慟哭   作:ネオン(ハーメルン垢)

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皇帝の恋煩い

 

 

 

芝の匂いがいじらしく鼻を擽る並木道。

 

柄にもなく胸が踊って、そわそわして、少しだけくすぐったくて。

 

ちょっとしたむず痒さを小さな欠伸と一緒に誤魔化した。

 

 

 

 

肌を撫でる薫風が夏の訪れを囁く。

 

今年もまた、夏がやって来たのか。

 

 

………早いものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さく、と心地よい音と共に砂利に靴が沈み込む。

心做しか練習場へ向かう足取りが軽い。

ここ数ヶ月はレースも無く、脚の調子も頗る良いが、これ程までに浮ついた気分になってしまうのはきっとそれだけによる物では無い筈。

何故ここまで気分が浮き立ってしまうのだろう。

そう自問してみるが、頭に浮かぶのはトレーナー君の事ばかり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレーナー君とは3年前に出会った。

当時の私は高等部に進学したばかりだった。

今も昔も変わらず、「全ての人とウマ娘が幸せに暮らせる世界」を創る事を夢見て、ひたむきに走っていた日々。

 

 

 

そんな余りにも壮大で無謀とも言える夢を抱いてしまったが為に、私は常に周りから「皇帝」として相応しい振る舞いを求められた。

……悪い気はしないさ。

夢を叶える為には避けられない運命だと思っているし、周囲が「皇帝(ルドルフ)」の名を冠する私の力量を認めている事の裏返しでもあるから。

 

 

 

 

 

 

しかし私は「皇帝」である前に、1人のウマ娘でもある。

数多のトレーナーが私の能力を見込んでスカウトをしてくれたが、口を開けば「君の才能を生かしてみせる」「君を最強のウマ娘にしてみせる」と、誰も「君の夢を叶える」とは口にしなかった。

別に表面上はそのような事を求めていた訳ではないのだ。

きっと無意識の内に「皇帝シンボリルドルフ」ではなく「私」を見てくれる人を探していたのだろう。

その為、如何なるベテラントレーナーに熱意を語られても、何だかピンと来なかった。

ピンと来ない……たったそれだけの軽薄な理由で、スカウトを全て断っていた私は愚かだろうか。

 

トレーナーとその担当の目指す方向性の差異が日々を重ねる毎により顕著な物になっていき、終いにはその関係にまで亀裂を生じさせてしまうというのは残念な事によく聞く話だ。

軽はずみな判断で契約を結んで、手も叩かぬ内に契約が解消……などとなってしまっては目も当てられない。

 

かと言って、専属トレーナーが居なければウマ娘にとって最もと言って良い程大事な3年間、トゥインクルシリーズは出走できない。

我儘を言っていられないのもまた事実。

つまらない意地を張らずに妥協すべきか、この先出会えるかも分からない「私を見てくれるトレーナー」を待つべきか。

どちらに転んでも苦労しかない二択を前に、どうした物かと悩んでいた日の事だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カフェテリアで昼食を摂ろうと席に着いた時に、彼は突然やって来た。

 

 

(以後 シンボリルドルフ・・・ル)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天「……あの」

 

 

ル「?」

 

 

天「ハンカチ……落としましたよ」

 

 

 

これが、トレーナー君との出会いだった。

 

 

 

ル「あぁ、ありがとう。

私とした事が、落し物とは」

 

 

天「いえ、落し物なんて誰でもしますよ」

 

 

天「………」

 

 

ル「……まだ何か?」

 

 

天「……あの、勘違いでしたら申し訳無いのですが……その……顔色が悪いですよ」

 

 

ル「!」

 

 

天「爪も欠けてますし、足取りがほんの少しふらついてらっしゃるかと。

……えっと、そのー……悩み事をお持ちなら、差し支え無ければ、話して頂いても……?」

 

 

 

優しそうな人。

それがトレーナー君の第一印象だった。

細身で身長は170センチ後半といった所。

畏まった言動が印象的な青年。

芦毛の血を継いでいるのか髪色は濁った灰色、声は低く、冷酷さすら感じる仏頂面を張りつけている。

首元の、チグリジアの装飾が遇われたペンダントが妖しく光を放っており、見た目からは人を寄せ付けない雰囲気を感じ取ったが、やたらおずおずと話し、背中は丸まっている。

引き込まれそうな漆黒の瞳の奥には私の事を案じる心配の色が宿っていた。

 

……その瞳は、どこか皇帝の私ではなく、本当の私の事を見透かしている様な気がして。

この人になら打ち明けてしまっても良いかもしれない。

そう思った。

 

皆の模範たる生徒会長、尚且つ頂に君臨せし皇帝という立場でありながらこのような愚痴を見ず知らずの人間に零すことに対して、抵抗が無かった訳ではない。

しかし、あんな瞳で見られたら。

思わず内情を吐露してしまうのも必然の事だったのかもしれない。

そんな眼をしていた。

 

