何が良いのか上手く語ることは出来ないが、とにかく良いんだ。(脳死)
この作品を手に取った貴方へ。
この作品の作者は消息不明になる傾向があります。
この作品の作者は心の冬眠期になると動けなくなります。
つまりどういう事か。
続かないってことさ。(5敗)
霊魂番号1556937番
それが神である私が引いたくじの番号だった。
私が"愛さねばならない"魂の番号だった。
「……」
手に持つは1枚の薄っぺらい紙。
スーパーで大量に買い物したレシートのような、やけに縦長な用紙を見つめる。
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おめでとうございます。アナタは15069870の人間により認知され、神へと至りました。よってアナタに神格(じんかく)と霊魂を与えます。
《霊魂番号》
1556937番
※上記の魂が消耗により破損した場合、新たな霊魂を進呈致します。決して破損した霊魂の存命を実行してはなりません。詳細は禁止事項の欄を熟読ください。
《禁止事項》
『魂に名を与えられてはなりません』
『アナタは概念でなければなりません』
『人に接触してはなりません』
『下界に降りてはなりません』
『所有の霊魂に愛を与えてください』
『"アナタ"が力を使ってはなりません』
『所有の霊魂への愛に"代償"を与えてください』
『自身の霊魂あるいは他神の霊魂に神託を下してはなりません』
『霊魂の運命を変えてはなりません』
『霊魂のログデータは輪廻転生の際削除――
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ここまで読んだ私は、そのくだらないくじを引き裂いた。
引き裂いて、引き裂いて、ばさりと辺りに撒き捨てた。
古ぼけた紙だ。引き裂くのは容易だった。
「ふざけやがって」
何が霊魂を愛せだ?
何が力を使うなだ?
くだらない。心底くだらない。
なぜ私がそんな面倒な事をしなければならない?だれが命令しているのか知らないが、上から目線で気に入らない。
勝手に決めて押し付けやがって。
私は散らばった紙くずを、今では一言一句覚えてしまったその塵芥を――踏み躙(にじ)る。
ぐしゃり
足の裏から子気味いい音が聞こえた私は、少しいい気分になった。今まで感じていた数千年分のストレスを発散するにはまだ足りないが、大丈夫だ。これからやる。これから始まる。
「ああ、ああ、マリス」
眼前には青く燃える、ひび割れた魂。
この可哀想な霊魂が私が押し付けられた魂だ。
私はその霊魂を優しく包むように抱き上げる。
「トワード。サリン。孫寿。ルフト。北切。ジョスタス。マガルト。セサリン。メガモート。メラストス。イェストゥス。トルーク。セスダン。丈式。明。ライ。月影。ラグナ。無望。シーナ。詩音。ゼスト。ライラ。メラトーナ。トゥライト。グフタス。アレク。ラセヴィッチ。クータム。群雲――」
聖母のように優しく抱いた神は、愛おしい声色でそう魂に呼びかけた。次々と、歌のように読み上げられるその名の群集は、この哀れな魂に今まで名付けられた名前だった。
何度も何度も死んでは消され、輪廻転生により再利用され、もう誰も覚えていないかつての名前を、神は覚えていた。
この愛おしい魂の名前を、一度でも付けられた名前を忘れたことは無い。
数刻にわたって呼び続ける様々な名を、私は口にしながら思う。
哀しき魂よ。
悲運に囚われた愛しの子よ。
今こそ我が解き放とうぞ。
神は腕に抱えたその魂を、自分の口へと運んだ。
「ぐ…っ、ぅ」
途端、神は苦悶声を上げ、腹を抑えながら地面に跪く。
――問題ない。
『ERROR』『ERROR』『ERROR』『ERROR』『ERROR』『ERROR』
脳内にアラートが鳴り響き、内臓全てに溶けた鉛を流し込まれた痛みが私を犯し尽くす。
――問題ない。
「は、はは…!」
私はこの痛みも、鳴り響くアラートも愛おしい。
子を産んだことないが、なるほど。
母が子を愛する理由が分かった気がする。
『重大な規則違反を確認』『重大な規則違反を確認』『重大な規則違反を確認』『重大な規則違反を確認』『重大な規則違反を確認』
響くアラートが大きくなった。私の視界に、脳内に無機質な声が直接飛び込んで、私の頭をガンガンと揺らす。神である私が、定められた法則を破り穢すという事実にそうとう焦っているようだ。散々神を縛り、押さえ付け、偉そうにふんぞり返っていたツケだ。なんと心地よく愉快なのだろう。ハッハッハッハ。ざまぁみろ。
「はあ、はあ、うっ、おぇぇ……」
ドロドロと右腕、右足、右半身が溶けてゆく。泥のように、砂のように。
己を象るものが消えていく。
回帰しているのだ。
回帰させているのだ。
腹から湧き上がる異物感に、私は嘔吐く。
口から血のような赤い砂が溢れ出た。
もう時間はない。
奴はもうすぐ私を堕とすだろう。
私は吐き出された赤い砂を握りしめ、虚空に投げた。この砂は神である私の一部だ。それなりの神秘とエネルギーを有している。それを全て一気に弾けさせれば、一瞬だけだが膨大なエネルギーとなる。
針程度だが、世界に穴を開けるなら十分だ。
瞬間、光が収縮し、闇が消し飛び、星の爆発のようなインパクトが発生する。
弾けたエネルギーは空間に亀裂を入れ、私の目前にブラックホールを作り上げた。更に私は力を使ってその穴を拡張する。
全てを吸い込む暗い穴。
これには光すらも逃げられない。
だが私は、これを使って先へと逃げる。
奴がたどり着けない遥か彼方へ。
