ハイスコアガール《Connect》   作:北風少佐

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今回は少し文字数増やしました。

…無駄な話をしているとも言う。
それではどうぞ。


過去へ

 

 あの出会いから1ヶ月が経った。

 あれからハルオはほぼ毎日俺の自室に遊びに来ている。

 そして今日も……

「よぉ! 遊びに来たぜ加藤!!」

 

「いらっしゃい、今飲み物出すわ」

 

「お、サンキュー」

 

 そう会話を交わす。

 1ヶ月も経てばお互い、この環境に慣れるらしい。

 今じゃ普通に遊んでいる。

 

「で? 今日はどのゲームで遊ばせてくれるんだ!?」

 そう言うハルオに旒はジュースをテーブルに置きながら答える。

「んー、今日はどうするかな……ハルオはなにかやりたいゲームとかないのか?」

 

「やりたいゲームって言われてもな、ここにあるゲームの大半は見たことないぜ」

 

「あー、そうか……」

 そう言い考え込む旒。

 そこで思い付く。

 

「なぁ、ハルオ」

 

「ん? なんだ?」

 

「お前の部屋行ってみたいんだが」

 そう言う旒に驚くハルオ。

 

「なんでだよ、この部屋の方が面白いと思うけど」

 

「いや、本当に行ってみたいのはお前の部屋じゃなくて……」

 

 

 _________________

 ____________

 _________

「まさかゲーセンに行きたいとはなぁ」

 

 そう言うハルオを横目に旒は……

 

「すげぇ……『魔界村』に『RーTYPE』、『パラードリフト』に『Super Pang』が現役で動いてる……これを見れただけでもお釣りが来るなぁ……」フフフフフッ

 

 変な笑いをしながら筐体に張り付いていた。

 

 加藤はハルオに頼み、1992年のゲーセンに来ている。

 その頼んできた加藤はゲーセンに入った瞬間に恐ろしい速さで筐体に走って行き何かブツブツ言っている。

 客観的に見たら完全に不審者である。

 

「おい加藤、楽しそうで何よりだが少し落ち着け。今のお前の姿は店員に通報されるレベルで怪しいぞ」

 

「あぁ、すまんすまん。つい興奮してしまった。

 今じゃそういう専門の店とか行かないとお目にかかれない物ばかりだからよ」

 

「あっ、そうか。ここにあるゲームはお前から見たら昔のゲームなんだもんな」

 

「まぁな、だから俺が興奮すんのも仕方ないって事だ」

 

「それはちげぇだろ」

 

 そんな事を言いながらゲーセン内を見て回る。

 

「おっ! ファイナルファイトじゃないか!!」

 

 そう言い筐体に駆け寄る。

 

「よし、ハルオ! 2人プレイしようぜ!!」

 

「別にいいけど……お前やったことあんのか?」

 

「ないからお前にクリアまで介護して欲しいんだよ」(真顔

 

「そんな真顔で言うことか……?」

 

 そう言いながらも100円を入れるハルオ。

 

「キャラはどうすんだ? 俺はガイにするぞ」

 

「んー、ハガーでも使ってみるか」

 

 そう言いハガーを選択する。

 

「よっしゃ! 頑張ってくれハルオ」

 

「お前も少しは働けよなー」

 

「いいのか? 30秒もあれば俺は死ぬぞ?」

 

「ウッソだろお前」

 

 そんな会話を続けながらゲームを続けていく。

 

 その後、ハルオの働きによって無事クリアした。

 ちなみに旒は1ステージ目で死んだ。

 

「お前ホントに30秒で死ぬとか嘘だろ」

 

「だから言ったろ? まぁ、エンディングは見れたから俺は満足だ」

 

「それでいいのかお前は……」

 

 呆れ顔のハルオに対し旒は満足気である。

「ん? おぉ、珍しくストIIがガラ空きじゃねーか。

 おい加藤、やってみろよ」

 

「えぇー、50円無駄にするだけだと思うんだけど……」

 

「いいからいいから、後ろからアドバイスくらいはしてやるよ」

 

「んー、そこまで言うなら……」

 

 そう言い50円を投入する。

 

「キャラはリュウで行くか」

 

