地の文勇者 -説明口調な勇者譚-   作:K.R.

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とんでもなく遅れてしまいましたが最新話です



EP18.〜EP20.「コブゴブリン」

 

ダッダッダッダッダッ!!

 

カイン「はぁっ! はぁっ! はぁっ! ………、!!! み、皆……倒れてる……っ!!」

 

カイン「………っく!! はっ!? そ、村長っ!!」

 

イブブ「んおぉ………、カ、カインか……一体なぜここへ来たのじゃ……?」

 

カイン「決まってるだろう! あなたを助ける為だ!! 今ここへ僕が来なければ、あなたはこのまま一人で魔物たちと戦うつもりだろうから!!」

 

カイン「この"ディベル村"の村長を……みすみす死なすわけにはいかない!!」

 

チャキン!!

 

イブブ「カイン……!? な……、よすのじゃ! お前では勝てん! だからその魔物と戦う為に抜いた剣を鞘に納めて、大人しくこの場所からスタコラサッサと逃げなさーい!!」

 

カイン「僕は……、僕は誰に何と言われようとも、どんな魔物に阻まれようとも、あと、どれだけ突っ込みたくなるような台詞を聞いても……、絶対にやり遂げてみせると決めた自分の目的を、諦めないっ!!!」

 

イブブ「カ、カイン………っ、お主………!!」

 

???「ウウウォォォォアアアッ!!!」

 

カイン「っ!? お前は……!!」

 

???「アァウェアァ……、ニン………ゲン………。」

 

カイン「なっ!? こ、コイツ……喋るぞ……!?」

 

コブゴブリン「キケ……、オデノナハ………、………"コブゴブリン"!!」

 

コブゴブリン「アタマノウエトアゴノシタノ……オオキナ"コブ"ガトレードマークダ………!!」

 

カイン「いやなんなんだお前ら!? 何!? 最近変な名前のモンスターって流行ってんのぉ!?」

 

ドガァーーーンッ!!

 

カイン「!!? こ、今度は何だ!?」

 

ジョンソン「とおぉぉォォォォォォォォーーーーー!!!」

 

ワルオ「ハハハハハッハァーーー!!!」

 

スタァンッ!!

 

サリー「………やれやれ全く、わたしの高火力の炎魔法が無ければなんとも地味な登場だったわよ、あなたたち」

 

カイン「ジ、ジョンソン!? それに……、ワルオ、サリー!!」

 

ジョンソン「ふぅぅーー! 決まったぞ!! とオレは自分の登場シーンの仕上がりに満足そうにウンウンと頷きながらゆっくりと姿勢を整える!!」

 

ワルオ「ああ! こんなにカッコよくこの俺様のご登場が演出できたのは、俺様達の忠実なシモベ・サリーとカインのお陰だなァ!!」

 

カイン「部下じゃねーから!? 僕は君たちの旅の"仲間"だよ!!」

 

サリー「………。わたしを勝手にあんたの部下にしないでくれるかしら? ……はあ、せっかく今回用意した"6000本"のマッチのうち半分もコイツらの登場用に使用するハメになったじゃないの」

 

カイン「ろ、"6000本"っ!!? ものすんごい数用意したな!?」

 

ジョンソン「まあ積もる話は後だ………それよりもォ………あのゴブリンを何とかするんだぞ!! とカインとイブブの近くのゴブリンの群れを見てカインたちに俺は応戦するよう呼びかけた!!」

 

ジョンソン「うぉっし! そしてオレは人差し指でゴブリン共を指差して……やるぞお前たちィィィィーーーッ!!」

 

ジョンソン「……と! ゴブリンとオレたちとの戦闘開始の合図を出したァ!! 行くぞォォ!!」

 

カイン「うあぁぁぁ!! まずは僕からだぁ!! 覚悟しろゴブゴっ……、コブゴブリンッ!!!」

 

カイン「あーくそ噛んだ! 言いにくいふざけた名前してんじゃねぇよ!!」

 

ダダダダダダダッ!!

 

ジョンソン「おおおっ! カインがコブゴブリンに向かって剣を抜いて勢いよく走り出したぞ! これは速い! 何という速さだッ!!」

 

カイン「うおぉぉらあぁっ!!」

 

キィンッ!

 

カイン「……なっ!? "刀身"が折れた!? ……ぐほっ!?」

 

ジョンソン「まずい! カインがコブゴブリンの棍棒による一撃を腹部にまともにくらってしまったァ!!」

 

コブゴブリン「ドウダ! ニンゲン!! ワレラノチカラヲオモイシッタカ!!」

 

ワルオ「コブゴブリンのヤツ……自信を張り付けたような顔で地面に膝をついてるカインを見下ろしながら言いやがった……!」

 

カイン「うぅ……、こ、こいつら……! 馬鹿みたいな名前のわりに強い………ぐッ!!」

 

ドサッ!!