 

 

ル「……ではお言葉に甘えさせて貰おうか。

立ち話も何だ、一先ず座ってくれ」

 

 

天「あ、はい、失礼します」

 

ル「……そんなに固くならなくても良いだろう」

 

 

天「……その、ごめんなさい、あまり人と話すのは得意ではなくて」

 

 

 

普通人と話す事が苦手な人間が、人の悩みを聞き出そうとするだろうか。

当時は若干の矛盾に首を傾げたものだが、後になって考えてみればそれも彼の底抜けの優しさ故の行動だったのかもしれないな。

 

 

 

 

 

 

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

 

 

 

 

 

 

一体何処まで話しただろうか。

なにぶん3年前の話だ、詳細までは覚えていないが、彼の纏う不思議な雰囲気にあてられて洗いざらい話してしまったような気がする。

全て話し終えた後、彼は少し黙ってからゆっくりと呟いた。

 

 

 

天「……貴女の……幸せは」

 

 

ル「うん?」

 

 

天「ぁ、いえ、その……貴女の夢を唾棄する積もりは全くありませんが……貴女の目指すその世界に貴女の幸せはあるのでしょうか、と」

 

 

ル「!」

 

 

 

返ってきたのは想像の斜め上を行く返事。

思えば私の幸せなど考えた事が無かった。

いや、考えた事はあったのかもしれない。

知らず知らずの内にそんな私を殺していただけで。

 

 

目を丸くする私を目の端に、彼はぽつりぽつりと言葉を紡ぎだした。

 

 

 

天「……貴女だって一人のウマ娘です。

貴女の夢見る、全ての人とウマ娘が幸せに暮らしていける世界。

俺はそこに、皇帝としてではない、「本当の貴女」にも幸せが在って欲しいです。

全ての人とウマ娘が幸せに暮らせる世界で、貴女にも笑って欲しいのです」

 

 

天「貴女の幸せが、案外誰かの幸せになったりするものですよ。

例えば………俺とか、ね」

 

 

ル「ほう……」

 

 

天「……ぁ ご、ごめんなさい……生意気でしたね

 

 

 

折角ちょっとかっこいい事を言ったのにすぐに後込んでしまうので台無しである。

そんな所も彼の愛嬌なのかもしれないが。

 

 

 

ル「いやいや、そんな事は無いさ。

寧ろそう言って貰えて嬉しいよ」

 

 

天「そ、そうでしょうか」

 

 

 

相も変わらず無表情なトレーナー君。

だけどその仏頂面の向こうで、少しだけ彼がはにかんだような気がして。

ようやく見せてくれた人間らしい一面に何故か安堵を覚えた。

そう、彼は表情筋が逝っているだけで感情はあるのだ。

 

 

 

ル「……君は、私の夢を無謀だと笑わないのかい?」

 

 

天「わ、笑うだなんてそんな。

無謀なんかじゃないですよ。

道程は長くとも、貴女ならいつか実現出来ると思います。

……それに、俺も似た様なものですから」

 

 

ル「……というと?」

 

 

 

 

 

 

 

 

天「……もう何も、失わない世界。

世に蔓延る不条理が、在るべき幸せを奪っていくような。

当たり前の幸せが、簡単に瓦解してしまうような。

そのような思いを、もう誰にもして欲しくないのです。

せめて……誰か一人を幸せに出来るだけの世界が欲しい」

 

 

 

どこか一点を見据えながら語っていくトレーナー君。

その言葉には勢いこそ無かったものの、不思議な重みを感じた。

 

彼もまた私と同じく、ある意味荒唐無稽とも言える壮大な理想を掲げているみたいだ。

身の丈なんて考えずに、己が信じた夢へ向かってただ一途に突き進むその志。

……何だか他人とは思えなかった。

 

私達、もしかしたら似た者同士なのかもしれないな?

 

 

 

天「なので、少しだけ俺の夢見る世界と貴女の目指す世界を重ねてしまっていたかもしれません。

そ、その……気を悪くされてしまったら申し訳ありません。

それでも……目指す場所は同じ。

俺は貴女と同じ夢が見たいです。

ですから、「皇帝」の貴女の事も、ありのままの貴女の事も、応援してる人が居るって事、忘れないで下さいね」

 

 

 

……"貴女と同じ夢が見たい"。

そんな事を言われるのは初めてだから、どんな表情でどんな風に返せば良いか分からなかった。

だけど、不思議と心が温まるような。

彼の何気ない一言に随分と勇気を貰ったのを、今でも鮮明に覚えている。

 

 

 