「えっ? 大丈夫か? 結構扱いづらいキャラだが……」

 

「1番使ったことあるキャラだからいいんだよ」

 

「ストIIやったことあんのか?」

 

「昔に父親に連れられてやり始めてからぼちぼちな」

 

「ほーん……」

 

 確かに少し操作に慣れている感じがある。

 

「最初の相手は……春麗か。動きが素早いから気を付けろよ」

 

「りょーかい」

 

『ROUND-1……FIGHT!!』

 

 その音声とともに試合が始まる。

「いいねぇ、いつ聞いてもこの試合開始の合図は身が引き締まる」

 そんな言葉を零すハルオ。

 

「確かにそうだ……なっ!!」

 そう言い初撃を当てる旒。

 

「ファーストアタックは取れたな」

 

「これくらいだったらな」

 追撃をしようとするが、ガードで弾かれ、そして攻撃後の隙を突かれ反撃を受けてしまう。

 

「やばっ、距離を……」

 

 後方にジャンプして退避しようとするが弱パンチで動きを止められ百裂脚を食らってしまう。

 

「あっ! マズいっ……!!」

 

「これは……」

 

 その後体制を立て直そうとするが負けてしまった。

 

「やっぱり負けるかぁ……」

 

「あー、なるほどな」

 

 悔しそうな旒に対し何故かハルオは納得顔である。

 

「なんだハルオ。そんな納得したような顔して」

 

「いや、お前がゲーム弱い理由が分かった気がするからよ」

 

「えっ? マジで?」

 驚愕する旒。

 

「あぁ、次のラウンドの時に説明してやるよ」

 

「わ、分かった」

 

『 ROUND-2……FIGHT!!』

 始まる第2試合。

 

「まず間合いの取り方が問題だな」

 

「間合い?」

 

「そうだ。お前は間合いの取り方が下手すぎる。

 リュウだったらそれよりもう少しだけ後ろに下がった方がいいぞ」

 

「もう少し後ろ……これくらいか?」

 

「そう、それくらいだ。後は攻撃のタイミングだな」

 

「タイミングか……」

 

「あぁ、相手のモーションをよく見れば自ずと攻撃のタイミングを掴めるぞ」

 

「なるほど……試してみるか」

 

 そう言い本格的に試合を始める。

 ハルオのアドバイスのおかげか先程より劇的に動きが良くなり、優勢に試合を進めている。

 そんな旒を見てハルオは少し恐怖していた。

 

「攻撃後の……ココっ! よしっ! 入った!!」

 

(コイツ……ちょっとアドバイスしただけなのに、こんな劇的に上手くなるもんか!?)

 

 その後、第2試合に勝利し第3試合もほぼ無傷で勝った旒はとても嬉しそうである。

 

「いやぁ! 初めてゲームで勝った気がするよ! アドバイスありがとなハルオ!!」

 

「あ、あぁ、嬉しそうで何よりだ……」

 

「? どうしたハルオ? そんな暗い顔して?」

 

「い、いや、なんでもねぇよ」

 

「そうか? ってもうかなり時間経ってたんだな。もうそろ帰ろうぜ」

 

「おう」

 

(末恐ろしい奴だぜ)

 

 内心そう思いながら返答する。

 

「いやぁ、有意義な時間だったわ」

 

「そいつは良かったな」

 

 そんな会話をしながら外に出る。

 かなりの時間ゲーセンにいたようで既に空は夕日で真っ赤である。

 

「今日は楽しかったなぁ、ゲームにも勝てたし。また案内してくれよ」

 

「まぁ、暇な時だったらいいぜ」

 

「お前学校終われば何時でも暇だろ?」

 

「いーや、忙しいね! ストIIをやり込まなきゃいけないんでね!!」

 

「そんな事言って、ここ1ヶ月ずっと学校終わりに俺の部屋来てゲームしてたろ」

 

「ぐっ……そ、それはあれだ! ずっと同じゲームしてたら集中切れちまうからしばらく休んでただけだ!!」

 

「はっ、どうだかねぇ」

 

 そんな事を言い合いながら道を行く。

 1992年7月の事である。




次回こそ…次回こそ原作キャラ出しますので許してください(震え声
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