【鈴奈庵】
小鈴「またのお越しを〜。」
チリンチリンと入口の音を鳴らして客が帰るのを小鈴は見送る
小鈴「さてと…。整理しないと。」
返却された本を運ぼうとすると再び入口でチリンチリンと音が鳴った
小鈴「いらっしゃいま…」
小鈴が入口に顔を向けると霊夢が立っていた
小鈴「…何の用ですか?」
小鈴は嫌な顔をして
霊夢「小鈴ちゃん…あのね…。」
小鈴「私はもう協力しないと言ったはずですよ?帰って下さい。」
小鈴は顔を背けて
霊夢「…。」
霊夢は頭を下げた
霊夢「ごめんなさい。あの時は私が悪かったわ…。」
小鈴「なっΣ」
小鈴はびっくりして
霊夢「…これくらいじゃ駄目よね…。」
霊夢は膝をつくと土下座をしようとして
小鈴「霊夢さん!?や、やめてください!」
小鈴は霊夢を慌てて止めて
霊夢「…許してほしいとは言わないわ…。でも話を聞いて欲しいの。」
霊夢は顔を上げると小鈴と目を合わせて
小鈴「…そこに座って下さい。」
小鈴は溜息をつくとテーブルのある席を指さして
霊夢「ありがとう。」
霊夢は席に座った
小鈴「…それで話ってなんですか?」
霊夢「私が魔理沙以外に記憶を失った人がいないか探しているのは話したわよね?」
小鈴「はい。」
小鈴は頷いて
霊夢「また、記憶喪失が出たの。」
小鈴「えっ?」
霊夢「…正確には3人。」
小鈴「3人もですか!?」
小鈴はびっくりする
霊夢「うん。とりあえず私が知っているのはね。まだいるかもだけど…。」
霊夢は腕を組んで
霊夢「とにかく被害が増えているの。いつ小鈴ちゃんや私がなるかも分からないわ。」
小鈴「それは怖いですね…。」
小鈴は不安な顔をして
霊夢「…それでね。小鈴ちゃんにお願いがあるの。」
小鈴「…何ですか?」
小鈴は首を傾げた
霊夢「…小咲ちゃんのことを教えてほしいの。」
小鈴「!だから小咲ちゃんは違うって…!」
霊夢「お願い!異変を解決する為に必要なの!」
霊夢はまた頭を下げた
小鈴「何で小咲ちゃんの話が異変解決に繋がるんですか?!」
小鈴はテーブルを叩いて
霊夢「…お願い。小鈴ちゃん…。」
霊夢は真剣な顔で小鈴を見て
小鈴「…はぁ…分かりましたよ。それで小咲ちゃんの疑いが解けるなら。」
小鈴は観念して
霊夢「ありがとう…小鈴ちゃん。」
小鈴「小咲ちゃんの為です。」
小鈴は頬杖をついて
霊夢「そういえば、里の人から聞いたんだけど、小咲ちゃんは病気だったのよね?」
小鈴「あ、それは知っているんですね。はい、初めて出会った時はそうでした。」
小鈴は頷いて
霊夢「小咲ちゃんとはどんな出会いだったの?」
小鈴「そうですね。あれは…1ヶ月前でした…。」
小鈴は昔を思い出しながら話し始めた