ル「……ふふっ、ありがとう。

君にそう思って貰えるだけで、私の歩んできた道程は大きな意味を持つというものだ。

君のおかげで随分と肩の荷が降りたよ。

……本当に、ありがとう」

 

 

天「いえそんな、俺に出来る事をしたまでですよ。

で、でも、お役に立てたなら嬉しいです。

……では、俺はこれで」

 

 

 

ああ、行ってしまう。

折角数少ない理解者と出会えたのだ、もう少しくらい語り合ってくれても良いじゃないか。

私と同じ夢が見たいというのなら是非私のトレーナーになってほしいものだ。

同じ視座と夢を掲げた彼とならば、私はきっと今以上に自分の夢に自信と勇気を持てる事だろう。

 

 

……だが、そもそも私達は初対面。

顔を合わせて間も無いトレーナーに逆スカウトというのもおかしな話である。

スカウトというのは通常、トレーナーがウマ娘の実力や伸び代、レースに対する熱意等を長い時間を要して見極めた上で、トレーナー側から持ちかける物なのだ。

その場の流れや突発的な感情等で簡単に決断してしまうのは、両者にとっても好ましくない。

 

でも、だからと言ってこのまたとない機会を見逃すのは果たして得策なのか?

彼だっていつまでもフリーじゃない。

この時間帯に食堂を彷徨いているあたり今は手持ち無沙汰なのだろうが、きっとすぐに何処のウマの骨とも知れぬ者と契約を結んでしまうだろう。

相当な人気株の彼の事だ、躊躇していては後に待つ未来は明白である。

 

でもでも、もし既に彼に担当が居たらどうしよう。

初対面で逆スカウトを吹っ掛けて、その上空振りだなんて事になったらイタすぎる。

恥も外聞もあったものじゃない。

 

でも……

 

 

 

天「いつか、またどこかで会いましょう」

 

 

 

あー、ちょっと待って。

待ってくれ。

 

行かないでくれってば。

 

今君に声をかけようか迷っている所じゃないか。

察してくれよ。

 

えーと、どうしよう。

 

とりあえず呼び止めてしまおうか。

 

 

 

 

 

ル「ま、待ってくれ」

 

 

天「ぇ、あ、はい」

 

 

 

………ああ、本当に呼び止めてしまった。

どうしよう、呼び止めたはいいがどのように切り出すかを考えていなかったぞ。

 

 

ル「あっ………え、ええと……その……」

 

 

 

自分から呼び止めておきながらしどろもどろになっている自分に嫌気が差す。

穴があったら入りたい。

なくても入りたい。

 

 

 

天「……?」

 

 

 

ほら、彼もきょとんとしている。

何だか申し訳ない。

 

えーと、アレだ。

一旦頭を冷やそう。

……まず一般的に考えて、ここまで唾を付けておいて、すみませんやっぱり何でもありませんでしたはナシだろう。

 

だが、この場で今日中に無理矢理契約に漕ぎ着ける必要は無いのだ。

急いでは事を仕損じる。

戒驕戒躁、差し切るタイミングを見誤ってはならない。

このトレーナーは私が貰う。

しかしそれは今ではない。

 

とすると、この場は当たり障りのない事を聞くに限るな。

 

 

 

ル「ああ、すまない。

何、少々考え事をしていてな。

……改めて、君の名前を教えてはくれないだろうか」

 

 

天「……俺の、名前。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天風 樹です」

 

 

 

 

 

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

 

 

 

 

 

今になって思えば「皇帝」ではなく「私」を見てくれた人は彼が初めてだった。

「私の夢を叶える」どころか「私と同じ夢が見たい」と言ってくれるトレーナーが居るとは思っていなかった。

極めつけに「貴方の幸せが俺の幸せ」とはな。

一歩間違えたら口説き文句のようにも聴こえるフレーズを恥ずかしげもなく連発する節はこの頃からあったのだろう。

よくやるよ、此方の気も知らないで。

 

結局その後私は学園中を探し回り、1週間後にトレーナー君を見つけ、逆スカウトを申し出た。

生徒会の業務で培った人脈があのような形で役に立つとは思わなかった。

因みにその際に私が言って回った言葉、「天風トレーナーを知っているかい」はウマッターでトレンド入りしたとかしていないとか。

 

……今になって考えると、随分強引な事をしてしまったと思う。

思えば、この頃から私の心には彼に対する執念じみた何かが芽生え始めていたのかもしれない。

スカウトをしに来てくれた大勢のベテラントレーナーを跳ね除けて一目散にトレーナー君の元へ向かった時の彼らの顔といったらもう。

地獄絵図も良い所だったさ。

 

彼も「お、俺なんかじゃ」「ぇと……俺よりもっと良い人とか」となかなか首を縦には振らなかったが、「目指す場所は同じ。君と同じ夢へ向かって共に歩みたいんだ」と彼の言葉を少し借りて伝えると、彼もこんな俺で良いのなら、と納得してくれた。