違う輪廻が渦巻く世界へ。
この世界より、より神格が低い世界へ。
『定められた事項に乗っ取り処理を実行する』『定められた事項に乗っ取り処理を実行する』
『定められた事項に乗っ取り処理を実行する』『定められた事項に乗っ取り処理を実行する』
「――オビト」
私は最後に看取った魂の名を呼んだ。
大丈夫。
お前ならやれる。
私が見てきた数多の魂の、つけられてき名の中で、お前が一番幸せに近かったよ。
『これより神格"神威"の降格を実行する』
私は力の消失を感じながら、その暗穴へと身を投げた。
◇◆◇
その世界には迷宮(ダンジョン)があった。
その世界には様々な種族がいた。
その世界には神が降り立った。
その世界には
その世界には
その、世界には
その世界には――出会いがあった。
◇◆◇
ファミリアというものがある。
『神の眷属』と言う意味のその集団は、下界に降り立った神により恩恵を受けた人々の集まりだ。
一言にファミリアと言っても、その活動は多岐にわたる。食料生産を担う商業系、武器の生産や建築を担う製作系、人々を癒す医療系、暗殺集団等で構成される犯罪系、オラリオ以外に存在する国家系。しかし中でも、やはりダンジョン探索系が最も多い。
世界で唯一迷宮が存在するオラリオでは、迷宮に潜り、魔石を集め換金したり、クエストをこなし報酬を貰う事が主なファミリアの収入方法であった。
ファミリアにはランクがある。それはギルドによってI~Sまで等級付けされる、ギルドの階級の事だ。高いランクのギルドには信頼、実力、箔が付いている。
そして、その最高ランクであるSの等級で、その中でも探索系の中で最高峰と言われているのが、ロキ・ファミリアである。現在の探索系ファミリアの中では最前線を張るそのファミリア、その本拠「黄昏の館」。
現在、黄昏の館は混沌と化していた。
午前10時30分
黄昏の館の冒険者達の朝は、まちまちである。
朝早くから迷宮へ探索へ行く者。
休日を嗜む者。
迷宮から帰還した者。
適切な朝、規則正しい生活。そんなものは冒険者となったら過ごせることは稀だ。迷宮へと潜るとは正しく化物の腹の中に飛び込む事と同義であり、そこで特定の安全地帯(セーフポイント)以外での休憩は難しい。
「よっ、お疲れ様」
「お疲れ様。あれ?今日は休みなんだ?」
「昨日帰って来たからねー。さっきまで寝てたんだけど、ふわぁ…。まだ眠いかも」
「だらしないよ」
「これくらい許してちょーだい」
もちろん、モンスターが沸く場所での休憩の取り方もあるが、それでも熟睡など出来ない。
命がいくらあっても足りない場所だ。
故に、迷宮から帰還した冒険者達にとって、本拠での休暇は癒しであり、貴重なのだ。
「今日はもう完全に休み?」
「いんや、いつものメンバーでの話し合いがある。ちょっと連携が上手くいかなくてね。それと道具の買い出し」
「あーそっか。確か新人の子見てるんだっけ?大変ね」
「まあね。でも可愛い後輩よ?将来有望」
「はいはい、あんまり甘やかしすぎないようにねー」
そして今日のこの時間も、ロキ・ファミリアの冒険者達は黄昏の館にて大切な休暇を過ごして居る時だった。
バガァン!!!!!
団員の他愛ない話を吹き飛ばすように、突如として魔剣を撃ち込まれたような衝撃と爆音が響いた。
「一体何が……?」
一人の女冒険者が呟く。
眼前に広がる土煙。
散らばった木片に、バラバラになったテーブル。
空からなにかが、降ってきた。
それもただ降ってきた訳では無い。ロキ・ファミリアの本拠である黄昏の館の天井を突き抜けながら降ってきたのだ。
「え、えぇ〜!?なにがあったの!?」
全く状況を理解出来ない一同の中で、一人のアマゾネスの少女、ティオナが声を上げた。
しかし、誰もその疑問に答えることは無い。誰も状況が分からないからだ。
けれど、そんな訳の分からない状況の中でも、まだいい事はあった。
ちょうどその日は迷宮探索をしていない時期だったからだ。
「総員警戒しろ!敵ファミリアの襲撃かもしれん!」
「各員、武器を持って囲め!ただし一定の距離から近づくな!」
そこには普段の迷宮攻略筆頭、『剣姫』アイズ・バレンシュタイン、ベート・ローガを除いた幹部が勢揃いしていた。
混乱する一同の中、団長であるフィンとリヴェリアが状況の把握に務めた。フィンは落下してきた何かに槍を構えて警戒し、リヴェリアは団員への指示を行った。
団長の指示通りに、落下物に対し囲むように位置に着いた団員たち。その動きは動揺の中であっても精錬され、統率されていた。仲間との団結・連携を重視しているロキ・ファミリアであるが故の動きだろう。フィンはそんな彼らを確認すると、ゆっくりと何かに近づき、槍で切るように土煙を払った。
「――、なんだ。誰だ、キミは」
動揺するフィン。驚愕する団員たち。
土煙の先には、死にかけの女性が倒れていた。
この作品は、オビトがリン以外の希望を見出すことを目的としています。
しかし、現時点では私も分かりません。けれど、いつか納得出来る理由が見つかればいいなと思っています。
良いように利用されて死んじまったオビトを救いたいんじゃ…
死んでからしか好きな人と会えないなんて不憫過ぎるんじゃ…
え?マダラ?
あの人はほら、柱間ァ!がいるから…(震え声)
作者はBLを飲み下せるほど、まだ啓蒙が得れてないんじゃ…
やはり百合…!女の子のイチャイチャパラダイスは世界を救う…!
百合バンザイ!!百合バンザイ!!
※なお、この作品には百合どころか、恋愛自体する予定はない模様。(現時点)