ハイスコアガール《Connect》   作:北風少佐

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時間軸的には春雄が中学一年生の時です。
ではどうぞ。


出会い

 

 2015年のとある家

 その家の一室では一人の男がテレビにコードを繋げてゲームをしていた。

 

「ぐっ! そりゃっ! あっ! ちょっ! なんで!?」

 

「ちょっ! まっ! なんで!? 技が……っ!? 出な……」

 

「ぐあぁぁ!! また負けたぁ!!」

 画面にはYOU LOSEの文字

「畜生、まさかCPU相手にすら勝てないとは……」

 そう言う彼がやっているのはスーパーファミコン(SFC)版「ストリートファイターⅡ」

 俗に言うストIIという物だ。

 

「買った試しにやってみたはいいが……やっぱり向いてないなぁ……しかもアケコンでもないしなぁ」

 

 そう言いながら頭を搔く男。

 この男の名は加藤 旒(かとう りゅう)今年で14になる中学1年生だ。

 

「もう1戦くらいやって寝るか」

 

 2015年にもなってなぜ古臭いSFCなどやっているかと言うと、その理由は旒の趣味にある。

 

 旒はゲームオタクなのである。

 中学生ながらゲーム機もソフトもかなり種類豊富に持っているのだ。

 

 だが……ゲームの腕だけは絶望的だった。

 

 シューティングゲームをやれば敵に1発も当てれずに死ぬなんてのは当たり前。

 

 レーシングゲームをやれば最下位以外取ったことがない。

 

 RPGなどでは序盤のモンスターにすら勝てない。

 

 アクションでは……

「えっ!? なんでジャンプした!? あっ! やばっ……!?」

 

《YOU LOSE》

 

「……寝るか」

 

 この通りである。

 だが、どんなにゲームの腕が絶望的でも旒はゲームが好きであった。

 

 そんな旒には悩みがあった。

 

「あー、一緒にゲームしてくれる奴いないかなぁ」

 そう言いゲームを片付け始める。

 

 周りの同級生は皆スマホなどでゲームをしていてゲーム機を持ってる人はそんなに居ないのだ。

 ゲーセンに行く人なんてもっと少ないだろう。

 

 簡潔に言えばゲーム仲間が欲しいのである。

 

「はぁ……こんなこと言っても無駄だな。

 明日も学校だし寝よ寝よ」

 そう言いSFCをタンスに仕舞おうと扉を開ける。

 すると何故かタンスの奥から風を感じた

 

「……? なんだ?」

 そう思い掛かってる衣服をずらすと奥にはあるべきタンスの壁がなくて、謎の通路が繋がっていた。

 

(……どういうことだ!?)

 数時間前にゲームを取り出す時は普通だった、とすると誰かが穴を開けた……? いや、それこそこの数時間で出来る筈がない。

 

 考えれば考えるほど頭の中がこんがらがってくる。

 思考放棄しようかなと考え始めた時通路の奥から声らしき物が聞こえてきた。

(怖いが……確かめなきゃいけないな……)

 

 覚悟を決め通路へ入っていく

 

(真っ暗だな……)

 

 通路は真っ暗でかろうじて足元が見えるくらいだ。

 

(声は……だんだん近づいてるな)

 

 少しづつ声がはっきりと聞こえてくる。

 声質的に男なことが分かる。

 意を決して声をかけてみる

 

「だ、誰かいるのか?」

 少し声が震えているが結構大きめに言ったから相手にも聞こえているだろう。

 

 そして聞こえてきた声は……

「おー! 誰だ!? 隠しステージの裏ボスか!?」

 そんな能天気な声だった。

 

「そんなわけないだろ!」

 思わずそうツッコミを入れた。

 すると相手は

 

「悪い悪い、タンスの奥に謎の通路なんてあるからテンション上がっちまってよぉ」

 と言いながらこちらに近づいてくる。

 

 少しづつ相手の姿が見えてくる。

 自分と同じくらいの年齢のどこか……ひねくれたような、そんな感じがする顔をしている。

 そんな少し失礼なことを考えていたら相手が話しかけてきた。

「ところでこれお前がやったのか? だとしたらすげーな! どうやってやったんだ?」

 

「……やったのは俺じゃないよ。その言い方からすればあんたでもないんだろ?」

 

「そりゃそうだ。こんなこと俺が出来るわけない!」

 

「いや、そんな自信満々に言われてもな……」

 

 変なやつだな。

 そう思いながら返答する。

 

 その後、色々とコイツと情報を交換したが有益な情報は得られなかった。

 それどころか余計に複雑になった。

 

 もしかしたらお隣さんと繋がったのかと一瞬思ったが、うちの隣に住んでるのは老夫婦だしそもそも近所に同い年の男子はいなかった筈だ。

 

 分かったことはこの謎の通路はお互いの部屋のタンスの奥に突然現れた。

 それくらいである。

 

「ということはこの通路の先はお前の部屋なのか?」

 

「まぁ、そういうことになるな」

 

「へー、不思議だなぁ」

 

「不思議だけじゃすまない気がするのは俺だけか……?」

 

「まぁ、細かいことは気にすんな! 

 あっ、そういえば名前聞いて無かったな。」

 

「その能天気さが羨ましいよ……

 はぁ……加藤 旒だ。」

 

 そう言い手を差し出す

 

「加藤か! 俺は矢口 春雄! よろしくな!!」

 

 これが俺と、矢口春雄との出会いだった




早く小春ちゃん出したい(願望
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