彼の発言の揚げ足を取るようで少々気が引けたが、トレーナーと専属契約を交わせるかどうかというのはデビュー前のウマ娘にとっては命懸けの戦い。

戦争に卑怯などという概念は存在しないのだ。

 

 

 

 

 

 

そこからの競技人生はまさに破竹之勢だった。

自己肯定感の低い彼は頑なに認めないが、彼は他のトレーナーと比べても群を抜いて優秀だった。

まことしやかに囁かれる「灰色の狼」の二つ名は伊達ではなかったし、トレーナーライセンス試験を満点近い点数で合格したという噂にも迷いなく頷ける。

尤も、そこについて当の本人は何やら勘違いをしているようだが。

 

一切の先入観を排除した、「私」に真正面から向き合うトレーニング。

彼の組んだトレーニングメニューに沿って練習する中で、自分の実力がめきめきと伸びていくのが自分でも分かった。

 

何度か意見がすれ違う事もあったが、その度に2人で新しい道を探し続けた。

三度だけレースにおいて敗北を喫した事もあったが、その度に2人で問題点を探し続けた。

どんな時だって互いに手を取り合って、夢見た世界へ勇往邁進していった。

彼が居てくれたから今の私がある。

あの強引な逆スカウトも、間違った選択では断じてなかったと思う。

あの時を逃してしまえば、もう二度と会えない様な気がしたからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……だが、最近はどうも変だ。

いや、変と言ってもトレーナー君が、ではない。

私がだ。

 

 

 

 

 

……その……何と言えば、良いのだろうか。

トレーナー君と一緒の空間に居られる、そう考えただけでどうしようもなく心が浮き立ってしまうのだ。

私は今口角が上がってしまっていないだろうか。

少し心配になる。

しかし、トレーナー君の傍に居ると……どきどき、とでも言うのだろうか。

心臓が高鳴るのに不思議と心の底から安心感と幸せで一杯になってしまう。

……この想いに名前を付けるとすれば。

……信頼? ……親愛? ……それとも…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トウカイテイオー「あ、カイチョーだー!!

おっはよー!」

 

 

マヤノトップガン「おはよーございます、会長さん♪」

 

 

 

(以後 トウカイテイオー・・・テ マヤノトップガン・・・マ)

 

 

 

ル「……でも…トレーナー君は私の事を……

いや、ないない……」

 

 

テ「あれ、カイチョー? おーいカイチョー」

 

 

ル「……///」

 

 

テ「……ひとりで赤くなっちゃってる……変なの……」

 

 

マ「会長さん?」

 

 

ル「……ん、あぁお早うテイオー……と其方はマヤノトップガンかな?」

 

 

 

少し妄想に浸っていると、テイオーがこちらに声をかけてきた。

今いい所だったのに、という幼稚な恨み節を呑み込む。

 

この天真爛漫を絵に描いたようなウマ娘はトウカイテイオー。

彼女もまた、私の背に憧れてトレセン学園に入学した者。

三度の大怪我をしながら、三冠は叶わなかったものの去年の有馬記念にて奇跡の復活を成し遂げた紛うこと無き「帝王」である。

脚が折れようとも決して折れる事の無かったその精神力や勝利への渇望には後輩ながらに尊敬したものだ。

彼女がまだ幼い時、私のレース後のインタビューにて彼女と話してからことある事に声をかけてもらっている為、気心知れた仲である。

 

そんな彼女の隣に居るのは面識は無いが恐らくマヤノトップガンだろう。

腰まで伸ばした橙の髪に黒の髪飾り、明るい振る舞いからそう推測する。

私は一度見た者の顔は忘れないのでね。

菊花賞、有馬記念、宝塚記念、天皇賞(春)をそれぞれ違う戦法で勝利した事から変幻自在と呼ばれる様に、彼女もまた中長距離の界隈で暴れ回る選ばれし猛者だ。

何故こんなに詳しいか。

簡単な事、トレーナー君の情報網を頼ったからだ。

そんな彼女達が私を心配する様な口調でどうしたのかと聞いてくる。

どうしたも何も、普通に歩いていただけだが……

 

 

 

ル「どうもしていないぞ。

ただ歩いていただけだが」

 

 

テ「えぇ……カイチョー、ボク達が話しかけても全然応えてくれなかったじゃん。

なんかひとりで赤くなっちゃってるしさー」

 

 

ル「ぐふっ」

 

 

 

ゑ。嘘。さっきの見られてた。

……いけない、平常心。

あくまでも平常を装って接するんだ。

 

 

 

ル「おっと、それは悪かったな、気付かなかった。

まだ6月の始めだと言うのにこんなにも暑いからな。

少しぼーっとしていたかもしれない」

 

 

マ「……会長さんもそんな事あるんですねー」

 

 

ル「おや、いくら私でも無敵ではないのだぞ。

体調はアスリートの資本だ。

油断大敵……皇帝たる者、体調管理は皆以上に徹底しなければならない。

それは君達も同じだろう?」

 

 

テ「言われてみればそうだね!

