強制転生者キラーの日常   作:兵山マークII

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 (この世界はリリカルなのはの世界なのか…)
 

 



落とされた者

 

 […ぐぁっ]

 

 目が覚めた時、最初に感じたのは激しい頭痛だった。

 

 まるで大量の削られ、新しい情報を入れるのを同時に行われた様な痛みにハクメンは片膝を着いた。

 

 […我の記憶が…削られた…づっ…この世界の転生者の情報か…]

 

 失った記憶、新しい情報が頭の中で入り乱れる中、必死に整理する。

 

 早く終わらせないと自分の記憶が分からなくなってしまうという漠然とした危機感がそうさせていた。

 

 (お、れは…ダメだ自分の名前が分からない!…家族の顔も分からなくなってる…早くしないと)

 

 

異世界情報

二次元世界 魔法少女リリカルなのは

転生者 衛宮シロ 本名 田中大助

能力 アンミリテッドブレードワークス

執行者 ●●●●

バックボーン

何不自由無く生活していた田中は高校2年生の春頃にトラックに轢かれ、規定寿命期間前に亡くなってしまった為輪廻から弾かれてしまった。

管理者である●●●●の空間に迷い込み、●●●●の提案に承諾した田中はリリカルなのはの世界に転生した。

転生後物語に介入した為、歴史が異なり新たな世界を構築してしまう。

 

 簡単に整理してその他の情報は無視する。

 

 削られた記憶を掬う事に意識を使う。

 

 (…ダメだ、記憶が半分くらいが削れた…掬えたのは俺の名前だけ)

 

 繋ぎ留めた自分の名前。

 

 自分を認識する上で大切なモノ。

 

 それを確かめる様に口を開いた。

 

 [我は、ハクメン…]

 

 (…じゃない!)

 

 名は何故か言えなくなっていた。

 

 しかも、一人称が我になっていた。

 

 [どういう事だ!我は…我は空…でもない!記憶減少の弊害か?入れモノがハクメンだからかそちらに引っ張られているのか?]

 

 この世界に来てからおよそ5分。次々と出る頭の痛みにハクメンは片膝だけで無く両膝、両手を着いて項垂れた。

 

 (あのシルエット野郎…次会う機会があったらぶっとばす…)

 

 取り敢えず、自分の中身に起きた事は終わったので、外を見る事にした。

 

 身体はハクメン。

 

 そしてリリカルなのはの世界は16分割されて見えた。

 

 (気持ち悪っ…これどうやって扱えば良いんだ?)

 

 ハクメンは顔に仮面を着けており鎧に16個の眼が付いているので扱いが人間の範囲を超えていた。

 

 (これじゃ歩くのも儘ならないしゃないか)

 

 16分された景色は何処かの広場の様だった。

 

 周りは林に覆われ、地面には芝生があり人の手が入った場所だと分かった。

 

 (リリカルなのはの世界なら、ここは海鳴公園か?だとしたら近くに海もあるのか)

 

 原作主人公が住んでいた海鳴市。

 

 そして物語の舞台となった場所でもある。

 

 (近くに転生者も居る可能性があるな…取り敢えず本当に海鳴公園か確かめないと)

 

 ハクメンの姿んした自分。五木ソウタはふらつく足取りで制御出来ていない眼を使って公園の名前がある場所を探した。

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