせて、そのI.D.を画面中央に展開した。

 

 

「アイリス、アップグレードを許可して」

 

『はい』

 

 

彼女も何をされるのか理解してるようで受け止める姿勢となっていた。

 

 

クロスシステムを発動」

 

「許可します」

 

 

アイリスは慣れたように答える。

 

そして俺はパスワードと解くのと同時にシステムを作動させる。

 

アイリスの体が光る。

 

 

Link in(リンクイン)!! slash cross(スラッシュクロス)!!」

 

 

リンクナビ。

 

それは別のナビに力を与えれる能力。

 

スラッシュマンのことは学生時代の知った。

 

そして解放されたHPメモリー。

 

それは戦闘システムのアップグレードが許された状態の事を指している。対ウイルス兵器としてバトルチップを受け付けれる、言わば戦闘モードを可能としてる。HPメモリーが解放された今、アイリスほどのナビならその力を受け取れると理解した。

 

結果としてアイリスの姿は__変わる。

 

 

 

「リンク率は98%か。クロスシステムは安定している。すごいな」

 

『こ、これが……私?』

 

 

ワンピースと麦わら帽子だったお出かけの格好はから、クロスシステムによる新たな格好に変わり、彼女は少し困惑する。

 

しかしそれはとてもよく似合っていた。

 

 

「アイリス」

 

『は、はい』

 

 

頭にはシルクの頭巾、シルクの割烹着。

 

所々桜色に飾られた模様が。

 

割烹着姿をしたシンプルな格好。

 

そして片手にはフウジンラケットのような大きなしゃもじが握られており、その腰にはメットールを容易く刻めそうな大型の料理包丁が装着されている。これがスラッシュクロスの属性を兼ね備えた戦闘モード。

 

何より…

 

 

 

「白い割烹着、似合ってるぞ」

 

『!』

 

 

 

素直に感想を残す。

 

お米を炊いた炊飯器のように出来立てホカホカの可愛らしいナビそこに現れた。

 

 

 

 

 

つづく






アイリスのスラッシュクロス。

・ソード系にインビシ貫通の効果あり。
・ソード系に木属性特攻の効果あり。
・タメ撃ちはフウジンラケットと同じ効果。
・ブレイク攻撃は2倍のダメージを受けてしまう。
・とてもかわいい ← 1番重要。

ではまた

どれ好き?

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