トレーナーもフクザツコッセツ?みたいなこと言ってたー」

 

 

 

彼女が言いたいのは大方伏寇在側(ふくこうざいそく)だろう。

もし本当に複雑骨折などという物騒極まりない言葉を彼女のトレーナーに吹き込まれたのなら、私は少々彼と話し合う必要があるみたいだ。

 

彼女のトレーナー……式間トレーナーの事か。

話によるとトレーナー君が気を許した数少ない同期だとか。

類稀なる観察眼をもってテイオーを有馬の復活まで導いた、奇跡の立役者だ。

 

 

 

ル「ふむ……最初はどうなる事かと思ったが良いトレーナーと巡り会えた様で安心したよ」

 

 

テ「でしょでしょー!

あ、でもカイチョーも良いトレーナーに出会えたんでしょ?」

 

 

 

ぐりん、と音が聞こえてきそうな勢いで首を回して彼女が問う。

ポニーテールがふわりと風に揺れ、朝日を受けて煌めく。

 

 

 

ル「トレーナー君の事か?」

 

 

テ「そ! だってカイチョー、あの人と一緒に居る時すっごい幸せそうな顔してるんだもん!」

 

 

ル「ぐふっっ」

 

 

 

ゑ。嘘。(2回目)

そんなに顔に出てしまっていたか。

ま、待て。

平常心。

そう、平常心。

平常を心がけるんだ。

いつだったか、頭を冷やすには素数を数えると良いと聞いた事がある。

素数、素数……2 3 5 7 11 13 17……。

 

……ふう。

まあ、アレだ。

長い月日が築いた厚い信頼が、子供の目にはそんな風に映ってしまったのかもしれないな。

こういった時は年長者の余裕で丸め込むより他ないだろう。

 

 

 

ル「|当たり前だ。実際幸せなのだからな《そうかな。そういったつもりは無かったのだが》」

 

 

テ&マ「……え……?」

 

 

 

顔を見合わせてニヤニヤする二人を見て、初めて己の犯した過ちに気付く。

 

 

 

 

 

しまった、本音と建前が逆だった。

 

 

 

 

 

 

ル「あっ 違う、今のは違う。

待って、ほんとに。

違うんだ」

 

 

マ「………。」 ニコニコ

 

 

テ「………。」 ニコニコ

 

 

 

 

 

《 分かりやすく慌てふためくシンボリルドルフを前にして、トウカイテイオーとマヤノトップガンの頭上に天使と悪魔が舞い降りる

 

天使は囁く

そっとしておいてやれ、と

 

悪魔は囁く

事の詳細を聞けるだけ聞き出してやろうじゃないか、と

 

 

……いや、この際天使も悪魔も存在しないのかもしれない

 

何故なら、彼女達の思考回路に、前者の択は存在しないのだから

 

自分達の憧憬の的とも言える存在が、目の前で頬を紅く染めて狼狽えているのだ

 

彼女達にとってこれ以上の面白い状況は無いだろう

 

大前提の二択が成り立っていない以上、この先に彼女達がとる行動は火を見るより明らかであった 》

 

 

 

 

 

マ「(……ちょっとカマかけちゃお)」

 

 

マ「会長さんって天風さんの事好きなんですか?」

 

 

 

爛々と輝く純新無垢な瞳からは想像出来ない程の特大爆弾がぶち込まれた。

 

 

 

ル「なっ、好……!?

えっ、や、これは、その」

 

 

テ「あっこれ図星だぁ」

 

 

マ「会長さんも恋する乙女なんですねー?

なんか憧れちゃうなあそういうの~~ 」

 

 

テ「なんだそういう事なら早く教えてくれても良かったのにー!?

ボクは天風トレーナーにならカイチョーを任せても良いと思うよ!」

 

 

 

ちょっと待って。

ねえ待って、お願いだから。

 

私の知らない内にどんどん話が進んで行く。

このまま話があらぬ方向に究極テイオーステップする前に何とかして彼女達を鎮めねば。

 

 

 

ル「ち、違う!

