コトネさんを書いていたらふと思いついた作品です。
『もこミル』という名前でTwitterを始めてみました。詳しくは活動報告をご覧ください。
時に皆は、「ホーリーナイトメア社」を知っているだろうか。アニメ版の"星のカービィ"に登場する巨大軍事企業であり、本作のラスボス、"ナイトメア"が会長を務める悪の組織だ。
ナイトメアが無尽蔵に生み出す恐ろしい魔獣を各星々に送り込み、聖なる悪夢の名のもとに全宇宙の支配を目論んでいた。
作中では主人公であり強力な力を秘めた星の戦士であるカービィを倒すべく、デデデ大王に売りつける形で数々の魔獣を送り込んでいた。
その販売方法は中々に無茶苦茶で、魔獣一体につき平気で億単位の金を取られる上、クーリングオフは1時間以内というまさに悪徳業者だ。
さて、いきなり何故こんな話をしたのかというと、何を隠そうこの俺がそのナイトメアにとてもよく似た力を持って転生してしまったからである。
黒兎メア。夢を司る能力と様々な魔獣を生み出す特異な力を持って生まれた女の子。それが今の俺だ。
相手を眠らせて夢の世界に誘ったり、その夢を自在に操れたり、夢の力を凝縮して形態変化させて色んな魔獣を生み出すことができる。また、原作でのナイトメアよろしく現実世界での俺の実体はなく、さながら自然系能力者のようにあらゆる攻撃を避けることができる。
言ってしまえば、ナイトメアとダークライとティアマトを足したような感じだ。見た目も大体それに近い。Fateを知らないからティアマトもふんわりとしか知らんけど。
前髪に白のメッシュが入った黒髪で、左目が前髪で隠れているメカクレ系女子。首元にいつも巻いている赤いマフラーがチャームポイントで、頭からまさにティアマトのように特徴的で大きい巻き角が二本生えている。
で、そんな姿と力を持って転生したのが住んでいた現代日本とよく似た世界。浮いてしまっているかといったら意外にもそうではない。この世界には俺みたいに異能を持った人間がたくさんいる。
この世界は日曜の朝にやっているヒーロー番組のような世界なのだ。"魔導士"と呼ばれる魔法少女、魔法少年達が活躍し、ヴィランなんて呼ばれる犯罪者やテロ組織、怪人達を日々こらしめている。
そんな世界では少しくらい特殊な能力を持った女の子など珍しくないのだ。角くらいは夢の力を応用して幻覚を見せることで消すことができるので、俺は見た目もちょっと可愛い女の子である。
ここまでの話をまとめると、ヒーローやヴィランが跋扈する日アサみたいな世界に、夢を司る強力な力を持った女の子として転生したわけだ。
そんな状況で俺が是非やろうと思っていること、それは冒頭で話した"ホーリーナイトメア社"をつくることだ。
せっかくこんなすごい力を得たのだから何か大きなことをやってみたいし、二度目の人生どうせなら楽しく生きていきたい。
普通に魔導士になるのも悪くないが、ナイトメアそっくりのおあつらえ向きの力があるわけだし、こういう世界であえて悪側の一大勢力をつくるのってなんだかロマンがあると思わないか? 俺は思う。
それにホーリーナイトメア社のビジネスモデル的にもこの世界は合致している。何せ魔獣という武力を売る会社なわけで、武力を必要としている個人や組織はこの世界に腐るほどいる。
上手くいけば社長として大金持ちになれるかもしれないのだ。しかも商品となる魔獣は俺が生み出すから原価ほぼゼロ。これはやらない手はない。
「よし、そうと決まればまずは仲間集めだ。やっぱりホーリーナイトメア社に必要なものといったら"カスタマーサービス"!」
こうして、胸に大きな野望を秘めて黒兎メアとしての第二の人生が動き出した。