おかえりを言いたかった   作:名無之助

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映画【お帰りを言いたかった】~ガミラス戦役終結50周年、戦死者家族の物語~

ーーー西暦2249年12月8日、宇宙戦艦ヤマトがイスカンダルから帰還してから丁度50年目を迎えるこの日、地球連邦首都メガロポリスの一角にある映画館で、一つの映画の試写会が行われようとしていた。

 

 試写会には、特別に招待された地球連邦大統領の他、現地球連邦防衛軍司令長官やかつての宇宙戦艦ヤマト乗組員、そして、映画に出演している戦死者遺族とその家族らが集まっていた。

 

 制作にかかわったスタッフの紹介が終わると、制作の総指揮をとり、自ら戦死者遺族へ取材を行った映画監督、白沢晃氏が壇上に立ち、挨拶を行う。

 

 「えー、皆さん、この映画の試写会に先立ちまして、制作の指揮と取材をさせていただきました名無之助です。この映画を製作した動機は、以前とあるテレビ番組でもお話させていただいているので、ここでは私がこの映画に込めた思いを一言にまとめたいと思います。この映画は、帰ってこられなかった彼ら彼女らの家族に焦点を当てています。ただ、それだけではないんです。帰ってこられなかった彼ら、彼女らのことを、確かに彼ら彼女らが生きていたという証を後世に残していく、未来に残す記憶としてこの映画にはそういう想いを込めて作らせていただきました。それでは、ごゆっくりご視聴ください」

 

 そう言って白沢晃が壇上を降りるのに合わせてブザーが鳴り、照明が落とされる。

 

 そして映画が始まる。

 

 

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 題【お帰りを言いたかった】~ガミラス戦役終結50周年、戦死者家族の物語~

 

 

 50年目のスクリーン

 

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 文字がスクリーンから消え、そして、ガミラスと地球の初接触、それからの戦いの様子が映像に流れ、字幕とナレーションが流れる。

 

 西暦2191年、地球はガミラスとの初接触を果たす。

 

 それがガミラス戦役の始まりだった・・・・。

 

 ・ガミラスとの初接触及び太陽系外周部武力衝突 

 

 ・海王星軌道遭遇戦

 

 ・第一次火星沖海戦

 

 ・第二次火星沖海戦

 

 ・グリーゼ581宙域海戦

 

 ・ガミラス本土戦

 

 淡々と流れる戦いの歴史、そして映像が徐々に変わりこげ茶色に染まった地球の映像が映り、そこから徐々に再生され青く美しい姿を取り戻した地球の映像に変わる。

 

 そしてナレーションが流れる。

 

 「スクリーンに映るのは、英雄の記録ではない。彼ら、彼女らには帰りを待つ家族がいた・・・その家族の物語だ」

 

 「彼ら、彼女らは帰らなかった。家族はただ、彼ら彼女らに『おかえり』と言いたかった。それだけなのに・・・帰らなかった彼ら、彼女らは確かにここに生きていた」

 

 「その言葉は、50年前に戦場に散った命と、その帰りを待ち続けた家族の想いをつなぐ」

 

 静かな音楽とともに、場面はゆっくりと次の映像へと移っていく・・・

 

 ガミラス戦役、そこで散った魂と、帰りを待ち続けた家族の物語、これはその一部の記録である。

 

 

 

 

 【お帰りを言いたかった】~ガミラス戦役終結50周年、戦死者家族の物語~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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