地の文勇者 -説明口調な勇者譚-   作:K.R.

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EP5〜EP7「オレハドラゴン」

ジョンソン「よーし! 領主様の命令で、オレたちはたった今、勇者になる為の試練が行われる平原にやって来たぜ!」

 

ワルオ「へっ! こんな試練、さっさと終わらせてオレ様が勇者になってやるぞ! お前ら二人はそれを指を加えて見ているだけでいいのさ!!」

 

サリー「なにそんな勝ち誇ったような顔をしながら偉そうな事を言ってんのよ? あまり図に乗りすぎると、逆にあんたがそういう目に遭うわよ? きっと。」

 

ジョンソン「ふっふっふ! この日の為に毎日剣を振ってきたんだ!! 絶対にオレが勇者となってやるぜ!! ………ん? 何だ? オレらの近くにある草むらの陰に誰かがいるぞ?」

 

ワルオ「おーおー、ホントだ、赤い髮に緑の鎧、武器に剣を持ってやがるなあの野郎。……てことは恐らく勇者志望者! オレ様のライバルって事か!!」

 

サリー「へぇ、そうなの。よくよく見ればなかなか強そうな感じがするわね。」

 

ワルオ「当たり前だ! ここは勇者になる為の試練が行われる場所なんだからな!! 弱えぇ奴が来ても意味がねぇ!! よし、このオレ様があの野郎がどんな奴なのか確かめてきてやる!!」

 

ダッダッダッ!!

 

ジョンソン「あっ! お、おいワルオっ!! また勝手な行動をっ!! 戻って来るんだ! と勇者の試練の前に面倒事になってしまうのは困るから、オレはこれからワルオの後を追うぜ!!」

 

ダダダダダッ!!

 

サリー「はあ、……やれやれね。呆れ気味にため息をつきつつ、わたしもジョンソンたちを追おうかしら。」

 

ザッザッザッザッ!!

 

…………………………………………………………

 

???「……まだか? ここで確か勇者の試練が行われるとか聞いたんだけど……?」

 

???「どう見ても普通の平原のようなんd、」

 

ワルオ「なぁ、その場でキョロキョロと辺りを見回してるようだが、もしかしてもしかしなくともお前も試練を受けに来たんだよな?」

 

???「!? か、肩を掴まれ……ッ!? ええぇっ!? 誰!? ……ってこの人目つき悪いっ!! 面倒くさそうな奴に絡まれたあぁっ!!」

 

ワルオ「!! おい! 聞いてんのかお前!! こっちの質問に答えず、なに困惑した様子で人の顔をジロジロと見てんだよ?」

 

カイン「ひ、ひいィ……! こわっ!! わ、悪かったよ……、質問に答えるからその手をどけてよ!!」

 

ワルオ「へっ! わかりゃあ良いんだ。オレは根っからの優男だから、お前の言う通りに潔くお前の肩をがっしりと掴む自分の手を離すぜ。」

 

カイン「ふぅ、……ビ、ビビったぁ。……僕は"カイン"。"ディベル村"からサイファスまで勇者になる為にやって来たんだ。……まぁそういう訳で僕は君の予想通り、この平原には勇者の試練を受ける為に来てる。」

 

ダッダッダッダッダッ!!

 

ジョンソン「おおぉーーい!! ワルオー! そろそろ試練が行われる時間だから準備をしておいた方が良いとオレはお前に言っておくぞー!!」

 

ワルオ「!! もうそんな時間か、カイン……だったか? とオレ様は再度お前に聞くぜ。」

 

カイン「……え? うん、そうだけど?」

 

ワルオ「お前も試練の参加者らしいな!! なら今からお前は! 試練に合格し勇者となるのを狙うこのオレ様の"ライバル"という事になる!!」

 

カイン「ら、ライバル……は、ははは……、何か勝手に好敵手認定されたー!」

 

サリー「ふう、やっとワルオの下へ着いたわね……。今の今までジョンソンと二人で走ってたから少し疲れたわ。……って、あれ? 何か揺れてない? 私の気のせいかしら?」

 