あれは、そのっ……口を滑らせてしまっただけで……!」

 

 

 

堪らず反論すると、待っていたと言わんばかりにしたり顔を浮かべるテイオー。

 

 

 

テ「口が滑った、ってことはさっきの惚気は本音って事だよね」

 

 

ル「あっ          スゥゥゥゥゥ」

 

 

マ「(テイオーちゃんナイスプレイ)」

 

 

テ「(マヤノもね)」

 

 

 

……もう私は口を開かない方が良いかもしれない。

 

 

 

テ「……で、天風トレーナーの事好きなんだ?」

 

 

ル「…………。」

 

 

 

今日ばかりは些か癪に障る笑みを浮かべたテイオーが問う。

ショートして仕事をしてくれない思考回路を捻り出し、今までのトレーナー君への違和感について思いを馳せる。

 

トレーナー君に見つめられると心臓の鼓動が狂ったように早鐘を打ち始めて。

トレーナー君の声がすると張り詰めた精神が瞬く間にほどけて行って。

トレーナー君の匂いがすると日々の喧騒まで全て塗り潰されて彼の事しか考えられなくなって。

トレーナー君の隣に居ると、何処かふわふわした錯覚を覚えて。

トレーナー君が他の女性と何気無い会話を交わしていると、小石が喉に閊えたような気分になって。

 

もっと彼の事を見ていたい。

彼の知り得ない彼まで、知りたい。

ずっと彼の声を聞いていたい。

彼の身体に触れたい。

彼の細い腕で壊れるくらい抱き締めて欲しい。

よそ見をしないで、私だけをその瞳に映していて欲しい。

 

彼が、欲しい。

 

その瞳も肌も心も髪の毛も爪の先も、全部私の物にしたい。

 

 

 

 

 

 

………この熱くて醜くて、身も心も焼き尽くす様な狂おしき欲望の名は。

 

 

 

 

 

……ああ、今漸く分かった。

 

 

 

ル「……これが、恋……」

 

 

テ「?」

 

 

ル「……君達に言われて初めて気が付いた。

私はトレーナー君に対していつの間にか、その……こ、恋をしていたのかもしれない」

 

 

マ「きゃー♡」

 

 

テ「いつから?

ねえいつから??

いつくらいから天風トレーナーの事好きだったの!?」

 

 

ル「な、何故そんなにグイグイ聞いてくるんだ!?

あと声が大きいっ!!」

 

 

マ「出会った時からですよねっ?」

 

 

ル「マヤノトップガン!?」

 

 

マ「だってだって、会長さんトレーナーさんがついた途端に何だかキラキラ~って感じしてましたもん!

絶対そーでしょ!!」

 

 

ル「な……な……!?」

 

 

 

マシンガンの様な一方的な責め立てに思わずたじろぐ。

年頃のウマ娘というのは、やはり色恋沙汰には目敏いものだ。

ターフの上の百戦錬磨の猛者とて、紐が解ければ多感な乙女。

漫画やドラマなどで撮り立てられる淡い物からドロドロした物まで、少女の瞳にはどれも甘美に映ってしまう。

私にもそんな時期が無かった訳では無いが、いざその矛先を此方に向けられると堪ったものじゃない。

トレーナー君、助けて。

いや、やっぱり助けに来ないで。

 

 

 

テ「それでそれで?いつ告るの??」

 

 

 

そんな心の叫びも虚しく、公開処刑はまだまだ続く。

 

 

 

ル「こ、こ告っ……え!?」

 

 

マ「(テイオーちゃんも容赦無いなぁ)」

 

 

 

だが、生憎その問いに返す応えは予め心に決めていた。

 

というより、これは定めだった。

 

 

 

 

 

 

ル「……こ…」

 

 

ル「………こ、この想いを…トレーナー君に、伝えるつもり、は…無い……」

 

 

マ「……え?」

 

 

テ「なんでさ!?

ドーユーコトォ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ル「……今、私達はトゥインクルシリーズの真っ只中。

お互いの夢を叶える為にも、この想いを伝えたが故に今の関係が壊れてしまうのが怖い」

 

 

トレーナーとその担当。

ある程度節度を保った距離感が求められるその関係があったからこそ、私はこうしてターフの上で頂として君臨する事が叶っているのだ。

この積年の想いをぶちまけて、彼の首がどちらに振れるかは分からない。

けれどもただ一つ確かに分かるのは、彼の返事がどうであれ今までの関係には戻れなくなる、という事だけ。

 

こういった事に敏感な君達ならば分かるだろう。

結ばれるばかりが恋ではない、と。

 

 

 

ル「それに鈍感な彼の事だ。

私の気持ちには気付かないだろうし、彼にその気があるとも思えない。

これは、一方的な片想いだ。

私のエゴを押し付けるつもりはないよ。

……なあ、やはりこの話は聞かなかった事に── 」

 

 

テ「いつまで中学生みたいな恋愛してんの」

 

 

ル「辛辣ッ」

 

 

 

テイオーに初めて向けられる目で恋愛観をぶった切られる。

やめてそんな目で見ないで傷ついちゃう。

 

幼稚な恋愛観だの何だの中等部の君には言われたくない。

 

