橘 響姫side
沢山のアニメを見て号泣してから数週間、学校が終わった後に何故か私はセイちゃんに連れられキャンプ場へと来ていた。
「うぅ、コミュ障声小さい私が何でこげな場所にぃ……」
「いや、コミュ障も声の大きさも無くないですかね?ここ」
何故私がパリピの巣窟であるキャンプ場へ来ているのか、それは一昨日がたまたま学校が休みでセイちゃんが釣りから帰ってきて放った言葉から始まった。
『ヒビヒメ~来週いい魚が釣れて良い景色のキャンプ場があるらしいんで一緒にいきません?』
と言う一言からだ。そのときの私はゆるキャン△を見ていた事からすぐに『行くべ!』と返事をしてしまったのだが、返事をしてから気付いた。
キャンプ場って、パリピの巣窟じゃあないべか?大学生とかが酒を飲んで騒いだりBBQしているイメージだべ。
だが行くと言った手前、嫌だと提案する事が出来ず私はセイちゃんとキャンプ場へと来ていた。所々にテントが建っているものの、パリピの姿は見えない。
これなら自然に囲まれて静かな空間で昼寝や読書する目的が達成できるべ。
今回は私がテントを建てている間にせいちゃんが近くの渓流で魚を釣ってくる感じになっている。テントを設置し寝袋等を広げ荷物を整理する。
調味料にお米はオッケーだべ、魚を捌くのに今回は小さなナイフを持ってきたべがこれで大丈夫だべか?
そう思いつつも準備が終わったのでテント内で持ってきていた本を読む。今回は早く読み終わらないように、漫画じゃなく小説を持ってきたべ。
小説を読むこと三十分後。
「ヒビヒメーお腹空いたー」
その声と共に私の頭にセイちゃんが頭を乗せながら気が抜けた様子で口を開いた。
セイちゃん、催促の仕方が子供だべ。
「お帰り、夕飯には少し早い時間だべよ?」
「早く食べて休みましょうよ~」
確かに早く食べて休むのは良い案かも知れないべ。
「仕方ないべな、少し待っててほしいべ」
「やった~じゃあ散歩してくるねー」
「せめて手伝うとかないべ!?」
「調理レベルマックスのヒビヒメにセイちゃんが手伝える事なんて、あるわけないじゃないですか~」
そう言って手を振りながらキャンプ場を歩いていくセイちゃんを見送り、取り敢えずアウトドア用の小さな飯盒を二つ用意して私とセイちゃんの分の米と水をそれぞれに入れてカセットコンロの上に寝せてコンロに火をつける。
取り敢えずこれでご飯は時間を待つだけだべな、さてセイちゃんの釣果はっと。テントの近くに置いてあったバケツを見ると、ヤマメが何尾か入っていた。
やっぱりヤマメだと塩焼き一択だべな。
キャンプ場の調理場を少し借りて持ってきたナイフで鱗を取ってから内蔵を取る。田舎では娯楽が釣りぐらいで、良く父親が釣ってくる魚を母親と一緒に捌いたりしていたから、ある程度の魚は捌けるべ。
捌いたヤマメに塩を振り、自分のテントへと戻りコンロの上で串に指したヤマメを焼く。魚の皮が炙られて、良い匂いが食欲を刺激する。釣ってきてくれたセイちゃんには感謝だべ。
これでご飯も出来たし魚も準備出来た。
「おお!想像以上に美味しそうですなぁヒビヒメ」
その声に振り向きながらお帰りと言おうとして、セイちゃんの隣にいるクラスメイトの
泰真ちゃんは私を見ると軽く会釈してくるので軽く会釈を返す。
「ヒビヒメ、少食だからあのヤマメの量を消費するの無理だと思ってさ。たまたま来てた泰真ちゃんを呼んできましたよー」
なんでこうなった?
この後、取り敢えず不良を演じ泰真さんとご飯を食べた。まさかのキャンプ場で出会うなんて思い付かなかったべ。
その後、疲れたからか自然に囲まれてストレスが解消されていたからか、私とセイちゃんは食べてから数分でぐっすりと眠ることが出来たのだった。
家族からの連絡で彼女が
玄関を叩く音が聞こえて玄関へと向かい、扉をあける。そこには偶然家の前に倒れていた人で今では家族同然の存在である人がその手にダンボールを持って佇んでいた。
「元気そうだな響姫、叔母さん達からの届け物を持ってきたぞー!」
「本当にありがとうだべ、
私に似たオレンジ色の髪で気の強そうな顔、私にとって姉のような存在である奏さんがダンボールを持って目の前に立っていた。
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今後、ヒビヒメは?
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一般人のまま
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波紋が使える逸般人へと進化