ジョンソン「んんっ? …………っ!! 少しの間 意識を集中させたオレは付近でやや弱めの"振動"を感じ取ったっ!! サリー! お前の言う通りこの近くで地震が起きているようだぞ!!」

 

カイン「じ、地震っ!? ホントに!? や、ヤバいじゃねぇか!! 危険だからみんな早くここから離れないと!!」

 

ワルオ「おいおいカイン? 大袈裟な野郎だなぁお前。そんなに慌てた様子でオレ様たちをまるで避難訓練をするかのように安全な場所へ誘導しようとするだなんて。」

 

カイン「え、……ええぇ!? この人たち全然焦ってなくないか!?」

 

グゥィィィィン!!

 

ジョンソン「……お!! カイン、って言うのか!! 何かよく分からんがオレらの近くの地面に円形状の穴が開いたぞ!! そしてその中から何か出てきそうな気がするぜ!!」

 

カイン「えええーーーーー!? 地面に穴ーーー!? 一体この平原どうなってんだよーーー!?」

 

???「おっほっほっほ。……やぁ、試練参加者の諸君、ご機嫌よう。」

 

ジョンソン「!! やはりオレの予想通り、地面に開いた穴の中から黒いカンカン帽を被り、赤いジャケットを着こなし、口髭と顎髭を生やした特徴的な風貌の男が現れたな!!」

 

カイン「いやいやいや、誰なんだよあの人はーーー!?」

 

カース「私の名は"カース"という! 今から行う勇者となる為の試練の説明を担当する者であーる!」

 

カイン「え!? そ、そうだったんですか!?」

 

カース「ああそうさ! と私は試練の参加者に答えた!!」

 

カース「よし、では試練参加者の諸君に聞いてみるが、君たちはサイファスの領主に言われてここまで来たのだろう?」

 

ジョンソン「はいッ! とオレは力強く頷きながら返事をしたぞ!!」

 

ワルオ「オレ様も以下同文だぁ!!」

 

サリー「わたしも以下同文よ。」

 

カイン「ぼ、僕も同じです!!」

 

カース「ほうほうほう!! そうかそうか! って思ったより少ないな!! ……まさか試練に参加するのは君たちだけか!? 全く、最近の若者はなってないなー!!」

 

ワルオ「確かにィー!! オレ様とコイツ等以外の王都の奴らは、親の仕事を継ぐだの冒険者で稼ぎたいだのとぬかして勇者を目指そうとしねぇからな!!」

 

サリー「……ちなみにわたし 昔は勇者じゃなくて冒険者をやろうかと思っていたわ。」

 

ジョンソン「冒険者はやめておいた方が良いぞ! 勇者になれば強くなれる、とオレはサリーに勧めた!!」

 

カイン「ぼ、冒険者じゃなくて勇者が良いんだ……。まぁかく言う僕も勇者志望だけど。」

 

カース「参加者は四人だけだが、悩んでいる時間も余り無い!! というわけで今から試練の説明に移ーる!!」

 

ガチャリ!!

 

ジョンソン「ん? カースさんが横にある赤色のレバーを引いたぞ? 一体何をするつもりなんだ?」

 

カイン「平原にレバーが出てくるのはおかしい! おかしいよ作者さん!!」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

 

グルォォォーーー!!

 

ワルオ「あ? 何か今度は青色のドラゴンが地響きと共に現れたぞ?」

 

サリー「ドラゴン……一体何をするつもりかしら。」

 

カイン「え!? 何故驚かない!? 何故みんな驚かないんだ!? ドラゴン強いじゃん!! 全然弱くないモンスターだよ!?」

 

ジョンソン「いや、カイン……どうせなら……、ドラゴンじゃなくて……魔王とかだったら良かったぞっ……、とオレは項垂れる。」

 

カイン「気が早すぎるだろ!?」

 

カース「試練は簡単だ! この"オレハドラゴン"を全員で協力して倒す事。もちろん四人ともやられたら勇者になる資格は得られなーい。」

 

カイン「オレハドラゴン!? 何その名前!? 自己主張激しすぎないか!?」

 

カース「さぁ、準備は良いかな? でーは、試練開始ィ ー!!」

 

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