 

 

テ「甘い……はちみーより甘いねカイチョー」

 

 

ル「?」

 

 

 

刹那、瑠璃の石を嵌め込んだような瞳が妖しく光る。

その瞳は忘れもしない、あの奇跡の有馬で見せた、″絶対″を滾らせる勝負師の瞳。

 

 

 

マ「恋ってゆーのはレースと同じなんです。

運とその場の空気だけじゃ勝利は掴めない。

出遅れは許されないし、やり直しも効かない。

こうして立ち止まったり振り向いてる間にも、差すタイミングを狙って目を光らせてる娘はごまんといるんですよ。

欲しい物は自分の力でもぎ取らないと。

この意味、分かります?」

 

 

 

同じく瞳の奥に獣を宿したマヤノトップガンが問う。

言っている事は分かるが意味は分からない。

 

 

 

ル「ええと、すまない、分からないな。

もう少し噛み砕いて説明しては貰えないだろうか」

 

 

マ「うーん、要するに~」

 

 

マ「向こうにその気が無いんだったらぁ……

その気にさせちゃえばいいんですよ♡」

 

 

 

気の迷いだろうか。

私よりも一回り歳下のマヤノトップガンから、何やら″女″の香りを覚えた。

 

 

 

テ「あの堅物が一筋縄で行くとは思えないケドね……。

でもでも、カイチョーの魅力で籠絡しちゃえば天風トレーナーは一生カイチョーの物じゃん?

″トレーナーと担当″の関係が″恋人同士″になったくらいで、レースで勝てなくなる程カイチョーはヤワじゃないでしょっ。

変化、其即チ人生也……だっけ?」

 

 

マ「それに!

会長さんもご存知の通り天風さんって「灰色の狼」って呼ばれるくらいスゴい人なんですよ!

担当になりたい子たちだっていっぱいいるんです。

うかうかしてると…盗られちゃうかもしれませんよ?

想像してみましょ……大好きな天風さんが、名前も知らないような娘とイチャイチャしてる所……」

 

 

ル「………ッ」

 

 

テ「顔。 カイチョー、顔。

ハーメルンに載せちゃいけない顔になってるよ」

 

 

マ「……ま、そういう事です。

結末は2つに1つ。

結ばれるか涙を呑むかを決めるのは、良くも悪くも会長さん次第なんです。

だったら、やれる事やらなきゃ損でしょ?

会長さん以外見えないようにしちゃえば、天風さんはもう何処にも行かないんですから♪ 」

 

 

 

私以外見えないようにすれば、トレーナー君は何処にも行かない?

卒業しても、離れ離れにならずに一生共に過ごせる?

 

その時、私の中で新しい扉が開かれる音がした。

 

 

 

テ「うんうん、マヤノの言うとーり。

それに今言質取っちゃえば、カイチョーが卒業してもずっと一緒に過ご……あれ、カイチョー聞いてる?

おーいカイチョー」

 

 

ル「………そうか……

 

 

そうかその手があったかッッ!!!

 

 

テ「ぴぇっ」

 

 

ル「フフ……そのような簡単な事に気付かなかったとは……。

ありがとう!!

君達のおかげで新しい道が拓けそうだ!

よし、こうしてはいられない!!

時間は有限、いついかなる時も進取果敢に、物は試し……!

皇帝を無礼るなよ!!」

 

 

テ「カイチョー!?

何処行くのー!?

ワケワカンナイヨー!!」

 

 

マ「変なスイッチ押しちゃったかなぁ」

 

 

テ「……多分ね」

 

 

 

 

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

 

 

 

 

 

 

私は、トレーナー君の事が好きだ。

 

 

 

私の事を見守ってくれるトレーナー君の優しい目が好き。

私の心を暖かく満たしてくれるトレーナー君の低い声が好き。

あまり人を寄せ付けないようなトレーナー君の仏頂面が好き。

でも、たまに見せてくれる、私の頭の中を幸せで一杯にしてしまう様なトレーナー君の穏やかな笑顔が好き。

細身で長身なトレーナー君の少し丸まった背中が好き。

皇帝の仮面を溶かしてしまうようなトレーナー君のか細く、それでいて温かい手が好き。

 

 

 

口に出せばとめどなく溢れてくるトレーナー君への「好き」。

私はそれを、「恋」と名付ける事を無意識の内に避けていたのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、彼女達のおかげでもう一度自分の気持ちに気付く事が出来た。

幸いな事に、トレセン学園はウマ娘の自由を尊重しており、トレーナーとウマ娘の恋愛にはかなり寛容である。

もう自分の気持ちに嘘をつかなくて良いのなら…

 

 

 

 

 

全力でいかせて貰おう。

 

 

 

 

