地の文勇者 -説明口調な勇者譚-   作:K.R.

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すごく長らくお待たせしました。
最新話です。どうぞ!


EP21.「驚きの切れ味」

 

ワルオ「オレの折り紙剣でズタズタに切り刻まれろ! どりゃああぁぁぁーっ!!」

 

コブゴブリン「ゲギャアァッ!? ア、アノカミキレヲ"ブレード"ニヘンカサセテ、キルトハ……ゴブァ!!」

 

カイン「お、おお! 折り紙を綺麗に折って、剣の形にしたのか!」

 

カイン(しかも思いの外効いてる! コブゴブリンがまるでミルフィーユのようにサクサク斬られていく! 必殺技って付くのも伊達じゃないな!)

 

ジョンソン「おっしゃあ! ではオレからも仕掛けるぞー! とコブゴブリン数十匹の群れに俺は剣を携えて突っ込む!」

 

シュバ! ザシュ!!

 

コブゴブリン「グホオォォッ!? コンドハソッチカ!」

 

コブゴブリン「コウナッタラ……スキアリ! クラエ、スコンブ!」

 

カイン「こいつらとうとう海藻出してきた!」

 

ジョンソン「ぐ、ぐわあぁぁぁぁっ!? ま、待て待て! これは酢味の昆布かァ!? コブゴブリンめ! まさか腰みのから出してくるなんて……予想だにしていなかったぞッ!」

「ぬ、ぬおおぉ……な、なんと酸っぱい味だ……! そんなものを俺に向けるなぁ………オレはすっぱい食べ物がこの世で一番嫌いなんだぁ……! は、鼻がひん曲がりそうになる……、と俺は思わず鼻を摘むゥゥ………」

 

カイン「そしてあんたは何やってんだぁ!? 皆から親しまれてる日本のおやつ見せびらかされた程度で怯むなよ!」

 

ワルオ「茶番はそこまでにして、そろそろ終いだ! 俺は高らかにコブゴブリンに向けて宣言する!」

 

サリー「ズズズ……、ふう、落ち着くわ。こうして一人座って茶を啜る時間も大切。たまには一息つかないとね」

 

カイン「おいそこぉ! サリー! ちゃぶ台と湯呑みなんてどっから持ってきたァ!? あといま戦闘中なんだけど?!」

 

イブブ「ほ、ほっほっほ……確かにこの村のお茶は美味いからのぉ……、ほれ、ゆっくり味わって行きなされ………まだ村にもたくさんある……」

 

カイン「茶わたしたの村長かい! 魔物に村襲われてんのにどんだけ能天気なんだアンタらァ!?」

 

カイン「もう構ってられるか! ジョンソンだけじゃない! 僕も戦う!」

 

カイン「うおおおぉぉぉ! よくも村を襲ってくれたな! 許さないっ!」

 

イブブ「カ、カイン……!」

 

イブブ「コブゴブリンを相手に正面から戦う奴のあの剣捌き……稀に見る正確性と速度が乗っている……! おお、間違いない!」

 

イブブ「わ、わしは感動したぞい! カインこそ、この村が生んだ真の"勇者"に相応しい……!」

 

コブゴブリンA「クソォ! セ、セメテジジイダケデモコロシテヤル! オマエタチ、アノヨニンノチカクニイルソンチョウヲオソエ!」

 

コブゴブリンB「ゴギェギェー!!」

 

イブブ「むう!? コブゴブリンめ、わしを狙いに来たか! 棍棒を振りかぶって近付いてくるな!」

 

カイン「あっ! そ、村長! 危ない! 早く逃げてくれー!」

 

イブブ「むん、カインよ。心配はいらん。わしにもこの手の戦の心得くらいはある。傷など痛くも痒くも無い。正面を向き、わしもコブゴブリンと対峙しようぞ!」

 

カイン「嘘だろう、そ、村長……まさか、まさか戦うつもりなのか!?」

 

コブゴブリンA「ギギ……! コノオイボレメ! ハヤクアノヨヘイケー!」

 

コブゴブリンB「シネェ! コンブヲマゲテツクッタ、オレトクセイノ……コンブーメラン!」

 

カイン「逆にどうやって作ったんだソレ!?」

 

コブゴブリンB「クラエ! ソーイ! オレハジジイヘブンナゲル!」

 

イブブ「ほほう……そうか。昆布を武器に作り変えるとはの……。大した魔物達じゃ………」

 

イブブ「じゃが、このわしをみくびって貰っては困る。」

 

イブブ「上着のポケットの中から今、取り出したのは、何だと思う……? 正解は………」

 

イブブ「ヒャハハハァ! "火炎放射器"じゃ! これで魔物共を火だるまにしてやらァ!!」

 

カイン「いや口調! どこぞの有名漫画に出てくるモブキャラみたいな事言わないでぇ!?」

 




少しでも楽しんでいただければ幸いです。
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