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イブブ「どうじゃ? 勇者の方。 ここがディベル村だぞい。」
ジョンソン「ほぉ! そうか! ディベル村! ……ん? なるほど、あの中央部にある金色の鐘が村のシンボル的なものなんだな! と俺は俺が起きたベッドのあった住宅より目の前の開けた場所にある鐘楼を目にしてそう理解したぞ!」
ガチャリ! ザッザッザッ!
ジョンソン「っと、ん? おー! お前たち! どうやら無事なようだな!! と俺は木造の家屋から出てきたワルオとサリー、そしてカインを見て喜びの言葉を口にしたぜ!!」
ワルオ「ああ、ジョンソン。お前も大丈夫そうだなァ?」
ジョンソン「おう! 俺はこの通りピンピンしてるぜ! とワルオに自分の快調をアピールするッ!!」
サリー「……ところで、ここはディベル村よね? イブブって人がワルオにそう言っていたらしいけど……?」
イブブ「そうじゃ、お前さんらが村の近くに仕掛けた罠に引っ掛かっておったからここまで連れてきたんじゃよ。」
サリー「へぇーなるほどね、とイブブというお爺さんの話した事を理解したわ。」
カイン「じ、じいさん……、僕またこの村に戻ってきてしまったよ。」
ジョンソン「な、何という事だ! 珍しくカインがしょんぼりとした様子でイブブさんを見つめて言ったぞ!」
イブブ「……おおカインか。何 そんな顔をするでないぞ。勇者の試練には合格したんじゃろう?」
カイン「あ、うん……そうなんだけど……。僕 王都サイファスに出発するときに村の皆に言ったよね?」
カイン「"立派な勇者"になって帰ってくると。」
カイン「それなのにこんなに早く戻ってきただなんて知られると、僕 恥ずかしくて皆に顔向けできないんだよ……。」
イブブ「ふむ、そうか……。」
カイン「だから……頼むよ、僕が村に来てるって事は誰にも伝えないでくれ!」
ジョンソン「なーんかさっきから少しギャグ成分が足りないような……いや、気のせいだな! うん! とカインとイブブさんから離れてちょっと個人的に気になったことを口にする!」
イブブ「………、よし任せるのじゃカイン。村の者には家の中に引き篭もりの如く閉じこもっておるように言っておくぞよ。」
カイン「ご、ごめん村長! そして引き篭もりとか言われてる村の皆! けどありがとう!」
ジョンソン「カインがイブブさんに頭を下げながら感謝の言葉を話したようだな!」
サリー「……あら? 何か遠くからデカいのが近付いてきてるわよ?」
ジョンソン「何だって!? おお本当だ! 村のシンボルの鐘楼より向こうにある森へと続く獣道から大勢の魔物と思しき黒い影がこちらへ向かって来ているぞッ!!」
カイン「えっ!? それは大変だ! 早くなんとかしないと村が危ない!!」
ワルオ「おいおい、待て待て。それより先にその事を村長へ話した方が良いんじゃねぇのか? と焦るカインにアドバイスしておくぜ。」
カイン「たしかにそうかもしれない、わかった。じいさーん!!」
イブブ「おお、なんじゃ? まだ何かわしに頼みがあるんかいの?」
カイン「いや、そうじゃない! この村に魔物が押し寄せてきてるんだよ!!」
イブブ「なんと!? それは一大事じゃぞ! 急いでお前さんらと村の若いもんで協力して……、と、そうじゃった、カイン、お前が戻ってきているのは皆には内緒であったな……。」
カイン「そ、村長……。」
イブブ「よし、ならばここはわしらに任せるのじゃ! 村長のわしらで力を合わせてモンスターなんぞ撃退してやるぞい!!」
ジョンソン「!? 本気か村長! と俺はイブブさんに真意を問うぜ!!」
カイン「じいさん!? 大丈夫なのか!? 僕も戦うよ!」
イブブ「いや、カイン、そしてお前さん方……、一先ずわしの家に入っておれ。わしら村の者たちだけで魔物共を退治してやるんじゃ。」
カイン「じ、じいさん……、わかった。だが死なないでくれよ!」
イブブ「当たり前だぞい。わしは不老不死じゃからな。ふぉっふぉっふぉ。」
カイン「ふ、不老不死ってのは初めて聞いたけど、とにかく! 任せた村長!」
ジョンソン「お、カインがイブブと話し終えた後 俺が出た家屋へ入っていったようだな!! よし、ワルオ、サリー! 俺たちもカインについて行くぞ!! と俺はワルオとサリーにそう指示した!!」
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カイン「………、みんなに任せちゃったけど、本当に大丈夫なのだろうか……。」
カイン「なんか、不安だな……。」
ジョンソン「……お! カインが椅子に座って村長や村の者たちを心配しているな! と俺は部屋の中に居るカインを見てそう言った!!」
カイン「あ、ジョンソン……。いや、心配というか………不安になってきたんだ。」
カイン「村のみんなだけでゴブリンの群れと戦うなんて……無茶はしないといいんだけど………。」
ワルオ「まー大丈夫だろ、あの村長の顔を見りゃ分かる。オレ様はカインを宥めてやるぜ。」
カイン「顔って……どんな顔してたんだよ?」
ワルオ「カインに問われたから答えてやる、村長は…………そうだ、"ナマズ"みてぇな顔してたぞ。」
カイン「どういう顔!? ていうかソレただの悪口だろ!?」
ジョンソン「あり得ないと言わんばかりにカインがワルオにツッコミを入れたぞ!」
ズグオァーーーンッ!!
カイン「っ!!? な……なんだこの音はっ!?」
サリー「村の入り口の方から聞こえてきたわね。」
ジョンソン「!! 先程の轟音を聞いたサリーが指差す方には窓があるぞっ!! と俺はワルオとカインに知らせる!!」
カイン「……くっ!! これは……!!」
ワルオ「カインが窓を覗き込んだぞ。………! も、もしかして、あいつらはっ!!」
ジョンソン「なんだなんだッ! 何があるんだッ!! と俺はカインとワルオが見る窓の外の景色を確認してみるぞッ!!」
ジョンソン「……って、な、何ィーーーッ!? 俺は手をあげて驚いたッ!!」
サリー「窓の向こうの村の入り口……、誰か倒れてるけどあれってイブブ村長よね? なんかゴブリン達にやられてない?」
カイン「そ………村長ぉぉーーーーーッ!!!」
ダダダダダダダッ!!
ワルオ「!! おい! どこ行く気だカイン!! オレ様は腕を掴んで引き留めた!!」
カイン「くそ! 離すんだ!! 僕があいつらを倒してやる!!」
ガチャッ!! バタンッ!!
ワルオ「!! 腕を振り払われた!? しかもカインがその後すぐに扉を開けこの部屋から出て一人で外へ行きやがったぞ!!」
ジョンソン「うおおッ!! カインーッ!! お前だけでゴブリンと戦うというのかーッ!! と俺はカインの行動を無謀だと嘆くッ!!」
サリー「全く……やれやれね、………思わずため息が出ちゃったけど……行くわよ二人共。」
ジョンソン「おうッ! カインを追いかけるぞーッ!! と俺達三人は部屋の扉を開け外へ行きゴブリンと戦おうとするカインを助けに向かうぜッ!!」