その宝石のような漆黒の瞳に、私以外を映す事は許さない。

私だけを見て、私だけを知って、私だけを愛して欲しい。

私が今、君に対してそうであるように。

 

 

 

 

あの唐変木を振り向かせる事は容易ではないだろうし、もしかしたら不可能かもしれない。

だが、相手が悪かったな。

私は皇帝にして無敗の三冠バ、シンボリルドルフ。

欲しい物は己の力で手に入れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……そしたら、いつかわたしも「ルナ」って呼んでもらうんだ。

 

いつか、トレーナーくんの事も、名前で呼んでいいかな。

 

だから、それまで待っててね、ジュリ。

 

ルナは、絶対ジュリの事、あきらめないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よし、調子は最高だ、さあ行こう!!

 

 

ル「汝、皇帝の神威を見よッッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

唐突な登場人物の紹介ッ!

 

 

天風 樹(あまかぜ じゅり) 21歳

 

[*]が付いている部分は後々詳しい事が分かります

 

・歴代最年少の18歳でトレーナーライセンス試験に合格するというかなりすげー人。

 

・本人は正式に合格していないと思っている為腑に落ちない様だが、実はそれは学園側の伝達ミス。

間違った点数が彼に伝わっており、実際の点数は満点近い。

また、学園側含め世間はこの一連のミスを知っているので周囲からは天才扱いされる。

 

・本人は頑なに認めないが、トレーナーとしては超が付く程優秀。

 

・トレーナーとしての覚悟も人一倍強く、ルドルフの為なら文字通り何でもするやべー奴。

 

・やろうと思えば大体の事は出来ちゃう才能の塊。

 

・陰キャ、コミュ障、人見知り。

 

・人間不信*

 

・チグリジアの装飾が施されたペンダントを肌身離さず持っている*

 

・ルドルフの為にやたらと自分を犠牲にする。

 

・超ネガティブ。自己否定心の塊。

 

・常に敬語。ウマ娘の事はフルネーム+さん呼び。

 

・瞳は真っ黒。時折真っ赤になる*

 

・髪は灰色。

 

・″灰色の狼″の通り名の出処は不明。

 

・すんごい仏頂面。仏頂面通り越して最早無表情。

 

・鈍感、堅物、唐変木。

 

・家族を持つ事に憧れている*

 

・シンボリルドルフの事は実はlikeではなくloveの方で好きになってしまったが、自分が彼女に釣り合う訳が無いと思っており、その想いは墓場まで持って行くつもり。

ふざけんなてめぇはよくっつきやが((殴

 

・かなり辛い過去を抱えている*

 

・日々何かによって苦しめられている*

 

・本人曰く俺が俺でいられるのは長くないとの事*

 

 

 

 

 

 

 

シンボリルドルフ 作中では高等部3年目の設定。

 

・前代未聞の無敗の三冠+七冠を成し遂げた名実共に最強と評されるウマ娘。

 

・生徒会長。

 

・トレーナー君の事が好き。ヤバいくらい好き。勿論loveの方で。今までこの気持ちを封じ込めていたが、誰かさんによってリミッターが解き放たれた今、皇帝の快進撃が始まろうとしている。

 

・幼少期に「ルナ」と呼ばれており、今となっては隠しているが、いつかトレーナー君にその名前で呼んでもらうのが夢。

なんならトレーナー君の事を名前で呼ぶのも夢。

 

・皇帝シンボリルドルフからルナに入れ換える事で本当の自分を出す事が出来るが、情報量がキャパをオーバーすると稀にルナちゃんモードが入る。

 

・人の事言えないくらい鈍感。

トレーナー君の気持ちに気付いてない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宿原 慎吾(やどはら しんご) 32歳

 

・トレセン最強と謳われる天才トレーナー。

今までに担当したウマ娘の数は30人近く、その全てが怪我無く3年間を走りきった。

 

・現在はエアグルーヴの専属トレーナー。

 

・天風の頼れる先輩

 

・式間の研修時代に彼にトレーナー業のイロハを叩き込んだ。

彼には「先生」と慕われる。

 

・天風曰くどこかで会った事あるような気がするらしい*

 

 

 

 

 

トウカイテイオー&マヤノトップガン

 

・シンボリルドルフのスイッチを入れた犯人。

 

 

 

 

 

 

 

 

エアグルーヴ

 

・生徒会副会長。

 

・宿原の現担当。

 

 

 

 

 

 

 

 

式間 龍星(しきま りゅうせい) 24歳

 

・トウカイテイオーのトレーナー。

 

・天風の同期であり、天風が気を許した数少ない友人。

 

・トレーナーになる前は医者だった。

 

・天風と肩を並べる天才トレーナー。

無駄に多才。

 

 

 




どうも。

話がめちゃくちゃ長くなっちゃったネオンです。
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