 

ジョンソン「あ、あぁぁーーー!? カ、カインが前のめりに倒れたぞ!?」

 

ワルオ「意地なんか張ってるからああやって倒されんだ。ったく、仕方ねぇ。今度はオレらの番だぜ? コブゴブリン……」

 

ジョンソン「そうだッ!! 昆布ゴブリン共よ! 次の相手はこの俺たちだァ!!」

 

サリー「ジョンソン、"昆布"じゃなくてコブよ。格好つけてコブゴブリンたちに宣戦布告してるようだけど」

 

コブゴブリン「ギギィー! ナメラレタモノダナ……ニンゲン! ナラバサンニンゼンインニナカヨクジゴクヲミセテヤル!!」

 

ワルオ「フン! そうやって汚ねぇ涎を地面に撒き散らしながらほざいてろ! 醜い魔物め! ジョンソン、サリー! ここはオレが先陣を切る!!」

 

サリー「先陣……? あ、ワルオが宣言と同時にポケットに手を突っ込んでる………まさか!!」

 

ジョンソン「も、もしかしたらワルオ、お前ッ!! あの剣技をやる気かァ!? とオレはワルオに驚愕の表情を浮かべて尋ねたッ!!」

 

ワルオ「そうだ。……このオレの先祖代々から伝わる子々孫々の秘剣技………」

 

ワルオ「今オレがズボンのポケットから取り出した、この青色の紙切れ……をこう、こう、こう折って折って曲げて力を込めて折ったこれが……"折り紙剣"!!」

 

ジョンソン「お、折り紙剣……っ!? 昔見た事があるぞ!! お前が自慢げに俺へ見せてきたのを記憶しているっ!!」

 

ワルオ「ああ、"半日前"にどんな剣技なのかを教えてやった……」

 

カイン「つまり今日じゃねぇかオイ! 全然"昔"じゃないだろ! てか二人してただの折り紙に何熱く語り合ってんだ!」

 

コブゴブリン「コブフーフフフ! ソンナカミキレゴトキニワレラガタオセルカナ?」

 

カイン「いや笑い方ー! 個性出したくてわざと言ってるだろお前ら!!」

 

サリー「ジョンソンとワルオと、それにコブゴブリンにツッコミしてる場合じゃないわよカイン! 急いで頭を伏せなさい!」

 

カイン「サリー! 杖を構えたという事は……、まさか戦ってくれるのか! わかった!」

 

サリー「………それ! 私の冬服よ、投げつけてやるわ!」

 

カイン「いらないいぃぃぃぃ!! せめて杖使ええぇぇぇ!!」

 

コブゴブリン「コブウゥゥゥゥゥッ!? シ、シビレルウゥ!? グワアアァァァ!?」

 

サリー「今あなたへ投げたその冬服は静電気が走っているの。どう? 地獄のような苦しみでしょう?」

 

カイン「意外に効いてた!!」

 

ジョンソン「ははははッ! サリーの奴はあんな強力な攻撃を使えたんだな!! と俺はサリーが衣服を用いてカインをコブゴブリンから助けるところを見て感心したのだったァ!!」

 

ジョンソン「そして! カインとサリーに続き、今度はこの俺も敵のもとへ突撃していくぜー!!」

 

コブゴブリン「グッ! ニンゲンメ! ワレワレヲアマクミルナヨ!! ミンナヤッチマエ!!」

 

コブゴブリン「「コブコブー! ……………昆布」」

 

カイン「海藻混じってんぞオイ!」

 

ジョンソン「俺は竜巻! 吹き荒れる烈風を身に纏い、全てを巻き込みて一瞬にして敵陣へ切り込むーーー!!」

 

コブゴブリン「ゴブウゥゥゥゥゥゥーーー!?」

 

カイン「お、おおぉ!! ジョンソンが風を纏っている……、真面目にやったらこんなに強いのか……!!」

 

ワルオ「感心してないでそこをどいてなカイン。オレは後ろから話しかけて引き下がるのを促し、青の折り紙剣を敵へ向ける!」

 

カイン「ワルオ、そんな小さな折り紙で本当にあのコブゴブリン達を倒せるのか……?」

 

ワルオ「お前はもう心配なんかすんな。邪魔だからここから少し離れて見ていろ。カインへオレは後退して戦闘の見学を促す」

 

カイン「なんて自信だ……けどわかった。そんなに言うなら………」

 

ワルオ「ふっ、オレの言葉に従いこの場を離れ観覧に徹したか……良い判断だな」

 

ワルオ「さてと、お前達の悪事もこれで終いだ。このオレ様の最強の剣技"折り紙剣"……今こそその身に刻みつけてやろう!! コブゴブリン共へ突撃だー!!」

 

 

 

 

 

 

 

カイン「前回も似たような終わり方だったぞ!?」

 

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