強制転生者キラーの日常   作:兵山マークII

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転生者

 

 衛宮シロウは転生者である。

 

 前世の記憶を持ち、神様らきし黒い人物から能力を貰い、好きな世界に転生させて貰った。

 

 なんでも神様が言うには世界の可能性を広げて欲しいとか言われたが、基本好きにして良いらしいので、リリカルなのはの世界でfateの主人公の能力を貰って転生した。

 

 しかし、リリカルなのはの世界に転生したは良いものの能力が問題だった。

 

 能力だけで無く、衛宮士郎の全ての記憶と共に転生してきてしまった。

 

 それもまぁ納得できるものだった。

 

 衛宮士郎の持つ能力【アンミリテッドブレードワークス】は主人公の心象風景を具現化した能力なのだ。

 

 その能力を手にするなら衛宮士郎にならなければならない。

 

 だが、衛宮士郎になる為には転生者 田中大助は邪魔になる。

 

 その為、田中大助こと衛宮シロの能力は衛宮士郎の能力とは違い、歪んでしまっていた。

 

 その世界はあらゆる剣を貯蔵するが神秘内包されず、あらゆるサブカルチャーを網羅する世界となってしまった。

 

 衛宮シロは絶望した。

 

 まるで汚部屋である。

 

 せっかく転生したのに能力は劣化し、記憶は士郎の記憶で自分の記憶が半分塗りつぶされた。

 

 自分がどんな性格だったか分からなくなり、生まれたばかりのシロは昼夜問わず泣き喚いていた。

 

 転生してから2年が経ち、それなりに自分の記憶と折り合いがついた頃、能力が変化した。

 

 剣が銃に置き代わっていた。

 

 そして、あらゆるサブカルチャーも消え、まるで自分と衛宮士郎が混ざりきってしまったかのような世界だった。

 

 確かにシロは剣よりも銃が好きだ。

 

 ゲームは大体FPSだし、趣味でサバゲーも頻繁に通っている。

 

 シロと士郎が定着した為、心象風景もより明確な形で具現化したのだ。

 

 投影するのに時間が掛かったが、小学校に入学するまでにはある程度自分の知っている武器は出せるようになった。

 

 後は武器投影のほかに体を鍛える事も追加しようと考えていた。

 

 この世界は魔法があり、原作に関わろうとするなら戦える様にならないとついて行けないだろう。

 

 原作開始までそこまで期間が長いわけでもない。

 

 出来る限りの事を幼少期からやらないといけないので小学校に通いながらランニングなどをする様になった。

 

 ランニングを3km程を楽に走り切れる位の体力が出来た3年生の冬。

 

 シロは魔導師となったなのはと出会った。

 

 トレーニングに夢中になって原作開始の時期を忘れてしまっていた。

 

 そしてジュエルシード事件に巻き込まれる形で参加したのだった。

 

 それからは戦いの日々だった。

 

 ジュエルシードの影響を受けた様々な怪物と戦い。

 

 今まで知識でしか無かった化け物との戦い方を体に覚えさせ、銃からくる戦闘経験を身体に刻む毎日だった。

 

 フェイトとも戦い、クロノとも戦った。

 

 どの戦いも楽な物はなく、身体は傷だらけだった。

 

 その甲斐あってか、戦闘が上手くなっていた。

 

 今なら自分より上の敵だろうと負ける事は無いと自負していた。

 

 しかし、シロは出会ってしまった。

 

 決して勝つ事の出来ない。

 

 死を覚悟しなくてはいけない敵と出会った。

 

 コンビニの街灯に照らされ、看板を仰ぎ見るその姿はシロも知っている人物だった。

 

 「…ハ、ハクメン⁈なっなんでこんな所に居るんだ⁈」

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